「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

よいお年を

2008-12-25 22:48:11 | 日記
今日、例年どおり一足早く仕事納めを完了。
いろいろな事があって多くの人から学んだ1年。
充実した年だった。
来年はさらにパワーアップしていきたい。
国民一人一人の向く方向がしっかりと束になれば流れは変わる。
決して逃げず、決して屈せず、冷静に力強くよりよき未来のために考え行動されんことを心から祈念します。
来年まで、さようなら。よいお年を。

自然災害と経済災害の格差

2008-12-24 23:28:07 | 日記
何も悪いことをしたわけでもないのに住む所がない、食べるものもない。
これが自然災害なら行政も積極的・迅速に動いて多くの支援物資が集められ仮設住宅や体育館などに避難所が開設されるはずだ。
現に路上に人が増えている今、なぜしないのか。
なぜ経済的被災者に政治・行政・企業は冷たいのか。
県も住宅援助に県営住宅だけでは焼け石に水。取り合えずという感が強くまるで他人事だ。防災先進県の片鱗ぐらい示してもらいたいものだ。
今日閣議決定された新年度予算案。
方向性のばらばらな弥縫策とばらまきばかりで問題の解決にはつながらないばかりか、無駄に財政体力を浪費することになる。醜悪の極みだ。経済的困窮者への共感が自然災害と違ってないのは明白だ。絆創膏と水枕で何とかなると思っているのだろう。
人体の癌に相当する無駄遣い体質もしっかり温存されている。
「事業評価(費用便益分析等)の厳格な運用」というが、抽象的で具体的な改革はない。これまで同様どんな無駄な事業でも役人の改ざんした過大な需要に基づく効果ばかりが強調され役人と役人に雇われた専門家の思うがままだ。

今なすべきは対症療法ではなく根本治療、それも外科手術だ。
これまでの体制・体質を温存した状態で乗り切れるものではない。

麻生は今は解散なんてしている場合ではないという。
それはそうだが、それ以前に麻生が総理をしている場合ではないというべきだ。

石川嘉延も同じだが、能力のないものが居座って無為に、否、有害に時を過ごすことほど不幸なことはない。政局ばかりというが、それも結構じゃないか。
今は明治維新のごとく大きく思考を切り替えた維新をしなければ取り返しのつかないことになる。
今日、自民党の渡辺元行政改革担当相が民主党提出の衆院解散を求める決議案に賛成した。与党の中で官僚と渡り合える数少ない政治家の一人として期待している。
党益、省益、私益ではなく国益を考えられる政治家に現与野党の垣根を越えて次の政権を担ってほしいものだ。

税金で支える空港から割高499,900円スイス観光チャーター便ツアーを喜ぶ石川君

2008-12-21 13:13:52 | 静岡空港
島田市にも支店を持つ国内旅行会社がエーデルワイス航空機をチャーター(貸切)して来年7月15日~22日の8日間ツアーを計画していることの報告を受け、石川嘉延知事は「「スイスは大好き。食べ物も景色 もいい」と満面の笑顔で応じた」(産経新聞)という。
定期便でもない1回のチャーター便程度でこんなに喜ぶものかと失笑してしまうが、悪いことばかりの中ではわずかな事でも大きく感じられるのだろう。
しかし問題は経由便であるがゆえに3時間以上もロスする上に料金も割高という点だ。
昨日20日から募集されたツアーの旅行代金(2名様以上1室:お1人様)は燃油サーチャージ込みで499,900円。
今年の中部国際空港発着「エーデルワイス航空チャーター直行便で行く充実スイスハイライト8日間」という類似企画の料金が(398,000~408,000円)+(サーチャージ188ドル(当時の日本円で約2万円)×2)と45万円以下であり、原油も安くなり円高の今提示する料金としては割高感は否めない。

さらに問題は行き帰りとも新千歳を経由(離着陸)するため経由地からの搭乗・荷物の積み下ろしや機材整備のため通常3時間以上のロス(無駄)が生じるという点だ。
国外の着陸料や人件費の安い空港を経由するなら料金が格安になることもあって我慢することもできるが・・・

経由便なのに割高というのは、他に代替の手段がない地方空港で成り立つ企画だ。
結局はこの企画、県からの手厚い補助金や集客支援あっての企画だ。

(参考)<2008/2/17「空港利用者のための県新年度予算」>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/146.html
「読売新聞に「個人旅行値引きに補助」と紹介されているように
旅行会社に、チャーター便1座席当たり数千円か1機当たり数十万円の運航助成費と旅行パンフレットなど定期便を利用した旅行商品1商品につき約10万円の広報費補助。
さらに、閑散期の旅行商品を対象に、県が3000~5000円の値引き分を税金で負担。団体旅行客の送迎バスの借り上げ料も税金で補助。」

これでは、参加者は空港推進論者で占められ宗教団体の貸切旅行の様相が容易に想像できる。一般客にはさぞ居心地が悪いだろう。
とはいえ、石川君にはぜひ参加してもらいたいものだ。33万万円のビジネスクラス追加代金を払って賛同者らに貢献すべきだろう。ただし、くれぐれも任期中だからといって視察などの名目をつけて税金では行かないでもらいたいが。

さて、約50万円のスイスツアーを税金で援助する仕組みの意義・喜びとは?
優秀にして裕福な官僚出身知事の考えることは私には理解不能だ。

仏滅開港へ?呪われた運命は変わらないのか

2008-12-19 20:46:28 | 静岡空港
八方ふさがりの状況の中、いばらの道を歩み続ける富士山静岡空港。
空港の虚偽を訴えた義憤の死だけでなく、空港工事中に敷地内事故で悲惨な圧死者を出すなど呪われている。
さらに自然への挑戦とばかり木々を切り唐オ動植物を死に追いやった業か、わずかばかりの立木にしっぺ返しを食らって開港延期に短縮滑走路と、開港機運も盛り下がるばかり。
そして今度は追い討ちをかけるかのように六曜の中で最も凶の日とされ、祝儀を忌む習慣がある、仏も滅するような大凶日「仏滅」に当たる6月4日に開港する方針を県が18日までに固めたと複数紙に報じられた。
そんなものは迷信と割り切れる人もいようが、ただでさえ不吉な空港にこの開港日では浮ュてとてもじゃないが乗れないという人も多かろう。
私は元々こんな不便な空港を私用で利用することはないが、これでは公用で無料でといわれてもできれば避けたい。何かあったら必ず後悔する。
なぜ、わざわざ需要を減らしかねない日を開港日にするのか理解しかねるが、遅くとも7月といい、できるだけ前唐オといった手前、次の候補日の7月2日では知事のメンツが立たんということなのだろう。

大惨事を起こして後悔する前に、悪いことはいわんから仏滅空港にするのは避けた方がいい。
意地を張らずこれだけは考え直しなさい。

知事と県議会、謝罪拒否の収用委員会会長増田堯の再任へ

2008-12-18 21:50:22 | 静岡空港
静岡空港の土地収用の際の収用委員会において収用範囲の問題を指摘しようとした地権者の発言を封じ一方的に審理を打ち切ったことなどの謝罪を求められていた県収用委員会。http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/303.html
結局、謝罪を拒否したことが昨日公になった。
機が熟したときは裁量で審理を終結できるという判例があるから悪くないという主張だが、収用範囲が不適正だという地権者らの指摘を封じておいてどこが機が熟したといえるのか。説明責任という言葉も知らないのだろう。
また、中立機関だといっては県との違いを強調しているが、ならばなおさら県に対しても疑いの視点を持って収用範囲の適正を確認すべきであろう。
というよりも、現物を見れば素人でも分かる立木の矛盾を見過ごすような杜撰な審理自体が問題だ。なぜそんな杜撰な審理になったのか説明できない理由があるのだろう。

いずれにしても、謝罪拒否ということでこう着状態は継続する。
暫定開港が恒久化する公算大である。
石川君に言わせれば、まだまだ私の責務は残っているからやめられないというところだろうが。

さて、その県収用委員会の委員の改選案がこの議会の委員会で審議されたが、知事は能力を高く評価して会長増田堯の再任を提示している。
結局は知事も職員にミスがあったことは認めたが、本音では俺には何の責任もないと思っているということだ。
だから、収用委員会が謝罪して自身の任命責任が問われるようなことはしてもらいたくないし、余計なことをしゃべられても困るというわけで、完全開港よりも再任(=暫定開港)を選択したのだろう。

そんな中、空港そのものは盛り上がりを欠くのと対照的に盛り上がっているのが「税金たかり」だ。
ソウル事務所を税金で開設し販促に協力する静岡県。そんなおいしいことをアシアナだけというのは不公平とばかりに大韓航空までアシアナに競合する時間帯で就航表明。
鈴与出資のFDAは県に無利子融資を無心して恥じず。
島田市は土地だけ用意するからと、県の予算で負担の大きい大型ハコもの展示施設の建設と維持管理を無心。
県から補助金をもらっている商工団体や地元市町などで構成する「静岡空港就航促進協議会」は名前を「静岡空港利用促進協議会」に変えるとともに、このご時勢に恥ずかしげもなく県の補助金増額を求めるありさま。
まさに空港関連予算は石川とその取り巻き連中にとって狩場として聖域化しつつある。

もし空港がなかったら、来年予算でどれだけの予算が浮くことかを考えるといっそこのまま開港無期延期のほうがかえって公益に資するというものだ。
税金をつぎ込むだけつぎ込んで赤字を垂れ流しながらわずかの観光中心の旅客を運び、最後は鉄くずになった防災船希望と同じ運命をたどるのは目に見えているのだから。