猫の日暮らし

大阪南河内でTNR、保護、啓発活動をしています。
不幸な命をうみださない社会をめざして。

ハツくんのこれがこれやで!家族の絆になります〜

2020-05-14 23:15:31 | 2020年、保護猫、預かり猫、代理募集
ハツです!
ハツも去年の今頃お預かりしました。
怒る、怒る。
顎はずれた?笑。

茶トラの子猫なのに
なかなか人なれしなくてと聞いてた通り
シャーシャー
気丈なハツくんでした。
うちにくるだけはありますね。

それが1〜2か月の訓練で
触れるようになったものの
そばにはなかなか来ない甘え下手な猫で
こういう猫は難しいのかな
きれいな猫なのにご縁もつきにくく
どの写真を見ても
人なつこい猫とは言い難く
ビビリのハツくんでした。
(そこがかわいい!)

何回も譲渡会に行かせてもらいました。
ようやく里親さんに見初められ
是非ハツくんと今すぐにでも暮らしたいと
家族さんがあらわれました。
それが今時珍しいお子さんの多い
にぎやかな大家族さん笑。

正直、怖がりのハツくんに馴染めるのかな
という不安があったのですが
里親さんのハツくんへの情熱を感じ
胸を借りて、ここはおまかせしてみようと
ハツは大冒険の旅に出たのでした。

トライアルから1か月半が経ちました。
時間のかかる猫です。
こういう猫は3年かかると言って
送り出します。
3年経っても猫の性格は
大きくは変わりません。
この性格をかわいく思えるか
一緒に暮らしていけるかだと思います。
猫があわすのではなく、自分がそえるか
どうかだと思います。

その後どうでしょうか〜

ケージがハツの安心していられる場所です。
やはり大家族さん
落ち着かない日々だったと思います。
子どもさんはみんなハツが大好き。
触れ合いたくてたまりません。

なつかないハツくんに
悲しい思いもしたでしょう。
ひっかかれたこともあったでしょう。
お伝えしてた通り
そんな簡単な猫ではないのです。
それでもハツがいい大家族さん
でもこのままではよくありません。

夜のお子さんが寝て静かな時間に
まず大人がハツくんと仲よくなってくださいと
お願いしました。

それがシャーシャーといい
なでてもなでても猫パンチするそうなのです。
うちでは攻撃性はありませんでした。

それでもへこたれない大家族さん
あきらめませんとならそうと
腕が傷だらけになったそうです。

そういうときは手に座布団をまいて
なでてください〜
やはり怪我をしてはひるみますし
ひるむと猫は攻撃をやめません。

上の娘さんには目を細めるようになりました。
娘さんもハツがかわいいらしく
ずっと話かけているそうです。
そうです、ハツは名前を呼ばれるのが
好きでした。

そしてご主人さんもとうとう
猫にはまってくれました。
「はいはい、ちゅーるにちましょうか?
かちこいでしゅね。」
優しい〜笑!!

最初はご主人さんは猫に興味なく
むしろ苦手だったそうです。
でもいまはしょっちゅう
猫のものを買ってくるそうです。


こうみえて、かまってちゃんなのです。
そばにはこないけど
ちょっと離れたところに
いつもいました。
遠くの隅でスリスリ。
甘えたなのです。これでも笑。
夜はケージから出てきて
一人でおもちゃで遊んだり
ニャルソックをしていたそうです。
秘密基地もあるよ。

と、なかなか苦戦されましたが
大家族さんはそんななつかないハツを
最初から家族として迎えてくださり
たくさんの愛情を
かけてくださっているのが
伝わっていました。
おそらく帰ってくることはないと
思っていました。

1か月半がたち、ハツから
メッセージが来ました。

世話人、元気かニャ?
おいら、もう大丈夫だよ。
抱っこもできるようになったよ。
ここで賢くやってるにゃよ。
心配しないでいいよ。

抱っこで鬼のパンツを歌ってた頃
を思い出します。
胸がいっぱいで、泣くやろー
ハツは強かったね!!えらかったよ!!
強いぞー、強いぞー笑。

お名前は絆くんとなりました〜

そして以前から気になっていた
お外のゴミ収集場にいた猫ちゃんも
迎えてくださいました。

こちらの方が人なれしています笑。
紬ちゃんというお名前だそうです。

妹ちゃんができて
よくケージからでてくるようになり
遊んだり、鼻ちゅーしたり
のびのびできるようになったそうです。

ずっと家族の一員ということで
ともに糸の字をいれたそうです。
中島みゆきの糸を思い出しました。

出会える糸に出会えることを
人は幸せというのですね涙

家族のキズナを猫がツムぐのですね。
家族みんなで仲よく幸せに暮らしてね。
ハツくんは、長い保護でもあり
たくさんの方に見守っていただきました。
5月から3月まで譲渡会でお世話になりました。
1年をかけた家猫プロジェクトです。

ハツはまぎれもなく愛され猫です。
ハツ1匹にどれだけの手が
かかっているか笑。
私たちもこんな怖がりの猫は
心配で仕方ない
手放さずにそばにおいておきたいと
何度も思いました。


それでも、こんなきれいでかわいい猫
健康でまだまだ若い2歳です。
どの猫も保護猫のままでいるより
のぞまれて愛する家族のもとで
たくさんの愛情をかけてもらって
暮らしてほしい
そう思って保護活動をしています。

一番は保護された保護主さんの
愛情と責任があって
こうやって愛する家族のもとに
送り出すことができました。

保護主もつらいのです。
それでもかわいい保ごっこのために
涙を流して、幸せへと送り出す
この命のリレー
里親文化のすばらしさが
どうか広がっていきますように
と願います。

ハツよかったね。
私ももうさびしくなくなったよ。
もうハツの心配はしないからね。
幸せにね!

こんな猫が猫の中の猫
最高の猫だなと思います。
苦労した猫程、かわいいもんですね。
私も幸せです〜

ハツにたくさんの応援
ありがとうございました!
コメント (2)
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