中国の列車には、一度乗ったことがある。その時はツアーで上海から蘇州までだったと記憶している。今回上海万博に行く計画をした時、特急列車に乗って、日帰りで蘇州か杭州に行きたいと思った。中国では、列車の切符はなかなか取れないと聞いている。ネットで調べてみると、上海南駅から杭州駅までの特急料金はわずか50元なのに、予約はその10倍にもなる。ちょっと高いと思ったが、予約してみた。ぎりぎりまで返事がこなかったことからすると、なかなか取れなかったのではないかと思う。ともあれ、切符は取れたので、杭州日帰り旅行に行ってきた。上海南駅も杭州駅も、それはそれはひどい混みようだった。列車の中は指定席でもあり、日本と変わらない雰囲気だった。隣の席の大学院生は、故郷の紹興に帰るところで、恋人が待っていると嬉しそうに話してくれた。若い人たちを見ると、中国は確実に豊かになったとつくづく思う。
中国語を習い始めて7,8年になる。当時の目標は、ずっと先に開催される北京オリンピックであり、上海万博だった。その頃には中国人と流暢な中国語で交流できるようになっていて、何かしら関わることができたらいいなぁと漠然と思っていた。しかしオリンピックも上海万博も思いのほか早くやってきて、私の語学力は追いついていない。それでも、上海万博には絶対行かなくてはという、義務感みたいなものがあった。それで、7月中旬から4日間の日程で上海万博に行ってきた。中国の学校はすでに夏休みになっており、覚悟はしていたもののすごい人だった。並ばずに入れるパビリオンなどなかったし、広い会場を移動するために乗るバスも並ばなければならなかった。