今週は、大甕を水指にしてのお点前をお稽古しました。
お菓子は「花軍(はないくさ)」(仙太郎御製)です。
先生が石清水八幡宮にいらっしゃったお土産に、
八幡名産のてん茶の茎の粉と、
抹茶を練り込んだお煎餅「やはためぐり」をくださったので、お干菓子に。
八幡ゆかりの図案が焼印されていました。
飛行機の絵は何? と思って調べてみたら、
私が大昔、愛媛県八幡市で聞いたこととつながって面白かったです。
京都の八幡市に飛行神社があるそうですが、
大正時代にこれを創建したのは焼印にその名のある二宮忠八さん。
この方は愛媛県の八幡浜の出身で、
日本人として初めてゴム動力によるカラス型飛行機(無人機)を完成させ、
飛行にも成功した人なんです。
次に有人飛行機の開発を進め、明治26年に設計もできあがり、
いよいよ試作機の製造に入るという時に、日清戦争が勃発。
忠八さんも出兵しました。
軍を除隊したのちに、資金を貯め、設計図も完成させて、
自分の出身地と名前の似た京都の八幡市に土地を求めて、
完成を目指している途中で、
ライト兄弟が世界で初めて、有人飛行機の飛行を成功させたというニュースが入ってきました。
いま、自分が飛行機を完成させてもライト兄弟の真似をしただけという評価しか受けないと考え、
飛行機の開発を断念したといいます(出典:飛行神社HP)。
しかし、その後、飛行機による犠牲者が多く生まれたことから、
その慰霊のために、大正8年、八幡市に飛行神社を創建したということでした。
「ライト兄弟より先に、飛行機を飛ばした男が日本にいた」という話を
20数年前に、愛媛県八幡浜で聞いたこととつながりました。
今週はお煎餅から、飛行機の話へ。
(S・K)