先日、仕事で疲れていた自分の頭の中に突然AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」が流れてきました。特別この曲が好きという訳でもなく、昔のアメリカのガールポップ的なエッセンスを感じる曲として、まあ良いよねくらいの感想な曲ですが、こういう疲れている時には素直にすーっと耳に入ってきそうな曲であります。
「恋するフォーチュンクッキー」
http://www.youtube.com/watch?v=dFf4AgBNR1E
私は高校時代に車に同乗して、指定された場所のとある物を回収するアルバイトをやっていた事があります。運転手はシフト勤務ですから毎回同じ人と組むとは限らず、その辺も面白かったのですが、中には運転中に演歌のラジオ番組しか聴かない人がいました。最初はそれが苦痛で、聴きたいと思っていない音楽を聴かされるという事はなんと苦痛であるかと身にしみましたが、そのうち嫌ではなくなってきました。
疲れている頭と体にはシンプルなメロディの音楽のほうが心地よく、特に夕方は演歌のメロディは不思議と街の景色とマッチしていました。演歌の持つ労働とのフィット感に触れた私は、なぜ大人は演歌を好むのかをなんとなく理解出来たような気持ちになりました。疲れている時には自然とラジオに合わせて口ずさみたくなるような、そんなシンプルな良さを持つ音楽である演歌ならてはの親しみやすさに、大衆性の高さを感じていたのです。
音楽の魅力というものは一言で説明のつくものてはなく、ジャンルの数だけ魅力の種類がある。凝りに凝った作りに惚れ惚れするものもあれば、シンプルな作りゆえに幅広く親しまれるものもある。そのどちらも素晴らしい。
アイドル音楽も同じで、上手さや音のクオリティで魅せる聴かせる音楽もあってもいいし、自分はそういうものも楽しんでいる。ハロヲタがアレンジャーが誰であるかに拘ったりするのも理解できるし、自分もそういう聴き方もしている。でも、メジャーシーンで活動していく上では、シンプルで口ずさみやすい曲も必要かなとは思います。
その作り込みに聴き入るだけでなく、CDに合わせて一緒に歌いたくなるような曲もたくさんあると良いなと願うハロプロの2014年です。