一年に一度の健康診断に行った。病院ではなく、集団検診だ。こういった集団検診では見落とされることもあるらしいが、胸のレントゲンと胃通しだけは受けている。私が受けた問診の医者はまだ年若い男性だった。名前は名乗るように言われているのか、最初に名乗ったものの、喋り方は到底年上の人に話しているとは思えないような終始上から目線の話ぶりだった。この人は、誰にでもこんな言い方をするのか?それとも患者(検診に来た人は患者ではないが)に対して自分は優位だと思っているからなのか?もしこの若い医者が開業したなら、絶対にかかりたくないな。医師としてではなく一人の人間として信頼できないからだ。
中国での一人っ子政策が終息した。人口の増加に歯止めがかかったものの超高齢化社会を迎えることになる。一人っ子政策が解除されたとはいえ、今の若い人達は二人目の子どもを望まない人が多い。子どもにお金がかかりすぎるからだ。15年程前、北京郊外の周口店に行った時、中学生の社会科見学の団体と一緒になった。男子生徒と女子生徒が列を作っていたが、明らかに男子生徒の数が多かった。どのように調整しているのかは知る由もないが、想像はつく。今、結婚する年齢となったこの男の子達のお嫁さん不足は深刻だ。11月11日は光棍节(独身男性の日)、もともとはこの可哀想な(?)男性に向けて、アリババが仕掛けたネットバーゲンだったが、今やその売上は2兆円に迫る勢いだ。爆買いを通り越し、狂買いである。