2010年5月15日(土) この週末は、しなまみ海道の大三島にある、お気に入りの浜をベースにキャンプツーリングを楽しむ事にしよう。
金曜日の夜。 『この週末はどこへ行くん?』と妻。 『そうやなあ。 天気も良さそうやし、久し振りに大三島に行ってみようかと思っとる』と私。 『そうなん。 分かった』
自由に旅する私を理解してくれ、まるで『泳ぐことをやめたら窒息してしまうサメ』のような私の特性を納得し、放し飼いにしてくれる妻に感謝!
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いつものように、2号線からしまなみ西瀬戸自動車道を経由して、大三島の海水浴場へ。 週始めの予報では雨マークが付いていたのだが、週末が近付くにつれて晴れマークに変わり、今日は快晴が期待できそう。
きれいな弧を描く砂浜。 まるで沖縄の様なエメラルドグリーンの海。 そして海に浮かぶ小さな島々。 これぞまさに、瀬戸内をベースとするシーカヤッカーである私がイメージする瀬戸内海そのものである。
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今日のツーリングコースは、大横島。 少し北東寄りの風が吹いているので、湾に沿って北上し、途中から風に乗って大横島へと渡る。
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大横島に到着すると、お昼までもう少し時間があるので、反時計回りで一周してみることに。 北端の岬をグルリと回ると、その先には、先日、櫂伝馬の打ち合わせで訪問した『大崎上島の木江』が見えてきた。
島を一周し、北端にある浜にカヤックを揚げる。 さて、お昼ご飯にしようか! クーラーバッグから、途中で買い込んで来たお弁当を取り出し、『いただきます』
美しい瀬戸内の海を眺めながらのランチタイム。 これでお昼ご飯がおいしくない訳がない。
お昼ご飯のあとは、ポカポカふかふかの気持ち良い浜に寝転び、しばしの休憩。 『ああ、これこれ。 この自由さ、快適さが、海旅の楽しみの一つなんだよなあ』
聞こえてくるのは波の音と鳥のさえずり、そして沖を行き交う船の音だけだ。
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『あー、気持ち良かった!』 さて、そろそろ浜に戻る事にしよう。
帰りは直線コース。 追い潮に乗り、軽やかなパドリングでアッと言う間に浜に戻ってきた。 『いやあ、やっぱり大横島は良いなあ』
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ツーリングを終えると、カヤックを浜に揚げ、テントを張り、着替えて買い出しへ。
キャンプツーリングの良い所は、漕ぎ終えたあとに、訪れた島を楽しむ時間がたっぷりとれること。 暗くなるまでには、まだまだ時間がある。
温泉で潮抜きをしたあとは、ちょっとドライブに行ってみようか。
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目指すは、山の上の展望台。 以前、訪問した時に見つけておいた、とっておきの場所。
写真では伝わらないが、本当にここの景色は絶景である。
目の前に横たわる珍しい山の尾根。 箱庭の様な海に点在する島々。 次第に傾いていく日で、キラキラと輝く海。 神々しささえ感じる景色。
まさに、声を失うとはこのことだ。 しばし静かに景色を眺め、瀬戸内の美しさを五感全てで堪能した。
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買い出しを終え、浜に戻る。 ベンチに陣取り、夕日を眺めながら、まずはいつものビールである。
『プシュッ。 トクトクトクトク』 『いただきまーす』 まずは『ゴクリ』 うーん、美味い!
一息つくと再び『グビリ、グビグビ』 『プハーッ』 ああ、堪らん! この一瞬のために漕いでいると言っても過言ではないくらいの幸福感。
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今日は、久し振りに『里山こんろ』を持ってきた。 久々の焼肉だ!
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瀬戸内の夕日を眺め、ビールをグビリ。 海を眺めて焼肉をパクリ。 美しい夕焼けに乾杯して、再びゴクリ。
これ以上、何が要る?
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次第に傾いていく夕日を眺めているとき、ふと見ると、なんと夕日の横に短い虹が!
これは素晴らしい。 沈み行く夕日と、妖しささえ感じさせるきれいな虹。 こんな景色、見たことない!!!
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今日の充実した一日を思い出しながら、美しい夕日につつまれ、最高のキャンプの夜となった。
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翌朝。 日が出た頃には雲が多かったのだが、朝ご飯を食べていると、どんどん雲が晴れて来た。
今日もいい天気になりそうだ。
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安全装備だけを積み込み、おだやかな海に漕ぎ出した。
今日は福島までのお散歩ツーリング。 暑くも寒くもない気候。 まるで湖の様な波のない海を、静かに漕ぎ進む。
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とはいえ、やはり今日は大潮。 福島の付近では、しばしザワザワとした潮流の流れを楽しみ、帰路についた。
今日は、2時間半ほどのツーリング。
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帰りには、大山祇神社に参拝し、最高の天気と海況に恵まれた、今年23&24漕ぎとなる週末の海旅を終えた。
いやあ、またまた海旅をたっぷりと堪能した最高の週末! それにしても、日帰りツーリングとキャンプツーリングとは、その深さや充実感が全く違う、まさに異次元だというのを再認識した。 ほんと、シーカヤックはキャンプツーリングに限るなあ。