A whiSper Of memOrieS

☬Murmure de mémoire☬

Urayasu-560

2024-03-27 | Urayasu
読書の仕方に決まりはない。ここ最近はつまみ食いならぬ「つまみ読み」を試してる。まず、本は全部読まなくちゃ読んだことにはならないという強迫観念は捨てる。本の一部をたとえば10分か20分読んだだけでも当然、読書したことになる。|書架から本を2、3冊選び、1時間ぐらいかけて、それぞれを一話ずつつまみ読みする。休みの日は2時間、3時間かけてもいい。本の組み合わせや関連性はなるべく意識せず、その時の気分で選書する。これによって、それらの本の間に思わぬ「つながり」を発見することが多々ある。純粋に本の内容を楽しむだけでなく、そこにどんな関連性を見出し、どんなアイデアが浮かぶのか自分に問うこともできるため、いい頭脳訓練にもなる。|そうしてるうちに自分の言いたいことや書きたいことも湧き出てくる。|今日のメニュー:『深沢七郎 ちくま日本文学全集』(筑摩書房、1993年)、『FUNGI 菌類小説集 第Ⅱコロニー』(オリン・グレイ&シルヴィア・モレーノ=ガルシア編、野村芳夫訳、2018年)、『アイヌ童話集』(金田一京助・荒木田家寿著、角川ソフィア文庫、2023年)||ランダムに見えるものの中から何らかの言葉を引き出す。|明日に向けた仕込み。『眠っている間に体の中で何が起こっているのか』(西多昌規著、草思社、2024年 )、『NEIRO よい「音色」とは何か』(横川理彦著、ビー・エヌ・エヌ、2024年)、『諸星大二郎劇場 第4集 アリスとシェエラザード (ビッグコミックススペシャル)』(諸星大二郎著、小学館、2022年)|今後の漠然とした候補。『岡潔の教育論』(岡潔+森本弘著・中沢新一編、コトニ社、2023年)、『バットテイスト 悪趣味の復権のために』(荒俣宏著、集英社文庫、1998年)、『地球外生命を探る 生命は何処でどのように生まれたのか』(松井孝典著、山と渓谷社、2022年)、『顔面考』(春日武彦著、紀伊国屋書店、1998年)、『くるぶし』(町田康著、COTOGOTOBOOKS、2024年)☞刊行前でまだ書架にはないが、ある本屋に1冊だけサイン本が飾ってあり、つまみ読みした。|私も携帯はよく見るが、読書は携帯よりも間違いなく「芸術的」でクリエイティブな行為。普段から本をよく読む人ならその意味が分かってもらえるはず。携帯を見る時間を減らし、読書時間をもっと増やすという自分時間の闘い。或いは自分人生の葛藤。|携帯は時間泥棒?そうとも言える説 vs そんなこと言えない説。「携帯でもKindleで本読めるし、十分知的に生きとるわ。本こそダサい。本という形態にこだわる人間は古臭い。そもそも本買う金なんてねえよ」という声。ここから激論が始まる。|穴あきチーズ的読書。非合理性という沃土。非効率化にみる豊穣。|BGM:『Tarascon Years』(横川理彦、SUPER FUJI DISCS)|因みに、併読とはどう違うの?|
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