アップフロントは所属タレントの面倒見がとても良いという印象を持っている。℃-uteの過去の件とかでは言いたい事は多々あるけれど、少なくともハロプロメンバーとして一定の活動をしてきたメンバーには手厚い待遇を行なっているとは思う。
「二回目(の喫煙発覚)の時に会長さんが涙を流しながら解雇通告をされて、その会長さんの涙で、ようやく冒した過ちの大きさに気づきました」
記憶で書いているので言い回しは多少違うかかもしれないけれど、アップフロントを去った後にそう語ったのは加護亜依である。
加護ちゃんはモーニング娘。の長い歴史の中で、おそらくもっともたくさんの人達に愛されたメンバー。全国規模で子供達の間で沸き起こったミニモニ。ブーム。それはある意味、LOVEマシーンよりも遥かに大きなムーブメントであり、遥かに大きなお金を会社に与えた。そんなブームを支えた貢献者の一人であり、一番人気であった彼女は間違いなくある時期に於いて日本のトップアイドルだった。
トップに立つという事は、いつかは落ちていくという事でもある。その落ちていった時にそばで本気になって怒ったり泣いたりしてくれる人がいる人は幸せなのだ。加護ちゃんはそれに気づくのが遅かったのだ。いや、聡明な彼女の事だから気づいても気づかない振りをしたのかもしれない。
子役タレントが大成しないと言われる理由の一つは、幼くして出来上がってしまったイメージに振り回されてしまう事だ。人間は成長するのだから、幼き日のイメージはいつまでも身にまとっておく事は出来ない。
彼女が幼き日の幻影を振り切る事は出来たのかは知らないけれど、彼女がハロプロにいた事。モーニング娘。の一員であった事は大切な日々だった事は間違いない。だって、解雇通告で泣いてくれる経営者なんてなかなかいないのだから。
Blue Moon
ハロプロコンサートにて田中れいなバンドの名前と今後の活動についての発表と、研修生による新ユニット誕生の発表があったようです。
ニュースおよびライブレポート記事
http://www.barks.jp/news/?id=1000087077
個人的にはれいなバンドには期待しています。モーニング娘。OGは卒業後に歌手をメイン活動にする人が少なく、その点が物足りなく感じられていたので、れいなが新たな道を切り拓いてくれたらなと思います。やるからには売れてほしいし、ありきたりではない面白いサウンドを展開していってほしいです。
研修生ユニットも期待しています。数年前に、エッグは研修生であるのだから数年間活動したら実力や人気に応じたデビュー形式で正式ハロプロメンバーにして活動をさせてあげてほしいとこのブログに書きましたが、このユニットの注目点はまさにそれです。活動を経てデビューさせる。長年活動しながらほとんどのメンバーがハロプロ正式メンバーになれなかったエッグの扱い方は、やはりおかしかった。
そして、現時点での研修生ベストメンバーによるユニットではなく、このユニットは第一弾として、続いて第二弾以降もあるという形である事。これが嬉しい。
キャラクターに応じていくつかユニットを作り分ける事は賛成。ただ人気順にするだけではメンバーの構成バランスに問題が生じるかもしれませんから。
れいなバンドも、研修生ユニットも、デビューするにあたっては売上や人気が気になりますが、そぞれのペースでいいんだと思います。世の中にはバンドもアイドルグループも沢山ある。結成イコール大ブレイクがゴールでもない。それぞれの立ち位置に合わせた目標で、その目標を目指して売っていけば良いのです。なんでもかんでもドームだ武道館だなんてのは無粋です。
どういう風に面白くなっていき、どういう風に人気がついてくるのか楽しみです。