日本の各地で学校行事における学習活動として、この時期は入学式が行われます。アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、カナダなどの国々では、就学年齢に達した人から通学するため、日本の様に一斉に入学する式は行わないとのことです。
日本では毎年3月、一斉に卒業という制度上の問題があり、4月一斉に入学式、入社式が行われます。一方、授業に出席し、宿題をこなし、試験に通れば単位を取得でき、卒業という欧米のシステムとは異なることから、独自の制度のようです。
私は、自分の子どもの小・中・高の入学式へ、仕事の関係で一度も行ったことがありません。そこで、長男が入学する大学の式典へ都合をつけ、本人には内緒で行ってみました。家族の参列は少なく、母親らしき人ばかりでした。式場の最後尾で初めて子どもの入学式に出たのです。
大学の入学式、緊張感の中で式典が執り行われたのですが、学内へ暖かく迎え入れようとする大学関係者の細かい心使いを感じることができ、安心して式の途中で抜け出て帰った記憶があります。
その後、地元の小学校の入学式へ、町内会の代表として招待を受け参列しました。新しい生活が始まる夢が膨らむ小学1年生、何かと知らないことが多く、緊張している姿を見て、私が入学した頃を懐かしく思い出していました。
同じ年齢が良き友として仲間として、将来に向かって互いに競い合うスタート式典は日本の伝統文化であり、今後も大切に守り続けてほしいものです。