フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

ジャンプ規制に考えること

2022-04-01 22:38:42 | ハロプロ2015-2022

 ハロプロのコンサートでジャンプ行為が禁止となってから二年が過ぎました。
 近年、女性ファンが増えていることを思うと、この決定は英断であったと私は思っています。男性ファンとの身長差を平均値で考えると、女性ファンは視界を遮られることが多々あるというのは実情だったことでしょう。
 更に厄介なことに、いわゆる「推しジャン」と呼ばれる連続ジャンプが客席の一部に存在し、長年問題視されてきました。これは個人が個人のノリでジャンプするもので、推しメンバーに自分をアピールするのが主目的。周囲の動きとは合わないので男性ファン同士であっても視界を遮られる結果となり、客席トラブルの要因のひとつともなっていました。
 着席前提となった感染症軌間の公演は、身長差による視界の遮断が減り、多くのファンが快適にステージを見られるようになった。これも、ジャンプ禁止という前例を掲げたことで、「動くコンサート」から「観るコンサート」にスムーズに移行できたと考えられ、ジャンプ禁止は良き決定だったと私は思っています。
 しかし、不満の声も上がっていることも確か。以前のハロプロのコンサートはファンのノリが凄まじいことが一つの特徴となっていました。私も現場で大汗をかいてきた一人で、ジャンプもしてきました。曲の流れに合わせて多数のファンが同じ動きをする「お約束」的なジャンプなら「推しジャン」ほど迷惑でもないという思いもあります。でも、やはりジャンプは観客の視界を遮る行為であることは確かです。
 ここがもどかしい点でもあるのですが、ハロプロの楽曲には観客がジャンプをすることを推奨した曲もります。或いは、お約束が浸透して名物(?)とも言えるくらいに定着した曲(例えば、大器晩成とか)もあります。

 みんなが気持ちよく終演後に帰路に就くためにもジャンプ規制はやむなし。だけど、従来通りジャンプで盛り上がれる曲は、ジャンプを継続してほしい。そんな意見を持っている方もいるのではないでしょうか。私もその気持ちはあります。
 今後、着席制限を解いていく流れの中で、今一度ジャンプについて考えてみるのも良いのではと、私は関係者の皆様に言いたい。基本は二年前に定めた方向性でコンサートを進行していく。その流れの中で、ジャンプ可の公演もいくつか設けてみてはどうでしょうか?
 たとえば、大都市圏での公演だと数回開催されますが、夜公演だけジャンプ可とか、二日間あるのであれば二日目の夜公演のみジャンプ可にするなど、観客の楽しみ方に選択肢を設けるのです。購入時からそれがわかっていれば、買う側は目的に合わせて申し込めます。じっくり観たい人はジャンプ不可を。じっくり観るよりも踊ったり動きたい人はジャンプ可を。「隣に暴れる人が来るのはヤダ」という人は、積極的にジャンプ不可の回を申し込むことで、不快な思いに至る可能性を減らすことができます。

 私の体験ではどうか。これまで何百とハロプロ現場に参加してきたので、隣や前の客の行為に首を捻ってしまった経験はあります。ジャンプした隣客が着地に失敗して私にぶつかってきたこともあります。その人も含めて多くは、その場で謝ってくれる紳士ではありましたが、トラブルを未然に防ぐために周囲に女性や小柄な人がいる場合は自制していた人も多いのではと私は感じています。
 ただ、推しジャン、あれはよくない。惜しジャンされて前が全然見えなかったという話も聞きました。私も不快に感じたことは何度もあります。ジャンプ否定派からしてみれば、お約束で飛ぼうが、推しジャンだろうが、どちらも邪魔でしかないとは思いますが、やはり予期せぬ動きで視界を遮られるのは不快です。
 飛びたい人も、飛ばないでほしい人も、どちらもストレスを溜めず、幸せになるには「飛んでいい公演」を設定するのが妥協策かと私は思うのです。
 それとも、そんな妥協湾は必要ないでしょうか。
 もはやジャンプ禁止が容認されるくらいにハロプロの現場も変化した。或いは、容認させるほど現場の方向を巧く導いたというべきか。とにかく、じっくり観たい派が主流になったのだとしたら、上記の案は不必要ですね。
 さて、メンバーはどう思っているのだろう。間違えてメンバーがジャンプを煽ってしまったケースもあるようですが、観客が激しく動いているのを見るのはテンションが上がるものでしょうか。
 現状、ジャンプ禁止でも集客には影響ないどころか、前売券が取りにくくなっている公演も少なくないから、今の方向性は間違っていないのかもしれませんが。


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