さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

熊じゃあるまいに 大正生まれの爺いは無鉄砲

2014-09-24 | 日記
 でも最後は天に助けて頂きました。良い日だったんですよ。



 背丈を超える茅野です。
 この写真はコンデジを高く掲げてシャッターを切りました。この茅野をかき分けて山を下りたのです。歩いてる本人は茅野以外なんにも見えません。ひたすら茅をかき分けて急な坂を下りました。

 旧第三リフトの乗り口の芝野まで400m近く茅野の急な坂が続いていたと思います。平らな芝野についてほっとして大事なことに気づきました。三脚を入れたケースの袋が軽いんです。口をしっかり閉めずケースの袋を逆さに持って歩いて三脚をどこかに落としてしまったのです。

 第三リフトの乗り口の平な芝野からまた一番下までは400mくらいの急な坂が続いています。実はこの三脚は旅行用の小さな軽三脚で¥2,100でネットで購入したものです。今の若い人たちなら安い三脚のことなど気にも止めずにそのままさっさと坂を下りたと思います。

 でも、大正生まれの爺いは違います。2,100円の金額が問題ではないんです、野歩きに愛用していた大事な三脚です、猛然と落とした三脚を求めて急な茅野の坂を登り始めました。でも、さすが150mほど登ったところで疲れて「2,100円でネットで購入すれば二日後には手に入る、引き返そうか」とも考えましたけど「いや、ここまできたんだあと50mほど登ってみようか」と思いなおして10歩ほど登ったらなんとそこに小さな三脚が輝いて落ちているのが見えたのです。うれしかったんです。使いなれた三脚です。世界が心が輝いて明るくなりました。三脚を大事にケースの袋に入れてルンルン気分で坂を下りました。


 帰ろうと思ったすぐそばに三脚が落ちていた、これって偶然なんだろうけど大正生まれの爺いは天が助けてくれたように思えて感謝の心でいっぱいでした。¥2,100の三脚が宝物のように輝いていました。

 楽しく気持ちのいい尾根道の散策でした。アホな爺いの物語です。