フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

ステージを楽しむ心に気づいたあの頃

2013-05-19 19:20:25 | ハロプロ(娘。)

おとめ組 サマーナイトタウン BE ALL RIGHT!


 2003年秋から2004年春にかけてモーニング娘。は二つに分かれてツアーを行なった。当時のモーニング娘。は大会場でコンサートを行なっていたので客席からはメンバーがよく見えないという難点があったのだけれど、このツアーは2000人~1500人クラスのホールを中心に回るものだったのでメンバーの課をよく見る事が出来るものとして好評を博した。特に「モーニング娘。おとめ組」の公演はステージも客席も熱いものとなり、その評判でリピーターも多かった。

 その「おとめ組」の中でグループ最年少だった田中れいなはかなり輝いていた。彼女のステージでの表情はそれまではアリーナ席前方にいるごく一部の人しか知らないものであったけれど、ホールで公演が行なわれる事でその魅力に気づいた人が増加した。彼女はステージで歌う事が楽しくて仕方がないのだという笑顔を浮かべ、体全体を使って客席を煽っていた。
 そのライブ感はアリーナ公演ではなく、ホール公演によって活き、やがてモーニング娘。自体が人気の低下によってホールツアーが当たり前になる事で、れいなのように客席と一緒にノリ、楽しむというスタイルが構築されていく。それまで大きな会場ではどこかパターン化されているように見えたモーニング娘。コンサートにアドリブ要素が増えて、それを楽しむために昼夜観たり、地方に遠征したりするヲタが増えたのもその時期から。

 時は流れて、モーニング娘。はまた大会場で公演出来るようになった。アリーナツアーとまではいかないけれど、節目で大きい会場で開催出来るようになった。大きい会場で歌う時でもメンバーはホールで歌う時と同じように楽しんでいる。「コンサートはメンバー自身がまず楽しむ事が大切」という考え方がスタートした場所「おとめ組」にれいながいて、れいながそれを実践していた事は今に思えば大きな功績とも言えるし、その考え方はグループにとって財産にもなった。勿論、それはれいな一人だけの功績ではないけれど、最年少メンバーでありながらその思想を引っ張っていたあの頃のれいなには改めて拍手を贈りたい今日この頃なのです。

コメント
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