先日新北九州空港が開港した。それで、少し前に見た大塚ムネト氏率いる劇団「ぎんぎら太陽’S」の「翼をくださいっ!」を思い出した。この芝居は、空港や飛行機を擬人化し、スカイマークエアラインの新規参入を通して、消え行く国産飛行機YSー11の姿を描いたものだ。大塚氏の飛行機に対する熱い思いが伝わってきて、なかなか面白い。ちなみに昨年は、この作品で東京地方公演(彼に言わせると福岡が本拠地なので東京は地方)を成功させている。次は、新北九州空港も仲間に入れた作品をぜひ見てみたい。
ソフトバンクがボーダフォンジャパンを1兆7千5百億円で買収するという。我々にはちょっと想像できない額である。現状に満足しないで、どこまでも上を目指す孫さん。そんな孫さんの活躍をこれからも期待したい。
昨年の3月20日、福岡地区で震度6弱の大地震が発生した。その日私は、べトナムに旅行中で、そのニュースを旅先のホテルのNHKBSで知った。大きな揺れとともにビルの窓ガラスがバラバラと崩壊していく映像を見て、福岡市の中心地は全滅したのではないかと思った。早いものであれから一年がたった。
昨年の10月、小泉首相が靖国神社を参拝したことにより、日中関係は悪化した。加えて今また尖閣諸島の領有権を争い、もめている。昨年、東京に行った際、靖国神社に寄ってみた。問題の軍事博物館にも行ってみたが、正直なところ、中国からこんなに批判を受けるようなことはないと思った。今日の平和が、これら多くの犠牲の上にあるのだと改めて感じ、胸がいっぱいになった。中国人が戦争の責任者として、あの独裁者ヒトラー、ムッソリーニと同じレベルで東条英機をあげているというのを聞いて正直驚いた。ほとんどの日本人は、東条などA級戦犯者もまた戦争の犠牲者としてとらえている。日本人が考えるA級戦犯と、中国人が思うそれとは、それほど大きなズレがあるのだ。この感覚の違いがある限り、日中の溝は埋まらない。