tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

「夢」はいつ掛けるの

2014-03-21 20:04:06 | 茶の湯
3月21日(金)春分の日
雨は上がりましたが、物凄い風が吹いております。
近くの電線が異様な虎落笛となって泣き叫んでおります。

お彼岸のお中日ですが、今日は自宅でのお稽古です。
2月にことごとく稽古日が雪に阻まれてしまいましたから、代替えのお稽古となりました。



谷桑と天倫寺月光

今日の花は、今年初めて生けた物ばかりです。
谷桑は総桜ともいわれ、昔から椿に添えて使われておりますお馴染みの枝で、少し山へ入った渓谷沿いなどに、たくさん自生しております。

大きなものですと10mくらいにものが谷沿いに延々と連なっているほどの木です。
これも興味を持って見ていれば解りますが、ただ漫然と眺めていたのではただの木にしか見えないと思います。





今日はお中日でもありますので、軸は夢と決めて掛けました。

一般的には夢は、自分で思い描いている事をだと思いますが、お茶席では、追悼の意味合が強く、追善茶会などで使われることが多いいようですが、私自身経験したことがありません。

聞くところによると、沢庵禅師73歳で死の床に着いていた時、弟子たちに辞世の偈を求められ、その時「夢」の一文字を書いたといわれております。
このことから、茶席での使い方が決まったようです。



余り大きな軸ではありませんが、堂々としてお彼岸のいい雰囲気のお稽古になりました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする