手作りの趣味を持つ「お絵描きやさん」

北海道産のパートナーNと暮らすワーキングババ
娘3人・孫ッチが3人、休みなし
品川生まれの品川育ちです

鐘釣駅で下車

2015年01月21日 | 旅行

トロッコを降りたのは「鐘釣駅」

終点から2つ手前になる。 

駅員さんがいて、作業員専用駅とは見た目も設備も全く異なる。 

小さな駅だがスイッチバックがあるのが特徴だ。

ここから渓谷に降り、河原を掘ると勝手に温泉が溜まり入浴出来る場所がある。

何十年(!)も前に河原温泉のことを知らなかった私の前で

亡き伯父が突然河原(私たちの目の前)で裸になり、気持よく温泉に浸かリ始めた!?

・・・というかなり驚かされた思い出の場所である。

ここにもある、顔出し看板。 「かねつり」

頭の上にタオルがあるのでかろうじて温泉のイメージだが、この絵だとクマと川の中で寒そうにしているように見えてしまう。

ここに行ったのが晩秋だからか? 

出口の方向を向いて横向きのでんちゃー達は猿なのに猫背・・・。 

トロッコチョロQがいくつも置いてある鐘釣駅の改札。 

本物のトロッコとチョロQのコラボが見られます。 何だか楽しいよ。

「全国名水100選」にも選ばれた黒部川扇状地湧水群は清水の里とも呼ばれている。

そこに湧いている名水ならば!と飲んでみた。

柔らかい口当たりで水道水特有の鼻に抜ける薬臭さ(現在では随分解消されてはいるが)が全くない。 

金属のコップが共有物として置いてある。

蛇口から名水というのも興をそがれてしまいがちになるが、それもこの場所ならではと思えば、だ。

駅改札の外には蕎麦屋やこの水を用いた土産菓子などが並べられているくらい名水を推している。

確かに美味しかった!

ある女性に神様からのお告げがあり、黒四ダムの工事の安全を願って3体の仏様が置かれた場所に行った。

石の仏様は大きくはないが静かに渓谷を見ておられた。

屋根にあたる岩の存在感も凄かった。

この駅では万年雪や河原温泉なども見どころになる。

トロッコ列車の改札はひとりずつ改札鋏を入れてもらって通る。

JRでは平成4年に実質上鋏を使用しなくなったため

鋏でリズムを刻んでいた「アノ音」を聞けなくなって久しかったので、懐かしくて撮影させてもらった。 

この鋏は職人の手づくりだと聞いたが、新宿駅などでは1週間で切れが悪くなったのだそうだ。

「レールへの散水」に関してホームの上下に説明文がある。

ということはそれだけ気になった人が多かったということか。 

アニメに出てきそうなカンジの・・・これは信号機なのか?

口も付いてるみたいだな。

宇奈月駅に戻るためにホームに並んでいる時に見つけた。 ジェットコースターを待っている気分。

4人くらいまでひとつの列に並べるんだなと判る。

このように描かれるということは、繁忙期にはこのホームにも沢山の観光客が並ぶのだろうかと思った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そろそろ日が落ちそうだ。 これから帰路に着く。


鐘釣駅までのトロッコの道のり

2015年01月20日 | 旅行

出発進行~。 終点の欅平まで駅は9つ、出発の宇奈月駅を入れても10の駅しかない。

黒部川を渡る際に赤い鉄橋「新山彦橋」が見える。 橋を渡っている人達がトロッコ列車に手を振ってくれる。

全く知らない人なのに嬉しくなる。 行ってくるね~! 

1つ目の駅(と言っても一般の人の乗降は出来ない)「柳橋駅」に差し掛かる。

駅のすぐ脇にある新柳河原発電所はまるでヨーロッパのお城。  ドイツのライン川にあるような・・・。

同じ駅の反対側には鳥居を見つけた。

作業員の安全のためだろうか?

宇奈月ダム。 まだ冬らしい湖の色にはなっていない。 

美しい水の色。

猿専用の吊り橋があり、人工のダムの対岸に渡る猿のために作られたモノ。

対岸には人間用の温泉があり、湖に面しているので温泉に浸かりながらトロッコを眺めることが出来るらしい。

そういうトロッコ列車の楽しみ方もいいなぁ。

写真中央からちょっとだけ右に視線を移すと仏様の形をした自然石がある。

仏石の近くに黒薙温泉に向かう人々のための茶屋があったりして、入山者が安全祈願をしたそうだ。

線路の脇には冬季歩道という人が屈んでやっと通ることの出来るトンネルがある。

豪雪地帯の中でも山部なので余計に雪が深い。

冬場はトロッコも走れなくなるので、渓谷で仕事をされる方々は冬季歩道を使うしかない。

来春に列車を走らせるため冬の間も線路のメンテナンスをするためでもあるそうだ。

頭がさがる。

ダム。 護岸のコンクリートも無骨だ。 実質主義。 

黒部川は急流河川だと言われているが、車窓からみる河は綺麗で穏やかだった。

レールのすぐ脇では重機や作業をしている方を見るたびに

トロッコ列車が発電事業がスタートだったのだと改めて思いだされる。

「出平(だしだいら)駅」に到着だけれど、駅のイメージが全くない。

ホームもなければ改札だって見当たらない。 工事関係者だけが使用する駅。

それでも待合のためのベンチはある。

このあたりは国有林である。 花火やタバコなどの注意を喚起している。 

レールがカーブする場所などには「汽笛」を鳴らす目印が貼ってある。

私には面白いと思うポイント。

同じ車両にヨーロッパ系の男性が一人乗っていて、前の車両には20代の男女が4名程いた。

皆、補助席を出してのんびり寝転がって列車に揺られる贅沢を味わっている。 

黒部川第2発電所が見えてきた。

自然との調和を考えたデザインだそうだが、果たしてそうなのか・・・な? 

