本日休診のドクター桜井氏を座間駅前で拾ってクルマにて湯河原・新崎川へ向かう。絶好の川釣り向きの気候だ。目標は野生化したニジマスと毛バリの鮎である。桜井さんは天然ヤマメが狙いだ。管理釣り場をさけて拾い釣りがいいという案で意見が一致した。途中の相模川、酒匂川のような神奈川の大河川は台風18号の増水のせいで未だ水色は茶褐色で平水に戻っていない。その点、箱根山系の急斜面に大きな石がゴロゴロしている新崎川は夏枯れの水不足も癒えて濁りの片鱗もみられない。
こんなによい釣り日和は滅多にあるものではないとほくそ笑みながら、桜井氏が新宿駅で買ってきた「崎陽軒」のシュウマイ弁当で朝・昼食を兼用する。シュウマイ弁当はとても上手くまとまっているが、時間変化にナーバスになりやすい種類の弁当である。今日は白米の乾燥も潤いを感じる。マグロの照り焼きも木を齧っている感覚がない。朝イチ作成の鮮度が行きわたっているようだ。やっぱりシュウマイ弁当は美味いなと食べながら、そこのTVコマーシャルに出演していた旧馴染みの横浜「ミントンハウス」通称「おいどん」氏の原始共産制っぽい土俗顔を思い起こす。今日は腰までに及ぶウエーダーも履いていてよい釣りができそうだと思った。
しかしよいことは続かない。支度をしていたら愛用の竿ダイワ製「深山」の先端がなにも圧力をかけていないのに、折れてしまった。控えを持参していないから道糸がすっぽ抜けしない為の川べり工作を強いられる。老眼も進んでいるので厄介なことと思って、作業を進めていたが、傍の桜井氏は15センチくらいの天然ヤマメをもう釣り上げている。ようやく段差のある流れ込みへ仕掛けを投入するが、ヤマメ、鱒の引きは見られず、旺盛な食欲のアブラハヤばかし10匹くらい上がってくる。これはハヤには失礼ながら釣果の数には算入できない。アブラハヤのいる場所には渓流魚は潜んでいるのが鉄則なのだが、竿先の折れに出鼻をくじかれた気分になる。晴れ渡る空に太陽の照り返しが強く、日陰のポイントが少ない。これでは釣りにならないということで、河岸を下流に移してみる。
下流では小型の鮎が海から上がってきて育っているのも新崎川の特徴だ。持参の茹でシラスを口に含む。これを噛んで砕く。アジの生身を口に含む方法もあるが、これは生臭いので敬遠する。それを下流へ向かって噴き出すのだ。ハリには同じシラスをつける餌釣りだが鮎の反応はない。そこで虫を形どった毛バリの三連仕掛けに玉ウキを流す「チンチン釣り」も試すことにした。しかしかかってくるのは、これまた良質水質のバロメーターにもなる「カジカ」が立て続けに三匹ということで餌にも毛バリにも鮎は反応してこない。諦めて最上流の公園付近で日が傾き始めた時間にイクラ餌で試してみる。清冽な水流の少し緩んだポイントを流すがやはり駄目だ。
こちらが諦めて彼岸花が咲き始めている様子やハギ天国みたいな幕山公園をふらついている隙間に桜井さんは粘り勝ちする。いずれも小型ヤマメながら難関渓流で4匹という釣果をあげた。幕山公園下のパン屋さん「和しょい」は堅実に盛況の様子で安心する。本日は「イチジクとチーズ入りカンパーニュ」「黒ゴマあんぱん」を購入、おやつとして黒ゴマ餡パンを食べてみるが、これもコクと香りが兼備していて小麦といううものの実体感を満喫する。釣りは駄目だったが、パンは美味いという連休日になってしまった。
こんなによい釣り日和は滅多にあるものではないとほくそ笑みながら、桜井氏が新宿駅で買ってきた「崎陽軒」のシュウマイ弁当で朝・昼食を兼用する。シュウマイ弁当はとても上手くまとまっているが、時間変化にナーバスになりやすい種類の弁当である。今日は白米の乾燥も潤いを感じる。マグロの照り焼きも木を齧っている感覚がない。朝イチ作成の鮮度が行きわたっているようだ。やっぱりシュウマイ弁当は美味いなと食べながら、そこのTVコマーシャルに出演していた旧馴染みの横浜「ミントンハウス」通称「おいどん」氏の原始共産制っぽい土俗顔を思い起こす。今日は腰までに及ぶウエーダーも履いていてよい釣りができそうだと思った。
しかしよいことは続かない。支度をしていたら愛用の竿ダイワ製「深山」の先端がなにも圧力をかけていないのに、折れてしまった。控えを持参していないから道糸がすっぽ抜けしない為の川べり工作を強いられる。老眼も進んでいるので厄介なことと思って、作業を進めていたが、傍の桜井氏は15センチくらいの天然ヤマメをもう釣り上げている。ようやく段差のある流れ込みへ仕掛けを投入するが、ヤマメ、鱒の引きは見られず、旺盛な食欲のアブラハヤばかし10匹くらい上がってくる。これはハヤには失礼ながら釣果の数には算入できない。アブラハヤのいる場所には渓流魚は潜んでいるのが鉄則なのだが、竿先の折れに出鼻をくじかれた気分になる。晴れ渡る空に太陽の照り返しが強く、日陰のポイントが少ない。これでは釣りにならないということで、河岸を下流に移してみる。
下流では小型の鮎が海から上がってきて育っているのも新崎川の特徴だ。持参の茹でシラスを口に含む。これを噛んで砕く。アジの生身を口に含む方法もあるが、これは生臭いので敬遠する。それを下流へ向かって噴き出すのだ。ハリには同じシラスをつける餌釣りだが鮎の反応はない。そこで虫を形どった毛バリの三連仕掛けに玉ウキを流す「チンチン釣り」も試すことにした。しかしかかってくるのは、これまた良質水質のバロメーターにもなる「カジカ」が立て続けに三匹ということで餌にも毛バリにも鮎は反応してこない。諦めて最上流の公園付近で日が傾き始めた時間にイクラ餌で試してみる。清冽な水流の少し緩んだポイントを流すがやはり駄目だ。
こちらが諦めて彼岸花が咲き始めている様子やハギ天国みたいな幕山公園をふらついている隙間に桜井さんは粘り勝ちする。いずれも小型ヤマメながら難関渓流で4匹という釣果をあげた。幕山公園下のパン屋さん「和しょい」は堅実に盛況の様子で安心する。本日は「イチジクとチーズ入りカンパーニュ」「黒ゴマあんぱん」を購入、おやつとして黒ゴマ餡パンを食べてみるが、これもコクと香りが兼備していて小麦といううものの実体感を満喫する。釣りは駄目だったが、パンは美味いという連休日になってしまった。