NHKのクイズ番組にハロプロ勢が出演し、正解を連続して一位になる。そんなささやかなストーリーを確認するためにテレビをつける。飯窪さんと、うぐいすこと宮崎さんが笑っている。
飯窪さんの屈託のない笑顔はバラエティ番組よりも、こういうクイズ番組で輝く気がする。過度な番組演出などない方が彼女の持つ天然素材な感じが活きるという事を、ヲタでもない筈のNHKのスタッフもよくわかっているのだろうなと思う。カメラが捉える瞬間がいずれも絶妙。くるくる変わる表情を次々と映し出していく。
うぐいすさんは澄ました表情が絶品。ひとつ頷いたり、考えるしぐさをしたり、そんな何気ないポーズが絵になり過ぎる。彼女の表情に釘付けになりながら、この番組を録画しなかった事を後悔する。写真だと地味にも見えるけれど、動いているうぐいすさんは可愛い。もっと突っ込んで言うと、真面目な表情の時がホント可愛い。NHK向きな人だと思った。
アイドルはおバカさんであるなんて設定はもうワンパターン過ぎて飽きた。ハロプロの諸先輩方はそのおバカを武器にしてきた人が何人もいるからこそ言いたい。クイズ番組で勝っていくようなアイドルこそ可愛くて素敵だ。ハロプロの新時代を告げるのは売上だけではなくて、こんなところにも表れているような気がして頼もしい。
なっきぃが「一眼レフほしい!」と言ったのは何年前のことだっけ?と思ったら、本人いわく三年前なのか。そうだった。あの時に確か自分はペンタックスのカラーバリエーションのある一眼レフを買ってくれることを望んだのだった。
なっきぃがブログで一眼レフを買ったことを報告。ご丁寧に買ったカメラと一緒に自撮りまでしてくれた。で、
一眼レフちゃうわ!
と思ったわけです。これはオリンパスのミラーレス一眼カメラですね。レンズは交換出来るけれど、カメラ本体にミラーは付いていないから一眼レフではない。
ブログ記事
http://gree.jp/c_ute/blog/entry/673245615
まあ、そんな専門的な話はともかく、なっきぃがこれを機会に写真趣味に目覚めてくれたら面白い。なんとなく彼女は形から入るタイプに見えるけれど、入口は別にどうあってもいいんです。楽しく写真を撮りつつ、試行錯誤もものともせずに自分なりの世界を築けていってくれたらなと思います。
アイドルという表現者な職業に、写真表現というものが好影響を与えてくれるであろうと思います。願わくば、カメラの腕前が上達したら、是非ともメンバーの写真を撮りまくって「撮影・中島早貴」な写真集を出してほしいなあ。独特な視点で創作出来そうな気がするのです。
8月の話になるけれど、大阪のアイドルグループ「Especia」のライブを観に行った。場所は渋谷のWWW(ダブリューダブリューダブリューと読むらしい)という映画館を改造して作られたキャパシティ300人くらいのライブハウス。
Especiaは大阪の堀江という流行の先端を往くオシャレタウンで活動している。そのサウンドは80年代のAOR的なオシャレサウンドで、メンバーもロリっぽさなど微塵もないオシャレガールたちである。そういうグループだから客層もヲタはヲタでもアイドルヲタ的な雰囲気というより、ちょっとマニアックな音楽雑誌とか読んてそうな音楽ヲタ的な雰囲気。まあ、多くはアイドルヲタでもあるのだろうけれど。
パーラメント - Especia
傾斜のきつい観覧スペースはステンディング。酒の種類が豊富なハコなのでドリンクは酒にすることにしたが、ジントニックというフツーなオーダーをしてしまう自分を待ち受けていたのは、「水曜日のカンパネラ」という名前の女性シンガーによる前座ステージだった。
カムパネルラなら宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」だなと思いながら、その緩い雰囲気のステージを楽しむ(カンパネラとはイタリア語で瞳を意味するとのこと)。少しばかりのシュールな笑いも交えたトークと、インドア的なサウンドに身を任せているうちに、今日の自分は「水曜日のカンパネラさんを観に来たのだ」という錯覚に陥りそうになるけれど、チケットにはEspeciaのライブだと書いてある。
お七 - 水曜日のカンパネラ
http://www.youtube.com/watch?v=8XVbLzgLjj8
マイナーアイドルのライブは対バンで行われる事が多いけれど、対バンは一組あたりの持ち時間が短く、多少の物足りなさを感じながら観終わる事が少なくない。でも、この日のEspeciaはワンマンライブなので二時間たっぷりのステージ。一曲目から結構疾走感に溢れているのが良い。気づくと一人のメンバーが客席に降りてきて観客とハイタッチしながら超満員の客席を歩いている。私の横にもやってきたので、お互い笑顔でハイタッチをした。一曲目から熱い。
ワンマンで長いステージだろうし、大阪のグループだしと、きっとトークは長めなのだろうなと予想していたのに、思いのほか歌の時間が長い。飛び抜けて上手い!というわけではないけれど、曲に合わせて雰囲気作りをしていくのが上手な人達で、最後までステージには刺激的な何かがあった。それは、どこか緩さも伴いながら、でもその肩の力の抜き加減が絶妙で、それゆえに押し付けがましいような過剰なオシャレ感にならずに良い隙を作り出しているように思えた。だから彼女達はアイドルなのだし、今年のTIFに出場することが出来たのだろう。
アンコールで後ろのスクリーンに映し出された幾何学模様的なグラフィックのイメージ映像と曲の放つサウンドクオリティがシンクロした瞬間に、自分はようやく、まだ行ったことのない堀江という街の景色を想像出来たような気になった。その景色は思っていたよりも親しみやすい、そんな手作り感に満ちている。
きらめきシーサイド - Especia