野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

夏の学童の話。その12

2017-10-30 16:33:33 | 子育ての事
スーパーに着くと、元気四年生たち5人は、カートを押して店内をぐるぐる。
しっかりしてるなあ。と、思った。

ら、

しばらくして、カゴの中を見てみると、ゼリーをつくるのに、ゼラチン三箱と固める為のジュースが二本。

明らかに分量がおかしい。

なぜ、五人もいて、誰一人、ゼラチンの箱の説明をみて、計算しないのだ!

で、今回子供レストランのルールで卵とピーナッツを使わない事になっているので(アレルギーのある子もみんなと同じものをいただきたいので)
卵を使わないハンバーグのやり方を伝授。豆腐をチョイスしていただく。

個性豊かでケンカも頻発する四年生であるが、予算少々オーバーしてしまい、牛乳を小さなサイズに計算し直し、時間ギリギリに急いで商品をチェンジするときには一致団結。

最後にどうしても26円足りない。

26円オーバーのレシートに、しょうこさまの肩を揉ませていただきます、と書いておけ!と、命じて、寄付。


五年生女子二人は、クレープをつくる予定。生クリームの絞り出し袋を買いたいのだが、食材なんかより高くて断念した模様。しかし、この二人なら、センスでカバーする事でしょう。

実は、五年生女子二人が、保育園出身と、学童から入った子二人のコンビで、来年を担うには、ここでいっちょ結束してもらえればと、わたしの企み。

二人がクレープをつくる事にしたときに、女子二人でお菓子づくりをしたのなら絶対仲良しになるなんて、わたしはウキウキした。

のだが、

これが、実は、二人でただひたすらにもくもくと60枚くらいクレープの生地を焼き続けたのだから、仲良くなんて軽いもんじゃなくて、もっと熱い絆ができたんじゃないかなあ。
ど根性クレープの二人である。


子供たちをスーパーに連れていく事を企画的にできるかな?なんて、最初は思っていたけれど、
子供たちが選ぶ食材が、全てちゃんとしているもので驚いた。

マーガリンじゃなくて、バター。
植物性ホイップじゃなくて生クリーム。ジュースはちゃんと100パーセント果汁。
安いからって、添加物の入った変なものに手を出さないのが賢い。

みんな家庭がちゃんとした食事をしているんだなあ。
このお子たちは、人生もちゃんとチョイスしていくでしょう。ブラボー!

で、スーパーの店員さんたちが皆優しく親切だった。
何人もの子供が、メモとお金を握りしめ、ある熱気を持って真剣に、スーパー内を右往左往した。ときには、店員さんを捕まえて、何回も質問をして。

で、店員さんが、この子供たちが何やらやるのだという気配を察してくださったようで、本当に親身になってくださった。

三年生がお釣り現金の入った封筒を、袋詰めの台に置き忘れたときには、一緒に探してくださった。

こっちの商品をコレと取り替えたいんです、なんて申し出にも笑顔で対応してくれた。

地域の方々が、丸ごと、子供を見守ってくれているというのは、ものすごく幸せな事だと思った。

お騒がせしましたが、本当にありがとうございました。





夏の学童の話。その11。三年生のワイルド友情スムージー。

2017-10-21 13:28:29 | 子育ての事
スーパーに向かう車中。

わたしの車に乗った三年生三人。
全然個性が違って、自由行動時に一緒にいる絵はあまり見かけなかった三人。

寿司が巻き寿司になった三年生だ。

海苔と米は食材から使えるので予算にかなり余裕がある。

デザートも作る事にしたらしい。
一年生がチーズケーキ、二年生と四年生がゼリー、五年生がクレープ、六年生がフルーツピザとなっている
さて、どうするのかなあ、と思ったら、

スムージー!!あれがいいよ!

でも、あの施設、ミキサーあるのかなあ。

行き詰まる車内。

わたしが運転席から口をだす。

すり鉢とこん棒があったよ。
同じ原理だよ。

と、言ったら、

それだ!できるできる!

一気に明るい声になっている。

可愛い子たち。

これが結局、こん棒とすり鉢が面倒になって、手でフルーツを潰しまくるスムージーになるのだが。

スーパーで980円のメロンを丸ごと一個買って、くり抜いて上手なディスプレイになった。

ワイルドだろぅ?

な、結局、チームワークの良い三年生。



夏の学童の話。その10。子どもレストラン!

