~前回の続き~
週末、ひめキュンが初めて東京で単独公演を行いました。ライブだけでなくイベントや他のアイドルとのジョイント公演も行なった訳ですが、そのジョイントの相手が福岡で活動しているLinQというアイドルグループでした。
LinQ "shining star" LivePV FullHD
福岡と言えば先日48系も進出、HKT48というグループが立ち上がったばかりですが、48系アイドルは地方アイドルとはちょっと違うと思うのです。
東京発の大資本が地方にグループを作って商売する。私はこれが大型スーパーとイメージが被る。今や地方に行くとあちこちにある大型スーパー。あの手の店の多くは全国規模で展開する大会社。ゆえに、採算が合わなければ撤退もする。その土地はあくまで商売をするためのベースでしかない。
前回、地方アイドルとサッカーを重ねて語りましたが、Jリーグのクラブの活動拠点の事は「ホームタウン」と呼びます。文字通りです。クラブが活動していくための町という事です。地方アイドルも同じだと思うのです。ひめキュンにとって愛媛はホームタウン。LinQにとって福岡はホームタウン。
それに対して、プロ野球は活動拠点を「フランチャイズ」と呼んでいます。チームが商業活動をしていく地域というニュアンスなのでしょう。この言葉と48系が重なるイメージです。
ホームタウンとフランチャイズ、どちらが良いとか正しいとかは語らずとして、ほとんどの地方アイドルは活動拠点をホームタウンと考えていて、あくまで東京はアウェイであるという見方。これはアイドルというものをテレビが存在を発信してきた時代の終わり、とまで言い切るのは行き過ぎとしても、もはやアイドルというものは全国ネットのテレビが後押しをしなくてもある程度の成立をするものだという事を示しています。
いや、テレビが後押ししなければメジャーにはなれない。AKBが好例だという見方もある事でしょう。でも、果たしてAKBみたくなる事が全てのアイドルの目的地点なのでしょうか? Jリーグが資金力に恵まれた都会のビッグクラブばかりではないのと同じように、アイドルも地域に根差した活動をメインにしているアイドルが出てきても良い頃。それこそ、地元の人達には有名だという立ち位置でも良いのではないか?
本当に魅力が付いてきた時にでも東京進出を図れば良い。そして、その時でも地元は大切にしてほしい。帰れる地方があるから地方アイドルなのですから。
アイドルというジャンルの多様化は、ついには地域密着型アイドルという形も生み出した。娯楽としてスポーツ並に成熟してきたと言えなくもないのでは?最近そう感じています。それは、勿論ステキで素晴らしい事であります。