あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 周防大島、お花見ツーリング(2)_千本桜と沖家室島一周

2009年04月06日 | 旅するシーカヤック
2009年4月5日(日) アテンザワゴンでの初めての車中泊で迎えた朝。 気温は低くはないが、片添の浜では少し強めの風が吹いている。
買っておいたパンと、ストームクッカーで沸かしたお湯で入れたコーヒーで朝食を済ませる。

モンデオワゴンに比べて車高が低いアテンザでは、少し居住性が低いものの、それでもリアシートを倒せば充分大人が寝ることができるだけのスペースが確保可能である。 20年近く前に購入した、古い『コールマンのスチールベルトクーラー』をテーブルにして、車室内でゆっくりと夕食をとり、酒を飲み、シュラフで熟睡する事ができた。
***
8時前、浜を出発する。

千本桜で有名な道沿いを南下しながら漕ぎ進む。 空は春の花曇り。 風も弱く、冷え込みもそれほどではなく、快適なパドリング。
 
海沿いに咲く、満開の桜を堪能しつつ、漕ぎ進む。
 
***
岬を越えると、バウを西に振り、沖家室島へと向かう。
潮の流れはそれほど強くなく、橋の下を少しだけフェリーグライド気味で漕ぎ抜け、漁港へと入った。
 
ここの漁港には、歴史を感じさせる古い石積みの防波堤が残されている。
***
今の所、それほど風が上がってくる気配はない。 じゃあと言う事で、沖家室島の漁港を出て、反時計回りで島を一周することに。
 
沖家室島の南岸にあるロックガーデンを漕ぎ抜けると、山桜が咲き誇る山肌が見えてきた! これは、なかなか見事なものである。
 
道のない、沖家室島の南岸に咲く、山桜の群落。 島を一周する甲斐があると言うものだ。
***
そこから漕ぎ進み、沖家室島の東岸に出た頃、北東寄りの風が強くなってきた。 空はドンヨリとした曇り空。
『うーん、もう少しだけ保ってくれ!』 天気が急変しない事を祈る。

気温が下がってきたので、漕ぐ手を休め、グローブを装着して、テルモスに詰めた熱い紅茶を飲む。 そうこうしている間、パドルを漕ぐ手を止めると、風でカヤックが流される。 急いでパドリングを再開。
ここから周防大島の岬までの短い海峡を漕ぎ抜ければ、なんとか一息つく事が出来る。
***
ピッチを上げ、一漕ぎ一漕ぎ、アークティックウインドでしっかりと水をキャッチしながら漕ぎ進む。 ここの海峡は、船の往来が少ないので心理的なプレッシャーは少ないが、しっかりと周囲をワッチしながら漕ぎ渡って行く。

周防大島沿いに到着。 これで、何かあっても岸沿いの道を歩いて戻ることが出来る。 一安心。

ここからは、再びお花見ツーリング気分である。

出発してから、約2時間半のお花見ツーリングを無事終了。
***
土曜日は雨だったが、じっくりと資料に目を通すことができ、渋沢敬三氏が海洋文化に興味を持つきっかけとなったという、瀬戸内でのカッター旅行の資料を発見することができた。 この貴重な資料を見つけた時は、本当に身震いするほどの感動があった。 また翌日は、千本桜沿いをシーカヤックで漕ぎ、海からのお花見ツーリングを堪能。

久し振りに訪れた周防大島での車中泊シーカヤックツーリング。 これは最高の週末だったなあ!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする