「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

兵庫県知事選、斎藤元彦勝利で組織票(利権集団)とオールドメディア(マスコミ)敗れる

2024-11-17 20:19:41 | 雑感
今回の兵庫県知事選挙、疑惑の真実・真相がどうかということよりも注目していたのは斎藤元彦前知事を排除しようとしている政財界や労働組合といった既得権益集団とそれに従うマスコミが引き続き勝利するのか、それともネットを中心に支持が広まった新しいうねりが勝利するのかという点だったが、結果は後者が勝利した。
もし今回の状況で前者が勝利していたなら多くの国民は無力感を感じたであろう。
そういう意味では今後の選挙における国民の関心と参加意欲を高める結果であったと評価できる。
いずれネットが力を持つという期待から活動を始めた者としては感無量。組織を凌駕する一人一人の県民がその力に目覚める。これが静岡県はもちろん日本全国においても波及してくれればと期待したい。

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政治家のタブー港湾利権に触れていた斎藤元彦兵庫県知事<兵庫県知事不信任事件>

2024-09-23 10:10:03 | 雑感
故意か成り行きかは不明だが斎藤元彦兵庫県知事は並みの政治家なら与野党問わずタブーの職員利権だけでなくもっとやばい姫路港湾の運営利権にも触れていたようです。
静岡県でいえば清水港運営利権。鈴与の利権に並みの政治家が手を突っ込めばどうなるかを考えれば、静岡市民なら想像はつくでしょう。
姫路港は姫路市が政令市でないため県が管理する港湾ですが、ハード設備の維持・管理・新設のお金は県が管理し負担しても、実際の港湾の運用(貨物の荷揚げ、保管、流通)は利権会社や関連企業が行うという昔ながらの形態です。(一般に、荷上げ場所の違いや保管場所の遠さなど調整の難しいところに利権が生じ、これに加え流通を牛耳れば利権構造は最強となる)
清水港も静岡市が政令市になる際に施設について県管理のままか、市の管理にするかが注目されましたが、港湾運用の利権会社である鈴与にとって金づるとしては大きい方が良いに決まってますので県管理のままで、実際港湾整備も県の資金でいっそう進みました。
兵庫県の斎藤元彦知事は以下のようにここにも触れてしまったのです。
「蓄積された資金(剰余金)を活用して、県が港湾整備事業特別会計で計画していた港湾施設の整備・修繕の 一部を令和6年度から計画的に実施」というのも痛烈ですが、
「港湾施設の管理運営形態を「使用許可」から「指定管理者制度(非公募)」に変更により対応(R6.4~)」というのは透明性が運営にも及びかねないいわば利権の死刑宣告に近いタブーです。
無名のジャーナリストなら命の危険もある相手にここまで切り込むとは。まさに怖いもの知らず。全会一致の不信任で消し去られるのも納得です。



斎藤兵庫県知事内部告発で出てきた補助金キックバックは異常なものなのか<兵庫県知事不信任事件>

2024-09-20 12:33:15 | 雑感
斎藤兵庫県知事への不信任決議が全会一致で決議されたが、そのきっかけとなった内部告発の中の一つが刑事告発されるなど今注目されている。
これは、信用金庫など金融機関向けの県補助金を増額し、その一部を金融機関から阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝パレードに寄付としてキックバックさせたというものだが、こういった補助金の還流(横流し、キックバック)は本当に兵庫県特有なのか、また、特異なものなのか、これについては静岡県行政を追求してきた身としては疑問を禁じ得ない。
例えば、静岡県の富士山静岡空港定期便運行事業費補助金。
航空会社が行う定期便運航事業に要する富士山静岡空港旅客ターミナルビル使用料及び電気料を補助するというものだが、令和2年3月11日から令和5年2月まで国際線は新型コロナの影響で全便欠航中にもかかわらず、令和2年度(R2.4.1~R3.3.31分)補助金として中国東方航空に165万7千円、中華航空に1,473万4千円、北京首都航空に1,437万5千円、チェジュ航空に2,174万3千円の補助金を交付し、その翌年度も翌々年度も額は減るものの相変わらず定期便の運行実績がないにもかかわらず補助金を交付し続けたのである。
ではこの補助金でこれら航空会社が儲けたのかというとそれは違います。
本来の補助目的とは違う使途に還流(横流し)したからです。(詳しくは「富士山静岡空港株式会社、指定管理制度の闇」を。)
県単独の補助金には会計検査院が入りません。
議会はチェックするどころか補助金の取り合いにしか興味ありません。
地元マスコミはイベント補助金などでお世話になっている県を能動的に追求なんてできません。県民も無関心。
職員組合も先に紹介のとおり。
ゆえに実質、地方自治体の補助金は闇に包まれ続けているのが実態なのです。

では、兵庫県でなぜ現職の幹部がパワハラやおねだり問題と共にこの告発に至ったのかを考えると、幹部職員にあっても多いに不満があった問題があったのではと推測します。
それが、斎藤知事の改革の成果として紹介されている「外郭団体役員に再就職した退職職員の年齢規制」で、慣例的に延長してきた再雇用を原則どおり65歳で打ち切るというものです。
これは幹部役人にとっては死活問題。容易に反発が予想できます。
現実に静岡県でも外郭団体への天下りは役人仲間同士でのやりたい放題、知事もなかなかノーとは言えないものです。(下の例:川勝知事が大丈夫かと疑念を示しても、「県庁で一番クラシックに造詣が深い」という役人仲間の推薦根拠で納得せざるを得ない状況)
知事と役人が対立し、そこに政治家が絡んできた場合・・・

