あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 初夏のしまなみキャンプツーリング、生名島&岩城島

2008年07月06日 | 旅するシーカヤック
2008年7月5日(土) 朝起きると、外は大雨。 『ありゃ、これはやられた』と、昨夜のうちにクルマに積んでおいたシーカヤックにデッキカバーをかけるため、外に出た。
スコールのような激しい雨の中、ずぶ濡れになりながらデッキカバーを装着し、家に入って着替える。

***

コーヒーを飲みながらパソコンで天気予報を確認し、『じゃあ、行ってくるわ』と、降り続く雨の中を出発した。
尾道三原福山方面は、大雨洪水注意報だとか。 まさにこれから行くところじゃないか。 ワイパーを最強にするような強い雨の中、海沿いの道を走ってしまなみへと向かう。

途中、ケータイが鳴る。 キャンプ場からだ。 しばらく走り、広い路肩に駐車して、電話を掛け直した。
『すみません、さっきは運転中だったんで出られませんでした』 『今、すごい雨なんで、どうされるかと思って』
『ええ、昼頃にはやむと思うんで、行きますよ。 もうすぐ尾道ですから』 『そうですか。 じゃあ、待ってます』
***
因島のスーパーで買い出しをし、店を出るともう雨は上がっていた。 『うん、ばっちり。 予定通りや!』

フェリーで生名島に渡り、11時過ぎ、いつもの浜へ。 シーカヤックを下ろし、準備をしていると、おじさんとおばさんが歩いてくる。 因島からみかん畑の耕作に来られている方だ。
『こんにちは』 『おお、げんきじゃったか?』 『はい。 今日は久し振りに来てみました』
『ありゃ、今日は赤いカヌーじゃないんね?』 『ええ、このフネに買い替えたんですよ』

『今日も、みかん畑の仕事ですか?』 『おお、そう』 『今は、何をされるんですか?』
『摘花が終わって、防虫よお。 今が一番大事なんよ』 『へえ、みかんは冬だけ忙しいんじゃと思っとりました』 『なあにが、冬はもぐだけじゃけど、夏が忙しいんよ』 『ご苦労様です。 私ら食べるだけのもんは、知らんかったですよ』

『じゃあの』 『はい、じゃあまた』 いつものように、舟で因島に戻って行かれた。

***
私の方も準備完了!

今日は少し、”デッキリギング”を変えてみた。 これは結構いい感じ。 しばらくこれで試してみるとしよう。

激しい雨で空気中の汚れが流され、すっきりくっきりと澄んだ空気の中を、『レモンの島、岩城島』に向かって漕ぎ出した。
岩城島は造船の島でもある。 土曜日も稼働している、忙しそうな造船所がいくつもあり、その横を小さなカヤックで漕ぎ抜けて行く。

1時間ほどで、いつもの浜に到着。

歩いて『よし正』さんへ行き、いつものよし正定食を注文。 『よし正定食一つ。 ご飯少なめでお願いします』
日替わりメニューで味も良く、ボリュームもたっぷり。 お気に入りの食堂である。
人気のお店なので、今日も人が一杯だ。
***
食後は、島の裏通りを散策し、小さな雑貨屋さんでデッドストックの『マブチ水中モーター』と『計算尺』を発見!
即購入。 様々な島の雑貨屋さんで聞く話であるが、島の店にはプロの業者さんが訪ねてきて古い珍品を仕入れて行くので、なかなか貴重な品が残っていることは少ないのである。

その後は、フェリー乗り場に行き、岩城島と言えばこれ、『レモンアイス』を買う。

冷たいレモンアイスを食べながら、島の道を歩いて浜へと戻る。
***
さあ、生名島へ帰るとするか。

今日は大潮。 このあたりでは、どこが潮がきついかだいたい分かってきたので、時間を見ながらコースを選定。
ちょうど時間も良く、あまり潮の影響を受けずに漕ぎ進む事ができた。
結局今日は、実漕ぎ2時間ちょっとのツーリング。 夏にしてはそれほど暑くもなく、好い感じのパドリングが楽しめた。

***
浜にシーカヤックを揚げ、PFDやパドルをキャンプ場に運ぶと、管理人さんが来られていた。
『こんにちは。 また、お世話になります』

シーカヤックを運び、濡れたウエアを干し、シャワーを浴びると、管理人さんがいつもの貸し自転車を準備して待って下さっていた。 もう、すべてお見通しである。 いつものキャンプ場というのは、やはり様々な意味で快適である。

『じゃあこれ、いつものようにお借りします。 今日も、因島の銭湯へ行ってきたいんですよ』 『はい、じゃあゆっくりして来て下さい。 気をつけて!』

『いきなスポレク15号』を走らせてフェリー乗り場に行き、自転車と人とで110円なりの料金を支払い、目の前にある因島へと渡った。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする