2022年のゴールデンウイークが始まった。
連休前から、天気予報をチェックしながらどのようなプランにしようか考えていた。
特に連休前半の天気予報は変化が大きく、日々予報が振れていたが、ようやく晴れ間が多い予報に確定してきたようである。
『じゃあ、久しぶりに江ノ川沿の自転車輪行ツーリングを企画してみようか』
***
以前、まだ三江線が走っていた頃に、Dahon Speed TR(ダホンHPへのリンク:ダホン スピード TR)を使っての、一泊二日でのキャンプツーリングで輪行旅を楽しんだことはあるのだが、今では残念なことに三江線は廃止となってしまった。
2013年の輪行旅: 旅の記録へのリンク
では、どう自転車を回収するかをGoogleマップと相談しながら考えていると、浜田から広島までの高速バスを使うルートを見つけることができた。
念の為、高速バスを運営する会社に電話したところ、『すみません。 浜田から広島への高速バスに、折り畳み自転車をトランクに詰めますか?』 『はい、もし何かあっても自己責任でよろしければ、積んでいただいて構いませんよ』
と言うわけで、今回の輪行旅の自転車回収ルートは決定。
***
何年か前には、三次から江津まで、折り畳み自転車を使って、キャンプ道具満載での一泊二日での輪行旅を楽しんだのであるが、今回は還暦も近く腹も出てきて、そんなに頑張ってまでの自転車旅をする気にはなれない。
マップを見ながら検討したプランは、初日は三次までJRで自転車を運び、そこから三郷町のキャンプ場まで漕ぐ。
翌日は、桜江の宿に宿泊して、三日目は朝だけちょっと漕いで江津駅へ行き、そこから浜田までJRで移動して高速バスで広島まで戻るという企画。
***
2022年4月30日(土)
当日朝の天気予報でも、なんとか三日間の自転車旅が楽しめそうだったので、早朝に家を出て駅まで自転車を漕ぎ、駅で自転車をパッキングして広島駅まで移動。
ここからは、芸備線で三次駅まで。
そこまで人が多くない芸備線の、向かい合わせの4人掛けシートに陣取り、
ゆっくりと三次駅まで。
***
三次駅を降りると、
輪行袋から、ダホン・スピード・TRを引っ張り出し、パキパキパキと組み立てる。
既に廃盤となってしまったこの折り畳み自転車は、重量が15.3kgと重いので輪行で持ち運ぶのは大変なのだが、頑丈であることに加え、パニアバッグが搭載できるキャリアも標準装備だし、変速も24段あって俺の脚でも登り坂をなんとか漕ぎ進むことができる、頼れる旅の相棒。
袋から取り出し、数分後には、長年使い込んだオルトリーブのパニアバッグをセット完了。
初日のキャンプ地である、カヌーの里おおちまで、約52キロの距離である。
***
ここからは、何度か漕いだことのあるルート。
廃止になった三江線の跡地は、こんな感じである。
***
新緑が美しい、江ノ川沿いの道を、ゆっくりまったり漕ぎ進む。
ダムの放水路の景色。
古い吊り橋を渡り、
橋の上からの景色を楽しむ。
***
しばし、バス停で休憩。
家から持参してきた、温かい白湯が体に染み渡る。
途中で、麦茶も補給。
この麦茶が、疲れ果てた今日の後半にとても役立ってくれた!
***
途中の川の駅で、お昼ご飯休憩。
このゴールデンウイーク中は、なんと嬉しいことに丼物のフェアが!
