5月に入り、お茶室も炉から風炉になりました。
今週のお稽古は、先日の特別稽古に引き続いて、
天目台を使っての茶陶(ちゃとう)のお稽古をしました。
お菓子は、源 吉兆庵御製の「風薫る」です。
4月におこなったような、
日曜の一日を使った特別稽古を7月にも行う予定です。
詳細は未定ですが、
またお茶を全く習っていない方にもご参加いただけるものであれば
追ってご案内いたします。
気軽にご参加ください。
ところで、この日はたまたま、
仕事で堺市の畳メーカー「田端屋」さんにお話を聞く機会がありました。
いま、畳の需要は減っているというレベルでなく、
なくなりつつあるというほどだそうです。
昔は地域に必ずあった畳屋さんがどんどん廃業し、
そのために、逆にこの畳屋さんはお忙しいそうですが、
(なくなりつつあるといっても、一定の需要は残っているため)
そこで、最近は特殊な畳の開発を進めているそうです。
例えば、柔道競技用畳。
衝撃吸収力を抑えて、また抗菌性の高いものです。
そのほか、すべらない、傷つきにくいペット用畳。
そして、今後は子育て畳や介護畳も考えていらっしゃいます。
お茶室のすばらしいのは、何も置かない空間に、
季節ごとに、お迎えするごとに、
その日にあった「しつらえ」ができることです。
掛け軸もお花も、その日だけの「しつらえ」です。
最近、流行りのミニマリストさんたちにも
素敵な暮らし方じゃないのかなと思うのですが。
和室がもっと見直されたらいいのに、と思ったのでした。
(S・K)