細野観光1969-2019.//言葉の意味を骨抜きにしようとする流れについて。/たとえば、責任を伴う公的立場にある人間による、「責任(を取る)」という言葉が、はなはだ無責任に、つまり本人の立場には一切の痛痒を伴わずに、軽々しく使われている。/こうした、言葉を積極的に骨抜きにしようとする公人の発言に、私たちは警戒心を持たなければならない。/公人による言葉の無意味化が常態化し、浸透すればするほど、人間 . . . 本文を読む
塩田千春展③/先日、品川で行われた某ライブでのちょっとキザなバンマスのべしゃり。「僕たちは心の琴線(ことせん)に触れるような曲を作ろうと日頃から思っています」…大勢の客の前で中学生みたいな間違いしとる。その後すぐに、私より前の列に座っていた複数の客が急にもぞもぞしだして、背中で、えっ?て語っとる。夫婦で顔を見合わせている人もおってん。/わしもこのバンマス、アホちゃうかぁと思ったが、彼らの次の曲があ . . . 本文を読む
塩田千春展②//台風を始めとする異常気象による大規模災害に加え、政界官界でこれほどまでに不正、汚職、腐敗が蔓延し、日常化している昨今、メディアでの芸能ニュースはもとより、スポーツニュースにも興味が薄れてきた。要は、「嫌なニュースばかり見ていると気が滅入るから、スポーツでも観て気分転換しよう」や「スポーツから勇気をもらおう」というスイッチが入らなくなってしまった。 . . . 本文を読む
塩田千春展①/BGB:『本を読めなくなった人のための読書論』(若松英輔著、亜紀書房、2019年)→昨晩、地下鉄の車内で読み始めた。著者の平易な言葉に導かれながら、読書をめぐるいくつもの思考や時空へと案内される。ふと気が付くと、混み合っていたはずの車内は閑散としていた。 . . . 本文を読む
「蟷螂を見る会」/「暢気に本を読んでる暇なんてないんですよ。こっちはあなたと違って毎日分刻みで行動してるんです!あなたの想像を絶するほどの重責を担ってるんですよ。ひとをじんわり感動させようとしたり、説教臭くこっちに何かを教えてやろうとする本なんて時間の無駄なんです。もちろん私だってしっかり勉強はしてますよ。私に礼儀を尽くし、こちらの気分を害することのないような有識者や専門家の話であればそりゃ少しは . . . 本文を読む
「石の上にも3年」の「3年」は実際の3年ではなく、長い期間の比喩ですが、「3年頑張れば、何らかのプロになれる」と誤解されることもあるので、やはり期間は長くしておいたほうが良心的です。因みに、3年間で習熟できる技術ってやはり単純な作業であり、他の人に取り換えがきく部類の仕事だと思います。無論、だからええとか悪いとかという話ちゃうねんけど、人と差別化を図ることは難しい仕事です。3年間、一つのことに集中 . . . 本文を読む