久し振りの自転車漕ぎで疲れていた俺は、迷うことなく『カツ丼』を注文。
『いただきます!』
このカツ丼をいただくと、疲れた体の隅々まで活力が行き渡るのを実感した。
それにしても、これで500円とは、丼フェアはありがたい。
***
懐かしい、豚小屋の瀬があるスポットへ。
かつてリバーツーリングを楽しんでいた頃の、激流スポットである。
今日も、結構な波が立っていたなあ。
***
途中、ドリンクホルダーのネジが外れるトラブルが発生したが、持参していたレンチで締め直して事なきを得た。
***
以前通っていたルートが、今回は工事による通行止めであることがわかり、急勾配のある自動車の通行量の多い道を通らざるを得なくなったのだが、そこをなんとか押して登りことなきを得ることができた。
***
今日のキャンプ予定地である、カヌーの里おおちはもうすぐそこである。
受付を済ませ、
河原サイトにテントを張らせていただく。
ここなら料金は800円と格安で、他に人もおらず静かな上に、水とトイレも使えるので、俺にはぴったりのキャンプ地。
周りはこんな感じなので、他に人がいると比較的フラットな良い場所を選ぶことは難しいかも。
テントは、もう手に入らない軽量なゴアテックスのシングルウオール。
***
今日の晩御飯は、コンビニ弁当とビール。
食後は、疲れた体が欲する焼酎のコーラ割り。
普段なら、こんな酒の飲み方は絶対にしないのだが、今日は50kmを超える自転車漕ぎで疲れた体がこのセットを欲しているのがわかる。
最後は、地元のお酒もじっくりと楽しませていただいた。
***
朝は、少しキリが出て気温も低めである。
しばし、テントの中で惰眠を貪る。
今日の朝ごはんは、メンチカツサンドと豚汁。
***
カヌーの里を辞する。 『また来ます!』
二日目の宿泊地となる桜江町まで、約37キロの旅。
***
途中で、なぜか雨が降り始めた。
屋根のあるバス停をお借りして、急遽の雨宿り。
iphoneでチェックすると、どうやら短時間の通り雨のようである。
***
雨が上がると、次の雨雲到来までの時間で、川本駅まで移動。
お昼ご飯は、地元のお蕎麦屋さんへ。
今日は、俺が最初の客。
天ぷらそばをお願いしてみたのだが、
この山菜も取り入れた天ぷらが具沢山かつ絶品で、最高のお昼ご飯であった。
『いやあ、ここの天ぷらを食べるだけでも、輪行ツーリングに来た甲斐があったなあ』
***
今回は、加齢による体力の低下も考慮して余裕のある旅のスケジュールにしているので、のんびりまったり景色を楽しみながら漕ぎ進むことができるのは嬉しい限り。
***
ようやく桜江大橋。
川本駅でしばし休憩。
47豪雨では、こんな被害があったのだなあ。
***
今日、お世話になる美川旅館。
チェックインの時間までしばし休憩し、地元のスーパーマーケットでビール他を買い出し。
お風呂に入った後は、コンビニで買い込んできたお弁当とカップ麺、ビールで晩御飯。
流石に疲れが溜まっていたのか、気づいたら眠りに入っていたのには驚いた!
***
翌朝は、カップそばで朝食を済ませ、宿を辞す。
最終日となる今日は、17kmほどの短距離漕ぎ。
1時間ほど漕いで、ようやく江津駅へ到着! 『いやあ、無事に漕ぎ切ることができたなあ!』
自転車を畳み、輪行旅のパッキング完了。
***
ここからは、JRでまずは浜田駅まで。
連休中の平日のためか、お客さんも少なく輪行にはぴったりの旅である。
日本海の景色も楽しめる。
浜田駅では、高速バスに乗り換え。
中国山地の新緑の景色を楽しみながら、広島駅経由で、家まで戻ってきた。
還暦が近い腹の出た中年オヤジでも、まだ三次から江津までの100kmちょっとの道のりではあるが、のんびりまったり輪行ツーリングを楽しむことができた。
ロードバイク乗りの方々からすると亀のようなノロイペースではあったが、私としては深い達成感を味わうことができたのである。
まだまだ、自分の力と自分のペースで、ゆったりとした旅を楽しみたいものだ。
***
まだ、連休は始まったばかり。
風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、次はどこ行こう?