2017-10-18 22:12:01 | 子育ての事
朝ごはん片付けと、団体行動はなにやってんだかわからないけど時間がバンバン進む。

本日、日中当番で入ってくれるCちゃんから、銀行に行ってからいきますと連絡が入る。
銀行?会計は、大変だなあ、とその時は気づかないわたし。

子供たちは、全員で、逃走中?みたいなゲームをはじめた。

これは、我が息子がサッカーチームの合宿でみんなでやったのが面白かったので、この学童でもやりたいと散々言っていたゲーム。

どんなゲームなの?と三聞いて、回くらい説明をしてもらったけど、わたしは全然わからなかった。

彼はどうも全員でやる、ということにこだわった。

25人くらい子供がいると、実はなかなかこういうのを全員乗り気で誘うのが難しい。

おとなしい子、覚めてる子、は、いるもんで、そっと抜けてる子がいたりしちゃうんだけど、うまいこと六年生三人がみんなを並ばせてチームにわけたりして、全員で盛り上がっている。
すごいなあ。感心しきり。

そうこうしているうちに、Cちゃんが来た。
子供たちを集める。

Cちゃんの手には6つの銀行の封筒。Cちゃんは、それを高く掲げた。

ここに!!
材料費一人100円計算で、お客さんプラスみんなの分、40人分
つまり!!四千円入っています!
これから、みんなでスーパーに行きます。四千円で材料を買って、レシートとお釣りはこの封筒に入れて返してください。

この為の銀行だったのかあ!サンキュー。
さあ!子どもレストランのはじまり!

玄関先に、キャンプ用に持ってきた食材から、子どもレストランに使っていい食材を並べる。

子どもたちは、学年毎に集まって、使えそうな材料に目星をつけ、あーでもないこーでもない話し合っている。

今回、学年別にわけたのは、ある思惑がある。

キャンプに行くといつも縦割り班。

六年生がリードをとって、料理や片付けなどうまく進むのだが、火をつける事や包丁仕事はみんな大好きでやりたがる。すると、どうしても一二年生は、思う存分やりきれない。

それから、男子の仲いい悪いは、ケンカしたりじゃれあったり、わかりやすいので、何かを一緒に組ませたり、声をかけたり誘ったりできるのだが、

女子は、難しい。

保育園出身の女の子たちと、学童から入ってきている女の子たちとで、なにか距離感があるのだが、ケンカをしたり話しをしない感じがあるわけでもない。

これが、学年別に企てると、全てうまくいく。

よっしゃ!よっしゃ!

市内の三つのスーパーに分散して、配車。
さっきの全員で走り回ったゲームのおかげで、子供たちは、スーパーに行っても大丈夫なくらい発散されているはず。

案の定、みんな、大金入りの封筒を車の中でも握りしめて、今夜の運営について真剣に話し合っている。

いいぞ、いいぞ。

さあ!買い出し、レッツゴー!!!




夏の学童の話。その9。朝だぞ!

2017-10-11 08:37:08 | 子育ての事
あけて翌日。

朝の散歩。保育園時代から体内リズムを整える為に、やらねばならない事の一つだったので、もちろん、やります!

と、いうか、早寝習慣のついているこの子たちの朝は異様にはやい。
下手したら、朝の5時から外で野球なんぞを始めるので、朝から発散させないといかん。

で、昨日も肝試しをした道を下る。

下のお豆腐屋さんまで行ってみる。
まだ、朝の6時を回ったか回らないかくらいなのに、もうお店の人がいて、豆腐を売ってくれた。
昨日の豆腐や湯葉もおまけでいただく。
ビーチサンダルが川に落ちる子、ぶっただ蹴っただ、小さなトラブルはあれど、宿泊棟まで戻ってくる。

さささ。美味しいお豆腐で朝ごはんだよ!

朝のエネルギーが満ちた中でのお散歩と野菜たっぷりの朝ごはん。

こんな事があなたたちの人生の土台になる。

早起きは、三文の徳。どころじゃない。

シャキリと神様のところまで背筋が伸びるような、
自分も木々や草花みたいに自然の一部なんだって、気持ちがいいって感覚が、そんな事からつくられるんだけど。

こういう生活習慣は、はっきりいってなにかを意図されたカリキュラムより、育むものはでかい。

みんなとすごすのは、一年のうちのたった二晩。
無駄かもしれないけど、良いってわかりきってる事だから、やっぱりお寝坊しているわけにはいかないよね。


夏の学童の話。その8。本当の肝試しやら、アナグマやら。

2017-10-09 21:53:50 | 子育ての事
夜のお散歩行きたい人〜〜!

