服部です。
ちょっと間が空いてしまいましたが御柱祭レポートの続きです。
「御柱祭」というとたいていの人が「ああ、あの、坂から丸太を落とすお祭りでしょ。死者も出るんだよね、危ない!」という反応です。
たしかにあの「木落とし」が一番有名なのですが、御柱祭は実はその2年前、山の奥で御柱にする大木を選ぶところからもう始まっています。その後、その木を切って山から下ろす「山出し」、大木を曳いて川を渡り対岸に引き上げる「川越え」(たぶんこれが一番大変)、さらに御柱を諏訪大社まで街道沿いに曳いていく「里曳き」と続くのです。
5月2日は別の予定がキャンセルになったのでこの「里曳き」を見に行くことにしました。交通規制があるので車はだめで、JRの茅野駅から歩きます。20分ほど歩くと、遠くに曳かれていく御柱の「めどでこ」が見えてきました。御柱の両端には 丸太がV字型に差しこまれていてこの上に大勢の男たちが乗っています。このV字型の丸太が「めどでこ」です。
おおぜいの人が綱を曳いてこの御柱を上社まで曳いて行くのですが、この速度が意外に速い!そして曳く人たちもそんなにがんばっているようには見えないのが不思議。御柱を運ぶチームは諏訪や茅野付近の地域ごとに分かれています。御柱に乗らない人たちもそろいの法被を着て楽しそうです。
御柱の行列の合間に太鼓や踊りのアトラクションもあって退屈しません。朗々と歌われる木遣り。そしてこの行列のうしろにはまだ雪に覆われた山々が見えるんです。いいでしょう?
休憩中です。時々休憩し、めどでこに乗る人も交代します。めどでこに乗っている人たちは足はこのロープにひっかけていますが、片手には房をつけた棒を持っているので片手でしかつかまれません。御柱がカーヴを回る時は揺れが大きく、V字の先端に乗っている人が落ちるのじゃないかとはらはらしてしまいました。寒いころからこのめどでこに乗る練習をしているのだそうです。
こどもの木遣り隊です。歌もポーズも決まっています。
酒どころの諏訪ですから もちろん振る舞い酒も!あちこちにお酒のブースがあってうちの夫もごちそうになり、すっかりご機嫌です。
私は犬や猫に服を着せるのは嫌い、犬や猫がかわいそうで腹が立ちますが、法被を着たこの子の可愛さにノックアウトされて「写真、撮らせてくださいっ!」ってお願いしてしまいました!後ろ姿もかわいかったんですよ~撮影を夫に頼んだら後ろ姿を撮ってなかったのでがっかり。きりっとした巻き尾の日本犬だから 法被を着てもしっくりするんでしょうね。
昔からこのあたりでは御柱祭の年には嫁取りや家の建て替えはひかえたものだそうです。これだけの大祭を実行するにはお金がかかるということと、お休みごとに準備や練習があるので他の行事には参加しにくいということかもしれません。大変ですが、こんなに一生懸命になれて、誇りにできるお祭りがある諏訪の人たちがうらやましくもなりました。
帰ってきてからもこの祭りのことが気になりいろいろ調べてみました。ある資料によると1200年前からすでにこの祭りがおこなわれていたそうです!しかし「なぜ巨木を坂道から落としたり、運んで立てたりするのかは誰も知らない」というので噴き出してしまいました!
