実を言えばうっかり忘れていたのだけれど、今日はももいろクローバーZが誕生した日。つまり早見あかりさんがももクロを辞め、ももいろクローバーというグループ名が歴史上のものとなった日であります。あの日、中野サンプラザを包んでいたのは涙である以上に、力強い笑顔であったと記憶に刻んでいます。もう少し踏み込んで言えば、終演後の「クループ名変更のお知らせ」に戸惑いを浮かべながら会場を後にした訳ですが。
活動を数年行なって辿り着いた位置から更に高いところに上がっていくためには、刺激的な演出が必要になるのたろうなと、あの日気付かされました。ハロプロは長きに亘り、そういった刺激を軽く封印してきた。思い返せば、かつてはその手の刺激だらけであったから、その変化は不思議にも思えるけれど、デビューしていきなりの増員、いきなりの大物新人加入とセンター交代劇など、そういった刺激を発信していく度に数字という結果を出してきた事は確かな歴史。
人とは不思議な生き物で、同じものから受ける刺激はいつか飽きるけれど、刺激を受ける事への探究心には終わりがない。
今年もTIFが開催される事が先日発表されました。第一回目のTIFで素晴らしいステージを見せてくれたももいろクローバーが今いる場所とそのステージはつながっている。けれど、第一回目からほとんど変わらない位置で歩き続けているアイドルも少なくない。その先にあるはずのステージは霞の中。どちらの歩き方が良いかはともかく、刺激の少ない歩き方も悪くはないなと思うのでした。
そういえば、ハロプロにもかつて話題性よりも地道な現場活動を大切にしてきた結果、メンバーチェンジをする事なく活動をしていったグループがありました。その人達はグループ名も変わらず、大きく方向性が変わる事もなく、しかも毎回ライブはサイリウム祭だった事を思い出します。
ああ、刺激ってなんたろう。変化ってなんたろう。成長ってなんだろう。