由流里舎農園

歯科医師(歯学博士)・野菜ソムリエの島谷浩幸がお届けする気ままな農天気ブログ

コロナ禍の頃中、ゆるり話。病院談義・由流里舎情報。

2021-09-06 23:30:55 | 日記
今夜はちょっと趣を変えまして、
コロナ禍における緊迫する病院事情を。
タイトルに反し、ゆるり的な内容ではないかもしれないですね。

私は勤務する病院の歯科科長をするだけでなく、
対外的に病院の情報を発信する広報委員の委員長も務める身として、
病院ホームページや広報誌などの内容の編集にも携わっています。
そのような立場からお伝えしていこうと思います。





私が勤務する病院は大阪にありますが、
皆さんも新聞やネットのニュース等でご存知のように、
緊急事態宣言の発令中の現在も新規患者の多い状況が続いています。

私の病院でも、すでにコロナ患者の受け入れが始まっています。
現在発症中の患者さんを入院させるようになったのは比較的最近ですが、
回復期にある、いわゆるポスト・コロナの患者さんは以前より受け入れています。

発熱のある患者さんと他の患者さんが交わらないようにするため、
別経路で院内に入れるように病院施設の改修工事も進んでいましたが、
先月末にはほぼ終了し、現在予定通りに診療が行われています。
外部からのウイルスの侵入を防ぐために厳しい面会制限は継続中で、
また、抗原検査やPCR検査は院内でスムーズに行う体制が整ってきていますね。





私が担当する歯科でも当然ながら、様々な患者さんが受診されます。
歯科医師である私を始め、歯科衛生士や歯科助手の歯科スタッフは、
もちろん感染予防対策に万全を尽くしています。
使用器具は高圧蒸気滅菌で殺菌処理し、消毒作業も念入りに頻繁に行います。

マスクにゴーグル、フェイスシールド、キャップ装着は当然として、
エプロン着用に加えて、患者ごとにグローブ交換は必須。
患者さんだけでなく私たちもお互いに安全であるように、
口腔外バキュームという強力な吸引装置を患者さんの口の至近距離で使用し、
治療で飛沫するしぶきや切削粉を吸い取っています。





病院の2階には内科や整形外科、泌尿器科、眼科等の外来があり、
レントゲン撮影をする放射線科やリハビリテーション室等も2階。
1階の病院入り口での検温などのチェックを終えてから、
外来の大半の患者さんは2階を中心に移動されます。

歯科の外来診察室は人工透析を行う透析室と同じ3階にありますが、
2階に比べると患者さんの動きは少ないです。
とは言え、改めて患者さんに検温等の確認、手指消毒をして頂き、
歯科受診が始まります。

以前にもブログで書きましたが、歯科は他の診療科と違って、
マスクを外した状態の患者さんを診ることになります。
しかも、治療行為はお互いに顔を近づけるような距離感ですから、
感染者ならば感染リスクは極めて高い状況ですね。
そんな毎日ですから、まあとにかく診療後はヘトヘトです。

私が代表を務める由流里舎としては、
このようなコロナ禍における独特な歯科の世界の情報を発信すべく、
新たな本にまとめようかと検討中であります。
しかし、病院と開業医で休みなしの週7日勤務する私としては、
毎日が忙し過ぎて、どうなることやら…。

コロナ禍の少しでも早い終息を心より願うばかりです。


コメント
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