2010年5月11日(火) 今日の夜は大崎上島で、『旅する櫂伝馬プロジェクト』参加関係者への説明会である。
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竹原港から高速船に乗り、木江港へ。
いつもはシーカヤックで漕ぐ海域。 夕日を眺めながらのしばしのクルージングは、瀬戸内らしい短い海旅。
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今日の説明会は、木江支所で午後7時半から。 港から歩いて行く途中に、『厳島神社』があるので、『旅する櫂伝馬プロジェクト』の成功を祈願するため参拝した。
『神様。 当日の天候と航海の安全。 よろしくお願いいたします!』
そう、この『大崎上島にある厳島神社』から、『いつくしま』という櫂伝馬で、宮島の『厳島神社』まで、昔ながらの手漕ぎの和船である櫂伝馬で、一泊二日の旅をしようというのが、今年が初回となる『旅する櫂伝馬プロジェクト』なのである。
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予定時刻を少し過ぎた、午後7時半過ぎ。 今日の説明会に都合がついた十数人の参加メンバーもほぼ集まり、メディアの取材の方も来られているなか、実行委員長の啓志君が、プロジェクトの趣旨や概要の説明を開始。
約30分の概要説明のあとは、私の出番。
前日の夜に急遽思い付いて作っておいた、航海予定経路や潮汐、休憩場所、要注意箇所などが分かる広域のマップを使って、6/5~6/6までの具体的な航海予定と、安全確保のための注意事項を説明していく。
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時に笑いあり、そしてまるで漫才の様な突っ込みありの、楽しくそして充実した説明会であった。 いやあ、来て良かった!
そして夜は、啓志君の家に泊めてもらい、ビールを飲みながら関係者と語り合う楽しい一時。
山あり谷あり、そして思いも掛けぬ様々な艱難辛苦が待ち受けている準備ではあるが、関係者の方のご協力やアドバイス、サポートをいただきながら、なんとか一歩一歩進んでいる。
『サポートいただいている方々。 アドバイスや助言をいただいている方々。 そして叱咤激励をして下さる方々。 皆さん、本当にありがとうございます』 感謝、そして、ただただ感謝。
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実行予定日も、もう目の前。
このプロジェクトを企画するに至った経緯は、
『旅する櫂伝馬の原点』を参照いただきたい。
また、プロジェクトの詳細に付いては、大崎上島にゆかりのある方が作られた、
『旅する櫂伝馬のHP』に詳しく紹介していただいている。 『ありがとうございます』
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当然の事ではあるが、自然の中で行うイベントであり、天候次第で中止や予定変更の可能性もある。
ただ、大崎上島の若い人たちが、高い志(こころざし)を持ち、新たな目標に向かって一致団結して取り組んでいるチャレンジであり、それに少しでも関わる事ができていることは、『瀬戸内海洋文化の復興、創造そして継承』の実践を”志”とする私にとって、最高のよろこびである。
そして、我々が出来得る限りの準備と努力をしたら、あとは『人事を尽くして天命を待つ』のみ。
『でも、厳島神社の神様。 6/5~6/6が好天に恵まれますよう、なにとぞ、なにとぞ、よろしくお願いいたします!』