アルビレックス新潟はJリーグ屈指の人気クラブ。多くの観客がホームスタジアムのビッグスワンにやってきて熱い声援を送っている。訪れる観客は老若男女幅広い層であるのは地方のJクラブの特徴だけれど、新潟はその幅広い層がより熱心に応援している事が特徴です。その心の根底にあるものは強い郷土愛であります。多くの地方都市がそうであるように、東京に対しての特別な想いはあるけれど、それとは別なベクトルで強い郷土愛で町を愛している。
サポーターは歌う。「アイシテルニイガタ」と。UNICORNの「I'm a loser」のメロディに乗せて歌われるその曲は、白い屋根に強く反響してスタジアムを包み込む。「I'm a loser」であっても愛してるのだ。
アイシテルニイガタ
https://www.youtube.com/watch?v=N_Hb1LRgYdk
♪ 俺たちが ついてるさ 新潟 ヤケドさせてくれ このゲーム 俺たちが ついてるさ 新潟 伝えたいこの想い アイシテルニイガタ ♪
新潟の町も、この20年くらいでだいぶ変わりました。特にこの15年くらいの間に、駅の南側は様変わりした。ビッグスワンこと新潟スタジアムが出来て、大型店舗が増えて、道路も綺麗になり、田んぼだらけだった南側の発展はイコールで新潟の発展を象徴しているのかのように、新しい風景を作り上げました。
それとともに、元々の町の玄関口であった駅の北側が寂れていった。町は生きているから、時代とともに変化していくのは仕方がない。しかし、そんな変化に正面から向き合って、どうにか風の向きを変えることは出来ないのかと頑張っている人達もいる。かつての新潟の繁華街である古町に、町おこしという大義名分を抱えて活動しているアイドルがいるという話は以前書きました。
「若者のすべて」 フリージア工房 国道723号店 2012年11月5日
町に根ざして、町とともに活動するという事は、プロサッカークラブも、アイドルも、町と運命共同体であるという覚悟が必要であります。何年か前に、新潟にプロ野球チーム誕生?というニュースがありましたが、その内容に私は憤りを感じました。それは、ある街のプロ野球チームを移転させて新潟のチームを作ろうというスタンスが納得できなかった。プロ野球が現状のチーム数を変えるつもりがない以上、それは仕方がない事だとわかってはいますが、ある街で営業的にうまくいっているとは言い難いチームを、うまくいっていないから新潟に移転させる。新潟だったら人気出そう!なんて目論見でチームを作るのが納得できない。捨てられたその街はどうなる?そんなスタンスなら、新潟でもうまくいかなくなったら移転するかもしれないのでは?そう思ったのです。
本当に新潟の野球ファンのためにプロチームを!と思うなら、新チームを立ち上げるべきで、それが出来るようにチーム数増加を働きかけるべきでしょう。
新潟に根ざして活動しているアイドルがいくつもあります。地方アイドルが全国あちこちにある現在、その事自体は特に珍しいトピックではないけれど、新潟にはそれを十年やっているアイドルがいる。地方アイドルの代表的存在である「Negicco」です。昨今の地方アイドルムーブメントの影響で、この地方アイドル界の老舗にもスポットライトが当たるようになった。地元で地道に活動してきた結果、新潟県では抜群の知名度を誇るNegiccoが、このムーブメントのおかげで他の地域のアイドルヲタにも知られるようになり、ファンを増やす結果になった。サッカー界とアイドル界は似ている所があるという話は、このブログでも書いた事がありますが、このNegiccoのサクセスストーリーは、地域リーグで活動していた新潟のクラブが全国リークであるJリーグに昇格したという感じです。
Negicco「サンシャイン日本海」MV(Full)
このMVに出てくる風景はまさに新潟の風景。歌が始まってすぐに出てくる万代橋は新潟のシンボルです。作曲は元オリジナルラブの田島貴男さん。
上で紹介した記事「若者のすべて」で取り上げたアイドル「RYUTist」は新潟市古町で活動するアイドル。音楽に、ステージに、町の盛り上げに、真摯に取り組んでいるメンバーとスタッフ。この真摯な姿勢というものは、地域に根ざした活動とリンクしている。Negiccoもそうですが、こういう地道で、まっすぐな気持ちを持った活動をするという事が地方アイドルには大切な事で、それは単なる芸能活動的な側面だけでなく、活動には地域活性化などの目的も付随するため、社会的な信用も大切になってくるのが大きいのだと思われます。
それは、テレビ局のスタジオやコンサート会場のようなクローズされた空間だけでなく、町というオープンな空間で看板を背負って活動していく者の使命として、そういった社会性もそれなりに必要という事なのでしょう。
【PVフル】RYUTist 3rd single「Wind Chime!~街のトンネル~」
このMVには古町の風景が出てきます。ハロヲタ的には永井ルイさんが関わっている事にも注目です。永井さんにはまたハロプロに関わってほしいなと思っています。カントリー・ガールズなんて合いそうな気がします。
町にお金が落ちるということ。町に外から人がやってくるということ。町に賑わいが生まれるということ。それは大切。ただ、それを果たすために必要なのは、統一規格なチェーン店で揃える郊外型大型店舗の役目なのでしょうか? 地道な商売を推進する地元密着型な商店、あるいは商店街は廃れていく運命なのでしょうか? そして、そこに「アイ」はあるのでしょうか? 20年前とは景色が変わった新潟に、新しい風景がまたひとつ。
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マスコミでは、お互い刺激しあって共存を!なんて結論に持っていっているようですが、どうなるでしょうね。
基本的には地方アイドルと48系の地方組は別物だと思うのです。だからあまり意識しすぎない方がNegiccoにとっては良いかなと思います。
いつかは彼女達も売れるといいですね。目標武道館が実現するといいなと思っています。
NegiccoとPerfumeは戦友みたいなものでして・・
とくにファンでなくても気になります
Perfumeの成功がNegiccoの原動力にもなっているようです^^
AKBグループの数の論理に負けて欲しくないですね
ただNGT48が新潟に来ることで新潟がアイドルの拠点として一気にメジャーになるのでチャンスでもありますね