もちろん、斎藤知事を擁護するつもりは全くありませんが、兵庫県の自民内部で次の候補者として「県政の混乱を収束させるには、県庁内部の人材が適切」などと操りやすさを優先して候補者が出てくるようでは兵庫県もお先真っ暗でしょう。無駄かもしれませんが兵庫県の皆様、冷静な視線が必要ですよと言っておきます。

県職員組合(労働組合)の闇<兵庫県知事パワハラ告発事件>

2024-07-11 11:44:24 | 雑感
兵庫県の元西播磨県民局長が、斎藤知事にパワハラの疑いがあるなどとする文書を作成して報道機関などに送り、その後県の内部調査で「文書の核心的な部分が事実ではない」などとされ停職3か月の懲戒処分を受け、県議会が再調査を求め百条委員会設置が決まった事件。
その後、渦中の局長が自殺したと報じられ、ついに昨日、兵庫県の斎藤知事が県職員の労働組合から事実上の辞職を求められたという。
一連の事実関係は今後ある程度は明らかになるのであろうが、注目すべき「がん」はこの職員組合だ。
本来、県職員の労働組合が職員のためにある組織であるならば、局長が内部告発をする前に積極的に動くべきであっただろう。それこそが存在意義のはずだ。
世間の注目が集まった時点でこうした動きをやっと取るというのは偽善、偽物である。
だからこそ、局長は職員(労働者)のために存在していない労働組合を差し置いて、パワハラという職員を苦しめる不正事実を報道機関等の外部に告発するに至ったのであろう。

実は、これは兵庫県にとどまらない現実。
私も内容は異なるが県職員時代(1999年)に「静岡県庁の光と闇」というサイトを設置して内部告発をしてきたから分かる。(http://www.omb-shizu.sakura.ne.jp/profile1.html)当局はもちろん組合も当てにできない個人の集まりの中にあっては、集団ではなく戦える価値観など条件が揃った個人が覚悟を持って戦うべきとの考えだ。

静岡県においても職員組合はいわゆる当局に飼い慣らされている。事実、静岡県においてもこれまでにプール金など幾多の不正がマスコミで報じられてきたが、一度として一番情報を得やすい職員組合から告発された事案はない。
私も実際ある県幹部からは組合幹部に一定のポストを与えていれば奴らはおとなしいと聞いていたので途中で組合からは脱退し自身のことは自身で守ることとし無事定年を迎えた。

リスクをとって組合構成員のために活動する組合幹部という姿はもはや過去の遺物、組合貴族と揶揄される世間像こそ真実に近いということはしっかり認識しておくべきだろう。

県職員、公務員組織は、これはその中にい他ことがなければわからないかもしれないが、村意識・仲間意識が非常に強い。この仲間に県民はもちろん知事も含まれない。だから県民だけでなく知事にも情報をコントロール(隠蔽)する。
兵庫県の元西播磨県民局長は県幹部でありいわゆる当局側である。
仲間である職員からの人望があったとのことで、外部への告発に至ったのは職員の叫びにいたたまれなかったからであろう。
惜しむらくは、定年間近なのに在職中告発とか、勤務時間中に告発作業であるとか、脇が甘く相手に付け入る隙を与えてしまったこと、そして何よりも、巻き込むことになった他の職員を事実上の人質に取られたこと。
現実を直視すれば、今のこの国で内部告発(戦い)を正義感だけですべきではない。
存在意義と向かい合って許容できないときにおいて、あくまで自己責任の範囲で完結できるような形で覚悟を持って行って欲しいと思います。

伊豆新聞、静岡新聞に見るジャーナリズムの劣化

2024-03-15 08:20:35 | 雑感

今朝の伊豆新聞と静岡新聞で地元の出来事が報道されていた。

県や下田市が災害時に山間地への道路が遮断された状況を想定してドローンによる物資輸送の飛行試験を行なったというもので、箕作から須原の入谷地区に医薬品箱と衛星携帯電話を積んで運んだというものだ。

しかしこのような薄っぺらな事実と関係者の差し障りのないコメントを掲載するだけに終わっていて何も問う事なく何も論証していない。

なぜ天気もよく風邪の影響もない日を選ンダのか、なぜ山越えをしなくても良い同じ稲梓地区内の箕作と須原間で飛ばしたのか。これで単なる操縦訓練ではないのか。

衛星携帯のある市役所と孤立予想の須原間で飛ばせなかったのは山間地を超えられないからだとしたら今後どう対応していくのか。ドローン中継局を整備するのか。停電時のその電源供給はどうするのか。

今回道路が塞がった想定場所はどこか。箕作よりもその塞がった道の手前で、より電波の通りやすい発地場所の選別をなぜ検討訓練しないのか。

何も問われず考察もない。

地方紙だからと単なる行政情報の垂れ流しをジャーナリズムと思っているとは呆れるばかりだ。