能登半島地震を受け、衛星通信など通信連絡手段の備えとともに災害時の避難所に必要とされる「TKB」の課題が再認識された。
T=トイレの課題…「汚い」「段差」「和式」
K=キッチンの課題…毎日、パンやおにぎり
B=ベッドの課題…床の雑魚寝が健康を害す
(48時間以内に整える「TKB48」が目標)
にもかかわらず、全くこれらの課題への対応に消極的なのが下田市だ。
取り組みの具体化や予算措置を行う機会はこれまでに何度もあったにもかかわらず、土木建設事業優先で一向に取り組む気配さえない。
こうした中、昨日夕方に発生した宮崎の地震を受け、気象庁は8日、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表。
気象庁「本日(8日)16時43分頃に日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。この地震と南海トラフ地震との関連性について検討した結果、南海トラフ地震の想定震源域では、大規模地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっていると考えられます。今後の政府や自治体などからの呼びかけ等に応じた防災対応をとってください。」
今実際に南海トラフ巨大地震が伊豆を襲ったら、能登からの半年以上の期間にやれることをやってきたと下田市は言えるのか。
市長は今後、住宅耐震化補助(倒壊ゼロ)の推進や「下田市事前復興まちづくり計画」に基づく訓練とワークショップに取り組むなどとしているが、やはりピントも優先順位もずれているのではないか。箱物整備よりも先にすべきことがある。まずはそれをやって見せて欲しいものだ。