2011年12月10日(土) 今日は朝から強風の休日。 早々にシーカヤックは諦め、『どうや、ドライブがてら何か昼飯でも食べに行くか?』
ロードスターの屋根を開け、東へと向かう。 最初は、お気に入りのラーメン屋さん、竹原の太華園へ行くつもりだったのだが、ふと思い付いて『久し振りに牡蠣フライが食べとうなったわ。 黒浜へ行こか』
11時少し前に黒浜に到着。
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少し待たないといけないかなと思っていたが、既に営業中の看板が出ていた。
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駐車場にクルマを停め、店へ。
***
開店してすぐの時間だったので、私たちが最初の客。
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窓際の席に座り、『牡蠣フライ定食とカキ丼、お願いします』
しばらく待っていると、『かき丼はどちらですか』 『はい、私です』
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大粒でプリップリの牡蠣がたっぷりと載った、いかにも旨そうなカキ丼。
続いて、牡蠣フライ定食。
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揚げたてホクホクのカキフライがたっぷり!
『いただきます』
牡蠣フライは、レモンを少し絞ってそのまま食べると、なんとも言えないおいしい牡蠣の味がそのまま堪能できる。
『うーん、これは本当に美味いねえ。 これなら、タルタルソースなんか要らないなあ』
カキ丼は、海の香りたっぷりの牡蠣とトローリ卵とのコラボレーションが絶妙である。
『いやあ、このカキ丼、最高!』
『ごちそうさまでした』 『ほんと、今日はここに来て、本当によかったなあ』
***
夕方には、別のお楽しみが待っている。
なんとも嬉しいことに、つい先日、長男がバイクの免許を取り、250ccのバイクを購入したのである。
予定を聞いてみると、今日の夕方はバイクが空いているので貸してくれるそうだ。 うれしいな!
『じゃあ、ちょっと借りるよ』
250ccのバイクに乗るのは、ほぼ20年振り。
これからも時々借りようと、自分用に買ったばかりのヘルメットを冠り、バーヴァーのジャケットとユニクロの防風ジーンズに手袋を着用してバイクにまたがり、ギアがニュートラルであることを確認して、セルスイッチをON。
『ブロロロロロッ』とエンジンが一発で始動!
ギアを1速に入れ、徐々にクラッチをつないで20数年振りのロードバイクでの走りをスタート。
さすがに最初はドキドキしていたが、しばらく走ると昔の感覚がすぐに戻ってきた。 『そうそう、これこれ』
東京に住んでいた学生時代には、アルバイト代を貯めて買った、格安7万円の中古のKawasaki_Z250FTで、富士五湖や静岡、信州、北海道などへのツーリングを楽しんでいたのである。
*その激安7万円のZ250FTは、バイク屋さんで受け取って寮まで帰る途中、クラッチが切れなくなって走行不能になり、公衆電話からバイク屋さんに連絡して引き取りにきてもらうという、いきなり修理かよ!の衝撃的な想い出に残るホロ苦デビューであった。 トホホ。
貧乏だったその頃、それでもZ250FTという相棒を得て、大学でテントやバーナーを借り、バイクに積んでキャンプツーリングを楽しんでいたのだ。 よく考えてみると、そんなライフスタイルは今でもあまり変わっていないんだなあ。 いやはや。
***
20数年振りに家にやって来たのは、何の縁か、これまたKawasakiの250ccバイク。
久し振りのドキドキ感を楽しみつつ、ニーグリップを意識しながら、ジンワリとアクセルを開けていく。
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250ccなのでそれほどパワフルではないが、それでも心地良いエンジン音と相まって、充分な加速感が楽しめる。 『気持ち好い!』
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コーナーでは、体重移動でヒラリヒラリ。
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頼りはヘルメットと自分の理性だけ。 風を感じる体剥き出しでの走りは、まさに快感である。
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Ninja250で海沿いの快適な道を走っている時、私の脳内に『カチャリ』と、静かだが深い音が聞こえてきた。
この音は、あるくみるきく旅するシーカヤック、ロードスターでのオープンドライブ、MTBでのお散歩ツーリングに続いて、楽しい事/気持ち良い事を真面目に追求する『生涯不良』の私のライフスタイルに、また一つ新たなパズルが『ピタリ』とハマる音。
KawasakiのNinjaなんて、無頼にピッタリじゃあないか。 これからまた、新たな楽しみが増えたなあ!
息子よ、本当にありがとう。 でも、安全運転しろよ。 そして、たまーにでいいから、貸してくれよな。