<基準値1> 年に数回の健康診断を受けた結果を、仲間内での話題となり、時には酒の肴(さかな)になるなど、よくある光景ではないでしょうか。少し位の努力では血圧や中性脂肪にコレステロールなど、なかなか改善しなく、ついつい愚痴も言いたくなります。
中高年にとって悩みの種は、食事や運動の不足などの生活習慣病で、「病気を自慢している」と勘違いされそうです。私の健康診断結果も、多くは基準値範囲内ですが、幾つかは常に基準値を飛び出ている項目があります。
飛び出しているからと言って、入院するほどではなく、3カ月に1回程度の定期的な血液検査を受けていて、特に治療を要することもなければ、上限値をこえていても気にする必要もなさそうです。
<基準値2> 中国から飛来する微小粒子状物質(PM2.5)は、人の健康の適切な保護を図るための環境基準値は1年平均値15μg/m3以下 かつ 1日平均値 35μg/m3以下であることが望ましいそうで、この基準値は2009年に「微小粒子状物質環境基準専門委員会」によって健康への影響を考慮して定められました。
<基準値3> プロ野球の統一球が製造過程で芯に巻く毛糸の水分量に基準値があり、変化すれば飛距離が何メートルも変わるのだそうです。一方、高野連は2024年から硬式野球の金属バットは、単層管で最大直径を64ミリメートル未満、重量を900グラム以上の新基準値としました。
健康状態や環境基準、飛距離にしろ、基準値は守らねばなりませんが、基準値を出たからといって、気にするか しないか、ついつい基準値の扱いは甘くなりやすいものです。