すべて地球温暖化の影響ではないと思うが、近頃の雨はゲリラ豪雨だ。一時間に１００ミリなんて聞いてもさほど驚かなくなった。福岡では十年前の集中豪雨を機に、雨水対策に力を注いできた。しかし、人間の力はとうてい自然には及ばない。自然との共存は永遠のテーマだ。
中国人を台湾人と区別するために大陸人ということがある。所かまわず、大声でしゃべったり、電話をしているのが大陸人である。とりわけ列車の中で、となりに腰掛けようものなら、すぐに話しかける習性がある。どうも話しかけるのが礼儀らしい。私の中国語の先生は、日本で初めて新幹線に乗ったとき、となりの人に話しかけて、とても恥ずかしい思いをしたと言っていた。日本人は、話をするのがきらいなのかと聞かれた。現代人は新幹線に乗っている時間を有効に利用するため、睡眠を取ったり本を読んだりするので、話しかけられると迷惑に感じてしまう人が多いのだと答えた。かつて日本でも、となりあわせた人とおしゃべりしながら旅行するのは普通だった。いつの頃から、変わってきたのだろうか。
私の楽しみといえば、旅行である。それも海外旅行、なぜなら新しい発見が数多くあるからだ。特にアジアはおもしろい。日本の文化が中国、韓国を通ってやってきたことを実感する。それに比較的近いため、短期間でしかもリーズナブルである。今度はどこに行こうと考えていると、ちょっと元気になるし、働く意欲も沸いてくる。と言うわけで、今度の夏休みは中国九サイ溝へ行くことにした。ほんとうなら、個人旅行がしたいところだが、今回はツアーに乗っていくことにした。気持ちは半減するが、以前から行きたかった世界自然遺産である。楽しみだ。