発電所に勤務する人々の宿舎があったり、左に延びている赤い橋は猫又駅からの引き込み線だ。

この猫又駅も作業員だけが乗り降りできる駅だが、ちゃんとホームがある!

駅全体もかなり立派。 

この駅を利用する人数が多いのだと思われる。

どうして「猫又」になったのか知りたい。

観光客対象の駅ではないので街灯や鉄柱が古くても錆びていても問題はないようだが

街ナカではないというだけで「味」に見えてしまう。

碍子好き! それだけ。 

トロッコに乗ってしばらくしてから携帯をチェックすると完全に「圏外」になっていた。

そりゃそうだ。 

圏外と表示されることによって、自分たちが「いかに山奥に来ている」ということが目に見え

情報が氾濫している現実社会とは隔絶された感が増すのかもしれない。

それが開放感でもあり、漠然とした不安と緊張感を同時に感じる自分。

こんなに景観の美しい場所にいて、自然を味わいきれていない私に少し驚いていた。


今日は誕生日

2015年01月20日 | アトピーと健康

毎年冬には乾燥で体全体がピリピリしないか心配していたが

今年は全くと言って良いほど何をつけなくても問題のない肌。

フケに代表される皮膚の剥落もなく、大変嬉しい誕生日となった。

ありがとう、私に繋がっている全てのみなさま。

そしてこれからもよろしく!


宇奈月駅からトロッコが出るよー!

2015年01月19日 | 旅行

富山で有名な映画の舞台にもなった「黒部」。 

その黒部渓谷を楽しむトロッコ列車は宇奈月から出発する。 

11月末までの年内運行。 下調べナシ・予約ナシの私たちだったがギリギリに乗車出来た。 

今回は終点から2つ手前の鐘釣駅までの往復しようと思う。

普通乗車券だけで乗れるのは窓ガラスも扉もないオープン客車。

さすがに窓なしでは寒いと思ったので+530円で窓付き車両にした。 

宇奈月駅で押せる駅のスタンプ。

大きな猿は「くろべぇ」(3才)、小さい猿は「でんちゃー」(1才)というゆるキャラ。 

鼻の穴がキュート!

電車の前にもくろべぇとでんちゃーが付いています。 

レールの断面と緑の山と谷のような関西電力の社紋に合わせた黒部渓谷鉄道の社紋。 

大正12年に電力会社の資材運搬用鉄道として運転開始された鉄道。

   

ボハ2013に乗車~。

他にもハフやボハフなどの形があるらしい。 有声両唇閉鎖音好きなの? 

連結部分

定員27名

4.4t 

窓の開閉は可能なのですが、サッシの左右を親指で錠を開けるタイプではない。

この形の窓戸錠 は初めて見たかもしれない。

珍しくて何度か開閉。

年季の入っている非常スイッチ。 

 

跳ね上げ式の補助席がある。  

 

補助席をセットすると横並びに4人がけとなる。  

補助席のストッパー。 客車なのにこういう無骨なカンジがトロッコ~的。 

 

足元にはフタ付きの穴が開いている。

水などを車外に流す用途だとは思うが、雨天や清掃時くらいしか思いつかないな。

そろそろ出発になる。 夕刻が近いけれど楽しみ!


相倉集落の生活感が良いよね~?

2015年01月18日 | 旅行

従兄が白川郷の次に連れていってくれたのは相倉集落。 

山間の田んぼは段々になっている。  

青と白の空に緑と茶色の土地。 紫の山々に壁の白が映える。 

何となくアイヌのポンチセにも似ている気がする。 

名物の赤かぶの漬物のモト。 

色がとても鮮やかで美味しそう! 

ここのおうちの雪よけは波板トタン。 

これだと明るさも確保できる。 作業真っ最中。 

富山の名物「干し柿」の自家製。 

このあと障子を開けて住人の方が柿を揉んでいた。 手をかけると全て美味しくなる。 

家屋の外壁は漆喰だけではなく、木皮も使われている。 

生活に必要なものも引っ掛けられる。  結構便利だ。

庇の下にも田植えに使用する「かた」

手で苗を植えるときに基準となる印を付けるもの。 DASHでもやっていた。 

白川郷同様水が豊富な場所。 

川魚などが釣り堀のように放されている場所もある。 

土蔵には五穀豊穣を願う「寿」という蔵印がある。

見ているだけの私も嬉しくなるような静かな祈り。 

白川郷とは違い、おみやげ屋さんは1箇所しかないけれど

私はこの生活感の残る相倉集落のほうが自分に合うような気がする。

今回は短い時間だったけれど、次の機会には1日ゆっくり散歩したり出来たらいいな。