千葉雅也氏の『勉強の哲学 来たるべきバカのために』(文藝春秋、2017年)を再読している。この人の書く文章が好き。鋭利なのに、透明感があり、読むと創造力が湧いてきて、やる気・元気をもらえる。しかも、噛めば噛むほど美味しい。|昨日、地下鉄の車内で読んでいたのだが、面白くて時を忘れた。以前、読んだ際にも線を引いたが、今回もショッキング・ピンクの蛍光ペンで別の箇所に線を引く。線を引くのは、現在の自分に対 . . . 本文を読む
今日の推し(文)。|「日本政府は、感染拡大が鈍化した夏場に医療体制や法整備を整えず、「日本モデル」という存在しないものを抱きしめた。近視眼的政策と無根拠な楽観主義を積み重ねた結果、国民全体に「否認」を蔓延させる状態を作り出した。」(中島岳志、東京新聞、2021年1月26日)*「否認」とは、「本当は分っているけれども、本気になって受け止めていない」あり方を指す。|税金から給料をもらって働いている為政 . . . 本文を読む
似て非なるもの。どうでもよかない言葉のミステイク。||①過去にも何度か身近な人がそう言っているのを聞いたことがあり、首相もこの間、やらかしてた間違い。「~を経て」と「~を得て」。音が似てて、スルーしてまいそうになるけど、聞き逃さんで。意味が全くちゃうやんけ。「努力を経て」はええけど、「努力を得て」は✘。文章を書きつけてない証拠。②TVに出とった高校の先生:「ここが最後の水際でした」。ご丁寧に字幕ま . . . 本文を読む
日々ギターを弾いている人や多重録音をガンガンやっている人には微笑ましいレベルのお話。||久しぶりにエレキを掻き鳴らした。Fenderストラト⇒Tascam USBインターフェイス(US-20×20)⇒Logic Pro X⇒ヘッドホン(MDR-900ST)。Logicにはもともと多様なヴァーチャル・アンプ&エフェクターを組み合わせたプリセットが入っとう。今日は歪系の音を次々と試し、深夜に、Blac . . . 本文を読む
異ジャンルを掛け合わせて何かを産み出す、例えば曲を作る、って魅力的だが、言うほど簡単ではない。それぞれのジャンルについて咀嚼する積み重ねが必要だから、物理的に、年月と金がかかる。そして、自分のセンスだけに頼っているのみでは、アイデアは早晩、枯渇する。いろんなミュージシャンの音楽をしっかり聴くということは、多くの人の物の見方、意見や表現に耳を傾けるのと同じこと。だから、いろんなジャンルの音楽を聴いて . . . 本文を読む
巷に蔓延する「オエッな日本語」をめぐる自己対話|「……とは思います」☞ニュース番組の街頭インタビューでよく聞く。大流行り。ここに「は」は要らない。普通、「…とは思わない」という否定の文脈で使う。「そうは思う」も同じこと。なんか変。「そうは思わない」が元だから。強調したいならば、「(ほんとに)そう思う」でええ。にもかかわらず、わざわざ「は」を付けるのには理由があるはず。「自分が言っていることは逡巡し . . . 本文を読む
今朝の小さな決意:趣味の部分で財布の紐を閉める。小額と侮るなかれ。|開店時間に合わせて、いざスーパーへ白米を買いに参る。午前9時過ぎのスーパーって非日常。ガラガラで買い物しやすいし、感染リスクも激減。|飲食店だけが悪者にされているが、スーパー、コンビニ内感染と電車内感染も軽視できない。|夜は豚汁を作る(予定)。☞決意は脆くも崩れた…。|仕事…決意するまでもない。|家事、仕事で、自分が一日にいったい . . . 本文を読む
正月ボケ&コロナボケ期のささやかな癒し、または「当然」で終わる話。||長きに渡る在宅自粛もあり、多くの人が消費に走っている模様。私はここにもしばしば書いてきたようにPluginが標的。先日、髪切りに行ったら、担当のトランスジェンダーの美容師さんから、ネットショップで衣類、靴、帽子などを月間予算を大幅に超えて、爆買いしてしまったと聞いた。物欲や消費は、以前にも増してストレス解消の手段となっているよう . . . 本文を読む
新年早々、音色の世界に深く沈潜しています。音色といってもデジタル音。多数の生楽器(打楽器・弦楽器)は長期休眠中。思えば昨年11月からすでに沈潜状態にありました。作曲(メロディやリズム構築)よりも、音の響きに憑りつかれたままです。要はひたすら音を鳴らしているだけで、何も生産していません。別の自分が、「曲作りもしたほうがええちゃうの」とか、「読書はどないなっとんねん」と囁きおりますが、何百、いや、何千 . . . 本文を読む