5月2日の諏訪は素晴らしいお天気で「こんなお祭りを楽しんでいられるなんて日本は平和だなあ」としみじみしたのですが、なんと戦争中の昭和19年も御柱祭は行われたのだそうで、その時は若い男がいないので老人と女子供とで頑張ったのだそうでした。7年後も平和でこのお祭りが続いていてほしいものです。そして自分たちも7年後にまだ元気でお祭りを見に来られるように祈りつつ、行列を見送りました。
ちょっと間が空いてしまいましたが御柱祭レポートの続きです。
「御柱祭」というとたいていの人が「ああ、あの、坂から丸太を落とすお祭りでしょ。死者も出るんだよね、危ない!」という反応です。
たしかにあの「木落とし」が一番有名なのですが、御柱祭は実はその2年前、山の奥で御柱にする大木を選ぶところからもう始まっています。その後、その木を切って山から下ろす「山出し」、大木を曳いて川を渡り対岸に引き上げる「川越え」(たぶんこれが一番大変)、さらに御柱を諏訪大社まで街道沿いに曳いていく「里曳き」と続くのです。
5月2日は別の予定がキャンセルになったのでこの「里曳き」を見に行くことにしました。交通規制があるので車はだめで、JRの茅野駅から歩きます。20分ほど歩くと、遠くに曳かれていく御柱の「めどでこ」が見えてきました。御柱の両端には 丸太がV字型に差しこまれていてこの上に大勢の男たちが乗っています。このV字型の丸太が「めどでこ」です。
おおぜいの人が綱を曳いてこの御柱を上社まで曳いて行くのですが、この速度が意外に速い!そして曳く人たちもそんなにがんばっているようには見えないのが不思議。御柱を運ぶチームは諏訪や茅野付近の地域ごとに分かれています。御柱に乗らない人たちもそろいの法被を着て楽しそうです。
御柱の行列の合間に太鼓や踊りのアトラクションもあって退屈しません。朗々と歌われる木遣り。そしてこの行列のうしろにはまだ雪に覆われた山々が見えるんです。いいでしょう?
休憩中です。時々休憩し、めどでこに乗る人も交代します。めどでこに乗っている人たちは足はこのロープにひっかけていますが、片手には房をつけた棒を持っているので片手でしかつかまれません。御柱がカーヴを回る時は揺れが大きく、V字の先端に乗っている人が落ちるのじゃないかとはらはらしてしまいました。寒いころからこのめどでこに乗る練習をしているのだそうです。
こどもの木遣り隊です。歌もポーズも決まっています。
酒どころの諏訪ですから もちろん振る舞い酒も!あちこちにお酒のブースがあってうちの夫もごちそうになり、すっかりご機嫌です。
私は犬や猫に服を着せるのは嫌い、犬や猫がかわいそうで腹が立ちますが、法被を着たこの子の可愛さにノックアウトされて「写真、撮らせてくださいっ!」ってお願いしてしまいました!後ろ姿もかわいかったんですよ~撮影を夫に頼んだら後ろ姿を撮ってなかったのでがっかり。きりっとした巻き尾の日本犬だから 法被を着てもしっくりするんでしょうね。
昔からこのあたりでは御柱祭の年には嫁取りや家の建て替えはひかえたものだそうです。これだけの大祭を実行するにはお金がかかるということと、お休みごとに準備や練習があるので他の行事には参加しにくいということかもしれません。大変ですが、こんなに一生懸命になれて、誇りにできるお祭りがある諏訪の人たちがうらやましくもなりました。
帰ってきてからもこの祭りのことが気になりいろいろ調べてみました。ある資料によると1200年前からすでにこの祭りがおこなわれていたそうです!しかし「なぜ巨木を坂道から落としたり、運んで立てたりするのかは誰も知らない」というので噴き出してしまいました!
5月2日の諏訪は素晴らしいお天気で「こんなお祭りを楽しんでいられるなんて日本は平和だなあ」としみじみしたのですが、なんと戦争中の昭和19年も御柱祭は行われたのだそうで、その時は若い男がいないので老人と女子供とで頑張ったのだそうでした。7年後も平和でこのお祭りが続いていてほしいものです。そして自分たちも7年後にまだ元気でお祭りを見に来られるように祈りつつ、行列を見送りました。
はっぴ姿の柴犬君もかわいいですね。
御柱祭りもテレビでやってましたね。
あれでは人が死ぬわ。