2011年11月12日(土) 雨続きで漕がない週末が2週も続いたが、ようやくキャンプツーリング日和の土日がやってきた。
さてさて、どこへ漕ぎに行こうか?
うん、そうや! 久し振りにお気に入りの生野島に渡ってみるとしよう。

家から1時間で、いつもの浜に到着した。 少し雲はあるものの、風もなく、暑くも寒くもない絶好のツーリング日和。 いやあ、最高!最高!

アテンザワゴンからキャンプ道具を引っ張り出し、ニヤックにパッキングしていく。 ミニマムパッキングに徹してはいるのだが、それでも調理道具に食材、ビールにワイン、そしてテント、シュラフ、着替えとなると、かなりの量になる。
これだけの荷物が運べるというのは、シーカヤック旅ならでは。
それにしても、眼の前に広がる景色は、『シマ』『島』『しま』。 やはりこの辺りは『しまなみ海道』っていう表現がピッタリである。
アイランドホッピングを楽しむ『旅するシーカヤッカー』にとっては、垂涎のフィールド。

『さあ、出発しようか!』
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海水浴場から漕ぎ出し、穏やかな秋の瀬戸内での2週間振りのパドリングを堪能しつつ、約1時間で生野島に到着した。
カヤックを引き揚げ、何度も往復して荷物を運び上げる。 11月半ばとは思えない気温で、汗がジンワリと噴き出してくる。
ちょうどお昼ご飯の時間である。 今日のお昼は、途中のコンビニで買って来たお弁当。
特等席に陣取り、絶景の瀬戸内海を眺めながら、まずはビールで独り乾杯!
『プシュッ』 『トクトクトクトク、シュワワワー』 『いただきまーす!』
『ゴクッ ゴクッ ゴクッ 、 ゴクリ』 『うーん、こりゃあ最高じゃ!』
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お昼ご飯を食べていると、なんだか腕が痒い。 えー、なんやこれ。 見ると、2ヶ所ほど蚊に刺された痕が。
もう11月の半ばだというのに、東屋の下は蚊が何匹も飛び交っているのだ。 すぐに蚊取り線香を取り出して火を点け、厚手のジャージを羽織る。
いやはや、温暖化もここまで来たか。
食事が終わると、のんびり過ごす贅沢な時間がたっぷりと待っている。 何もない静かな島の浜辺で独り、のんびりまったり。
ゴロリとベンチに寝転がり、本を開く。 今日はなぜだか、『ATの変速機構 及び 制御入門』

疲れてきたら、最近手に入れたキュートでビビッドなアシアナ航空のカップで赤ワイン。 何とも贅沢な時間である。
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夕方。 キャンプ用のキッチンをセットし、晩ご飯の準備。

今日も簡単スキレット調理。
ミニコンロに200円スキレットを載せ、オリーブオイルで野菜やウインナーを炒めて、塩や醤油でパクリ。 エビスビールをゴクリ。
椎茸、長ネギ、ピーマン、ウインナー。 シンプルだが、ビールがメインの独りの夜はこれで充分なのである。
食事が終わると、ラジオを聞きながらビールやワインをゆっくり楽しむ。

『ああ、月もきれいだなあ』 『じゃあ、おやすみなさい』
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2011年11月13日(日) 温かいシュラフに包まり、たっぷり睡眠をとって快適な目覚め。

朝食は、キャンプの朝の定番である『うどん』。 昨日の残りの長ネギを刻んでたっぷりといれ、玉子も追加して、ちょっとした朝の贅沢。
食事を終えると、朝のコーヒーの時間。 ドリップコーヒーを啜りつつ、波のリズムを聴き、お気に入りの景色を眺める。
『さて、そろそろ戻ろうか』
シュラフを片付け、テントをたたみ、何度も浜に往復して荷物をパッキング。
浜を出ると、追い潮に乗って快調なパドリング。 1時間弱で、出発した浜に戻って来た。
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久し振りに訪問した『生野島』 浜にはイノシシの足跡が残っており、テント泊を少し心配したものの、お気に入りの東屋からの景色はやはり最高であった。
独り静かにのんびりまったりと過ごした週末のキャンプツーリング。 『生涯不良』、やっぱ俺には、こういう時間が必要なんだ。
秋の瀬戸内海、さて次はどこ行こう?
*** 追記 日曜日の夜 ***
そして、日曜日の夜。 今日は、オヤジの72歳の誕生日。
刺身好きのオヤジを、一度『さしみ屋/北吉鮮魚店』に連れて行きたいと思っていたので、今日の夜に誘っていたのである。
夕方4時に家を出て、両親と妻&長男と一緒に倉橋島へと向かう。 途中、とてもきれいな夕日を堪能。

さしみ屋さんに到着すると、店の女将さんが見えたので挨拶。 『こんにちは。 よろしくお願いします』

『あと、豆腐を一つ、切らないで出していただけますか』 すると女将さんは笑いながら、『ロウソク立てるんですか』
え、覚えてくださってたんだ! 『ええ、そうなんです。 今日はオヤジの誕生日なんですよ』
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まずは、北吉鮮魚店恒例の、バースデイ島豆腐!
続いて、なんといってもこれがないと始まらない『刺し盛り』である。

これまたおいしい『湯引き』

そして天婦羅。

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おいしいビール、焼酎、そして日本酒。 美味い魚を堪能し、おいしいお酒を酌み交わす。
〆は内蔵の煮込み。 ここ、北吉鮮魚店ならではの魚の内蔵の煮込みである。 これがなんといっても最高だ!

『ごちそうさまでした。 ほんま、美味かったです。 刺身好きのオヤジも、大満足でした』
生野島へのキャンプツーリング。 そして夜は、大のお気に入りの北吉鮮魚店で、オヤジの誕生日の宴。
いやあ、この週末も最高に楽しかった!