Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

益子「日々是」陶房の愛しい器

2019-11-14 10:08:04 | ラジオ亭便り
益子から戻って模様替えも済んだ。夜になってジョースタッフォードがゆるりと歌う「テネシーワルツ」でも聴きながら益子で買ってきた戦利品を眺めている時間が初冬を思わせる季節の至福である。
「日々是」の田中さんと知り合ったのは昨春の陶器祭りだ。猫を鉄絵でヘタウマ風に描いてフランス語で「ありがとう」とキャッチコピーを乱雑に書いた陶板があったので、売って欲しいと言ったら「これは非売品」とあっさり断られた。仕方なく女性の顔を鉄絵で描いたメローな香りがする第2候補をその時は買ってきた。今ではそのメロー顔の陶板はラヂオ亭の古物オーディオの隙間で昔からあるように馴染んで収まっている。

今回はコーヒードリッパーを物色していたらお気に入りが見つかった。春の陶器祭りではたくさん売っていた粉引の白いヘラ目がラフでゴツゴツした器体のポット類もドリッパーも今回は売り切れている。しかし焦げ茶の釉薬がたっぷりと厚手に掛かっている良いドリッパーが見つかった。これを大和骨董市で入手してあった灰釉に鉄絵をシンプルに流したポットに乗せてみようという魂胆である。図星のサイズである。


古臭い民芸コンセプトを売り物としているラヂオ亭にカリタ、ハリオのガラスポットは似合わない。ブラジル豆のコーヒーをこのポット&ドリッパーという益子路線で点ててみたが風味が加味されるようで不思議である。田中さんのご夫婦陶芸家による今回の収穫品。

7寸ぐらいの藁灰釉の草紋刻み模様皿、ネズミ色の小ポット。やはりグレーの平茶碗風の5寸皿。豆を入れたり、おかず類の箸休めを置いたり、日毎に愛着が増してくるので来春が楽しみである。
営業日 11月16 17日は休業日。 23 24はオープン13時〜19時


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