連休前から、天気予報をチェックしながらどのようなプランにしようか考えていた。
特に連休前半の天気予報は変化が大きく、日々予報が振れていたが、ようやく晴れ間が多い予報に確定してきたようである。
『じゃあ、久しぶりに江ノ川沿の自転車輪行ツーリングを企画してみようか』
***
以前、まだ三江線が走っていた頃に、Dahon Speed TR(ダホンHPへのリンク:ダホン スピード TR)を使っての、一泊二日でのキャンプツーリングで輪行旅を楽しんだことはあるのだが、今では残念なことに三江線は廃止となってしまった。
2013年の輪行旅: 旅の記録へのリンク
では、どう自転車を回収するかをGoogleマップと相談しながら考えていると、浜田から広島までの高速バスを使うルートを見つけることができた。
念の為、高速バスを運営する会社に電話したところ、『すみません。 浜田から広島への高速バスに、折り畳み自転車をトランクに詰めますか?』 『はい、もし何かあっても自己責任でよろしければ、積んでいただいて構いませんよ』
と言うわけで、今回の輪行旅の自転車回収ルートは決定。
***
何年か前には、三次から江津まで、折り畳み自転車を使って、キャンプ道具満載での一泊二日での輪行旅を楽しんだのであるが、今回は還暦も近く腹も出てきて、そんなに頑張ってまでの自転車旅をする気にはなれない。
マップを見ながら検討したプランは、初日は三次までJRで自転車を運び、そこから三郷町のキャンプ場まで漕ぐ。
翌日は、桜江の宿に宿泊して、三日目は朝だけちょっと漕いで江津駅へ行き、そこから浜田までJRで移動して高速バスで広島まで戻るという企画。
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2022年4月30日(土)
当日朝の天気予報でも、なんとか三日間の自転車旅が楽しめそうだったので、早朝に家を出て駅まで自転車を漕ぎ、駅で自転車をパッキングして広島駅まで移動。
ここからは、芸備線で三次駅まで。
そこまで人が多くない芸備線の、向かい合わせの4人掛けシートに陣取り、
ゆっくりと三次駅まで。
***
三次駅を降りると、
輪行袋から、ダホン・スピード・TRを引っ張り出し、パキパキパキと組み立てる。
既に廃盤となってしまったこの折り畳み自転車は、重量が15.3kgと重いので輪行で持ち運ぶのは大変なのだが、頑丈であることに加え、パニアバッグが搭載できるキャリアも標準装備だし、変速も24段あって俺の脚でも登り坂をなんとか漕ぎ進むことができる、頼れる旅の相棒。
袋から取り出し、数分後には、長年使い込んだオルトリーブのパニアバッグをセット完了。
初日のキャンプ地である、カヌーの里おおちまで、約52キロの距離である。
***
ここからは、何度か漕いだことのあるルート。
廃止になった三江線の跡地は、こんな感じである。
***
新緑が美しい、江ノ川沿いの道を、ゆっくりまったり漕ぎ進む。
ダムの放水路の景色。
古い吊り橋を渡り、
橋の上からの景色を楽しむ。
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しばし、バス停で休憩。
家から持参してきた、温かい白湯が体に染み渡る。
途中で、麦茶も補給。
この麦茶が、疲れ果てた今日の後半にとても役立ってくれた!
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途中の川の駅で、お昼ご飯休憩。
このゴールデンウイーク中は、なんと嬉しいことに丼物のフェアが!
