短期留学して以来二年ぶりに上海に行ってみた。目的は上海ガニを食べることだったが、申し込んだツアーの上海ガニコースは、これでは上海ガニを食べたとは言えないものだった。北京ほどではないが上海の大気汚染も決して良いとは言えず、心から楽しめるものではなかったが、2泊3日、3万円程の旅行代金で国内ではどこにも行けないだろう。ツアーなので自由時間が少なく閉口したが、夕食後は一筆書いて自由行動をした。持っていた上海の交通カードは2年が期限だと聞いていたが、窓口で聞いたら使えたのでちょっと嬉しかった。地下鉄の荷物検査は北京ほど厳しくなく、南京路の歩行者天国には警察官が結構いて、何となく安心するのである。南京路には今年新世界大丸がオープンしており、大丸の地下から地下鉄駅に行けるようになっていた。もう変わりようがないくらいビルが建ちこめているのだが、それでも少しずつ変わっている。ただし大丸デパートの従業員の応対はこれまでと同じで、トイレの場所を聞いたら指で指し示すだけ、日系企業であってもサービスは追いついていない。日本で爆買いした中国人たちは、この国のこのような状況をどのように受け止めているのか一度聞いてみたい。