8月25日(日)、福島県石川町において「第13回南東北空手道選手権大会」が開催され、今年も参加させていただきました。
「南東北空手道選手権大会」は、極真空手道連盟 極真館 福島県支部が主催されている大会で、私ども新武会は、平成16年の第5回大会から毎年参加させていただいています。
今年は11名の道場生が出場させていただきました。まず午前中は型競技です。型競技には8名が出場しました。
一般女子Ⅱ部(壮年女子クラス)には、A弐段とI1級の2名が出場しました。
A弐段は、昨年病に伏し、入院、手術と治療に専念してずっと稽古から離れていました。試合はもう無理、趣味として空手を続けることも出来るかどうか、という状況にまでなりましたが、徐々に体調が戻り、稽古に復帰できるまでに回復しました。そして今回、復帰第1戦ということで出場しました。結果は準優勝。もう何も言葉はいりません。よくがんばりました。これからも無理をせず、体調と相談しながら、地道に稽古に励んでほしいと思います。
I1級は、今年春の全日本型競技大会で、新設された壮年女子の部に出場、見事準優勝を果たし、今回も上位入賞を目指して出場しました。決勝には進出しましたが、結果は4位。決勝では、緊張からか足がもつれ、バランスを崩す等、いいところ無く終わってしまいました。悔しいことと思います。しかし、この結果が今の自分の実力なのです。更なる精進を期待します。
中高生男子の部には、中学3年のM初段と中学1年のF初段の2名が出場しました。
M初段は、予選2回戦で全日本青少年大会型競技高校生男子の部準優勝の実績のある高校生と対戦しました。旗判定2-3の僅差で惜しくも敗れましたが、中学生ながら実績のある高校生とほぼ互角の戦いを演じ、地力の高さを見せてくれました。自信を持って、益々精進してほしいと思います。
F初段は、見事に予選を勝ち上がり、決勝に進出しました。中学生の決勝進出者はF初段ともう1人の2人だけで、他は全員高校生です。中高生が同じ土俵で戦うとなると、やはり中学生は圧倒的に不利です。そんな状況下でも勝ち上がれたのは、日頃の努力の成果に他なりません。残念ながら入賞はなりませんでしたが、確実に力をつけていることを実証できたものと思います。益々の精進を期待します。
小学生男子の部には、6年生の部にRI2級、5年生の部にRK3級、4年生の部にH3級、2年生の部にK6級がそれぞれ出場しました。
RI2級とK6級は、これまでの稽古の成果を出し、良い型を打っていましたが、対戦相手が一枚上手で、残念ながら予選で敗れました。
RK3級とH3級は予選を勝ち上がり、見事決勝に進出しました。
RK3級は、今年春の全日本青少年大会型競技で準優勝し、自信を持って今大会に臨んだと思いますが、結果は第4位。入賞に一歩及びませんでした。全日本大会も南東北大会も、決勝に進む実力を持った選手にそれほど大きな実力差はありません。その日の体調や精神状態で、いくらでも順位が入れ替わるものです。これからも地道に稽古に励み、誰が見ても「すごい」と思う型を打てるよう精進してほしいと思います。
H3級は、予選から普段の稽古とは別人のような良い型を打っていました。稽古の時は、体軸のぶれや、そのぶれから来る無駄な動作が目立ち、いつも「惜しいな」と思っていたのですが、今大会では体軸のぶれも少なく、非常に動きが良かったです。決勝では4位と、やはり入賞には一歩及びませんでしたが、実力以上の力を発揮できたと思います。これからは基本でも型でも組手でも、常に体軸を意識して、ぶれのない動きを身につけるよう稽古に励んでほしいと思います。
型競技も年々レベルが向上し、出場されている選手は皆とても上手いなと感じました。そんな中で勝ち上がるにはどうすれば良いのか…。答えは「総合的な稽古を地道に積んでいく」ということだと思います。
型競技に出るのだからといって、型の順番を追う反復稽古ばかりやってもダメで、その場基本稽古、移動稽古、型分解、砂袋、ミット打ち、約束組手、自由組手…と、すべての稽古をきちんと積んでいくことが大切なのです。
今大会前日の型講習会でも、極真館の岡崎首席師範が同じことをおっしゃっていました。そして、「一撃で倒せるような突き蹴りだな、一撃で手足をへし折るような受けだなと、見ている者が感じるような型」すなわち「説得力のある型」を打てるように、ともおっしゃいました。
私も更に精進して行きたいと思います。新武会の道場生も、皆「説得力のある型」を打てるよう、ともに精進して行きましょう。
(その2 ~組手競技~につづく…)
前日の型講習会を終えて