2011年12月17日(土) 今日は久し振りにお気に入りの生名島へ。
海沿いの道を走っていると、竹原で見慣れない光景が眼に飛び込んで来た。
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河口から海へとつながる付近で、水蒸気がもうもうと上がりつつ、南の方へと流されていく。
『え、これってまさか気嵐(けあらし)?』
三原付近でも同じ様な光景が。
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なかなか幻想的である。
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この辺りはクルマでよく走っているのだが、こんな景色を見るのは初めてだ。
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生名島に到着すると、少し風はあるものの、快晴で絶好のツーリング日和。 今日は、シーカヤックとセミスリック仕様のMTBを積んで来た。
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この週末は、お気に入りの生名島のキャンプ場をベースに、しまなみ海道_カヤック&バイクという趣向である。
また、今回は先日手に入れたドライスーツのテストでもある。 コーカタットのゴアドライスーツ。
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気温も低いので、ドライスーツのテストにはもってこいの冬のツーリング日和。
穏やかな冬の瀬戸内海を、ケープホーンとアークティックウインド、コーカタットのドライスーツで漕ぎ進む。
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島と島とに囲まれ、潮流が複雑なこのエリア。
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周りをしっかりワッチして、漕ぎ易い『海の道』を探しながら漕ぎ進むのも、しまなみエリアでのツーリングの楽しみの一つ。
約1時間半ほどで、岩城島の海水浴場に到着した。 今日は、ドライスーツなので集落の散策はやめて、シーズンオフの海水浴場のベンチでお昼ご飯。
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ストームクッカーでお湯を沸かし、カップラーメンとおむすび。 食後には、ドリップコーヒーでのんびりまったり。
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出発してから約3時間半後に、キャンプ場へと戻ってきた。 うん、ドライスーツはいいねえ。 濡れないし、手軽だし、やっぱ快適だ!
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シーカヤックと道具を潮抜きし、着替えるとキャンプ場の手続きだ。
久し振りにお会いする管理人さんに、『先日は、兄貴分の五さんが大変お世話になりまして』と挨拶。 その後も、生名や弓削、因島の話題や、仕事の話、年末年始の予定などなど、四方山話で楽しい一時。
『じゃあ、買い出しとお風呂に行ってきます』
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弓削のスーパーで買い出しすると、次はフェスパへ。
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夕暮れの瀬戸内海を眺めながら、気持ち良いお湯にゆっくり浸かって、のんびりまったり。
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キャンプ場に戻り、夕食の準備。
スーパーで、700円が半額350円で購入した鹿児島牛をフライパンで軽く焼き、クレージーソルトをパラリ。 噛みしめると美味い脂と肉汁がジュワリ。 冷えたビールをゴクリ。
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肉の後は、差し入れでいただいた鯵。 オピネルで骨から身を削ぎ、オリーブオイルとクレージーソルトでパクリ。 焼酎のお湯割りをゴクリ。
湯豆腐をつつきながらビールや焼酎を味わい、独りの夜は静かに更けていく。 『おやすみなさい』
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2011年12月18日(日)
朝食を食べ、荷物を片付けると、今日は自転車の日。 弓削の北側を一周する予定である。
アテンザワゴンから、スリックタイヤ仕様のMTBを降ろし、防寒装備で自転車を漕ぎ出した。
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最初は登りが続くが、高台を走るこのコースは絶景絶景。
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風はあるが、自転車ツーリングには問題ない。 いいロケーションである。
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アップダウンを繰り返しながら、徐々に北上していく。 途中、こんな所にって感じの場所に、集落が点在しているのには驚いた。
ながーい長い坂を、えっちらおっちら漕ぎ進むと、もう駄目かと思い始めた頃に坂の頂上が見えてきた。 50歳が近くてお腹に脂がのった体型ではあるが、自転車で坂を登る時は、可能な限り漕いで登りたい。 降りて押して歩くのは、自分に負けたようで嫌なのだ。
実際私の経験からすると、ほとんどの場合、体の限界というよりは、自分の気力の限界の方が早く来る。 急坂や逆潮、急流で、ああ!もう駄目だ!と思った後も、何も考えず、いくらスローペースではあっても、ひたすらマシンと化してペダルを踏み続ける/パドルを漕ぎ続けると、意外とそのまま漕ぎ進めるものである。
ゼイゼイ、ハアハア、気力を振り絞って漕ぎ登ってきた。 いやあやっぱり長かったなあ。
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しばし路肩に座り込んで、テルモスに詰めてきた熱い紅茶で体を癒す。 美しい瀬戸内の景色を眺めながらのティータイム。
急坂を登りきった達成感もあり、美しい景色と心地良い風、少し砂糖を入れた熱い紅茶で贅沢な時間である。
ここからは、ダウンヒル。 気持ち良い下りで風を切り、快適なサイクリング。
弓削の北側を回り込み、ルートは次第に南向きに。 弓削の西側は、今日は風が強い。
昨日はカヤック、今日はバイクというプランは、ばっちり当たりだったようである。
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弓削港まで無事に漕ぎ戻り、しなまみ海道カヤック&バイクの旅はこれにて〆。
気温は低かったが、しまなみの景色をたっぷりと楽しむことができたこの週末。 またまた最高の週末だったなあ!