久し振りの自転車漕ぎで疲れていた俺は、迷うことなく『カツ丼』を注文。
『いただきます!』
このカツ丼をいただくと、疲れた体の隅々まで活力が行き渡るのを実感した。
それにしても、これで500円とは、丼フェアはありがたい。
***
懐かしい、豚小屋の瀬があるスポットへ。
かつてリバーツーリングを楽しんでいた頃の、激流スポットである。
今日も、結構な波が立っていたなあ。
***
途中、ドリンクホルダーのネジが外れるトラブルが発生したが、持参していたレンチで締め直して事なきを得た。
***
以前通っていたルートが、今回は工事による通行止めであることがわかり、急勾配のある自動車の通行量の多い道を通らざるを得なくなったのだが、そこをなんとか押して登りことなきを得ることができた。
***
今日のキャンプ予定地である、カヌーの里おおちはもうすぐそこである。
受付を済ませ、
河原サイトにテントを張らせていただく。
ここなら料金は800円と格安で、他に人もおらず静かな上に、水とトイレも使えるので、俺にはぴったりのキャンプ地。
周りはこんな感じなので、他に人がいると比較的フラットな良い場所を選ぶことは難しいかも。
テントは、もう手に入らない軽量なゴアテックスのシングルウオール。
***
今日の晩御飯は、コンビニ弁当とビール。
食後は、疲れた体が欲する焼酎のコーラ割り。
普段なら、こんな酒の飲み方は絶対にしないのだが、今日は50kmを超える自転車漕ぎで疲れた体がこのセットを欲しているのがわかる。
最後は、地元のお酒もじっくりと楽しませていただいた。
***
朝は、少しキリが出て気温も低めである。
しばし、テントの中で惰眠を貪る。
今日の朝ごはんは、メンチカツサンドと豚汁。
***
カヌーの里を辞する。 『また来ます!』
二日目の宿泊地となる桜江町まで、約37キロの旅。
***
途中で、なぜか雨が降り始めた。
屋根のあるバス停をお借りして、急遽の雨宿り。
iphoneでチェックすると、どうやら短時間の通り雨のようである。
***
雨が上がると、次の雨雲到来までの時間で、川本駅まで移動。
お昼ご飯は、地元のお蕎麦屋さんへ。
今日は、俺が最初の客。
天ぷらそばをお願いしてみたのだが、
この山菜も取り入れた天ぷらが具沢山かつ絶品で、最高のお昼ご飯であった。
『いやあ、ここの天ぷらを食べるだけでも、輪行ツーリングに来た甲斐があったなあ』
***
今回は、加齢による体力の低下も考慮して余裕のある旅のスケジュールにしているので、のんびりまったり景色を楽しみながら漕ぎ進むことができるのは嬉しい限り。
***
ようやく桜江大橋。
川本駅でしばし休憩。
47豪雨では、こんな被害があったのだなあ。
***
今日、お世話になる美川旅館。
チェックインの時間までしばし休憩し、地元のスーパーマーケットでビール他を買い出し。
お風呂に入った後は、コンビニで買い込んできたお弁当とカップ麺、ビールで晩御飯。
流石に疲れが溜まっていたのか、気づいたら眠りに入っていたのには驚いた!
***
翌朝は、カップそばで朝食を済ませ、宿を辞す。
最終日となる今日は、17kmほどの短距離漕ぎ。
1時間ほど漕いで、ようやく江津駅へ到着! 『いやあ、無事に漕ぎ切ることができたなあ!』
自転車を畳み、輪行旅のパッキング完了。
***
ここからは、JRでまずは浜田駅まで。
連休中の平日のためか、お客さんも少なく輪行にはぴったりの旅である。
日本海の景色も楽しめる。
浜田駅では、高速バスに乗り換え。
中国山地の新緑の景色を楽しみながら、広島駅経由で、家まで戻ってきた。
還暦が近い腹の出た中年オヤジでも、まだ三次から江津までの100kmちょっとの道のりではあるが、のんびりまったり輪行ツーリングを楽しむことができた。
ロードバイク乗りの方々からすると亀のようなノロイペースではあったが、私としては深い達成感を味わうことができたのである。
まだまだ、自分の力と自分のペースで、ゆったりとした旅を楽しみたいものだ。
***
まだ、連休は始まったばかり。
風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、次はどこ行こう?