と、みんなの部屋を回って声をかけたけれど、5、6年の女子なんか、

どうせ、あの怖くない肝試しなんでしょ?いかない。

なんて、すっかり、男子たちの目論見はバレている。

それでも、四年生以下の女の子たちは5、6人集合の玄関にきてくれた。

もう、こっそり隠れる男子たちは、オレたち先歩いてるね〜〜、と口々に言いながら、駆け出している。

四年生の女子たちもその男子たちの背中に迎って、

どーせ、隠れて驚かすつもりなんでしょう!?バレてるんだからあ!

と、声を張り上げる。

あああ。男子って、わかりやすい。
秘密の計画は、公然のネタバレになっている。

しかし、女子たちの言い方も、男女戦争勃発直前な雰囲気だったので、ちょっとわたしも

ねぇ!正しい事だから、なんでも言っていいとは限らないんだよ!
男子は、単純なんだから、騙されたフリをして、驚いてあげたら楽しめるでしょう!

っと、言ってしまった。

そしたら、女子たちは、

ああ、男子はバカだもんね。

みたいに、言って、歩いて行った先々で男子が飛び出してくるたびに、

キィヤ〜〜!!

と、声をあげてあげている。

わたしが最後に道を辿って、全員が揃っているところにいくと、
男子は、もうすっかり満足して鼻高々の顔。

そういうとこで、わたし、ちょっとイジワル心がでてしまう。

さあ。ここからが本当の肝試しです。
みんなでこれから、近くの神社かお墓に行ってみようよ。

と、言うと、

男子たちは、全員が全員、ギョッとした顔をして、
無理無理無理無理と、怯え

逆に女子たちは、一年生まで、いこう!いこう!と、乗り気で盛り上がる。

ポケットにあったスマホの地図で見てみると、神社やお墓は、ちょっと遠い。

目の前の山の中に続く細い道が地図にもない。ここを行ってみようかあ。

と、言うと、男子たちはいよいよ、地図にない道なんかヤバい無理無理無理無理、と言う。

まったく、普段威張ってる男子ほど、本当にこうだから面白い。

わたしの長女が年長の頃、普段暴れん坊で威張ってる男の子と二人だけの年長クラスだった。
お泊まりをしてきて、夜、肝試しをしたらしい。
本物のお墓に行ってらしいのだけど、男の子は、ぴったり長女の後ろに抱きついて歩いていたとの事。

それからは普段の生活で男の子が威張ってる姿を見ても、かわいく見えたらしいから、あの肝試しは、計画した先生の作戦だったのだろう。

さて、やっぱり、こちらの男子たちも同じ。
地図にない道の、先30メートルくらい行ったところの道の右側になにか札がかかっている。
それを読んでこよう!と、言うことになったのだけど、押し合いへしあい、みんなでくっついて、やっと札までいく。
札には、

鹿が出るので扉を閉めてください。

鹿避けの網の出入り口の札だった。

なあんだ!

みんなでホッとして、宿泊棟までの道を戻った。

半分くらいきたところで、街灯の下に、なにかよくわからない生き物がいた。

道に落ちた木ノ実を食べている。

食べるのに夢中なのか、人に慣れているのか、逃げる様子がない。

猫じゃないのはわかる。
たまに見かけるタヌキとも、全体的なシルエットが違う感じ。

アナグマだ。

男子の誰かがそういった。

そうか、じゃ、アナグマだ。
なんとなく全員でそういう事になった。

さっきのホントの肝試しでみんなで怖い思いをして、みんなの距離が近づいたから、珍しく意見が統一したのかもしれない。

そうなれば、もう、この小動物の本当の名前はなんでもいいって感じである。



夏の学童の話。その7。秘密の計画。

2017-10-03 19:41:10 | 子育ての事
イケメン三年生に呼ばれていってみると、そこにはウジャウジャ5、6人の二年生と三年生と四年生坊主。

しょうこちゃん、ちょっと、ちょっと。

が大きい声だったので、女子たちもワラワラ何事かとわたしについてくる。

女子は来るな!!

と、怒号が飛び交い始める中、男子たちの話を聞く。

オレたちが隠れてるっていわないで、女子を連れ出してほしい。

つまりは、肝試しの提案である。

肝試しやりたいやりたい、と夕飯を食べながら言っていた低学年男子がいるのは気づいていたが、イヤだあ、みたいな女子の声と、食事の給仕の忙しさで、

あー、はいはい。やりましょやりましょ

と、適当に答えたのを忘れていた。

このいま、肝試しをやりたいと団結している男子たち。
何回かわたしが学童当番に入ったときには、野球なんだか三角野球なんだか、いつの間にかボールとグローブをだして、いつもワチャワチャやってる。

逆にワチャワチャやらせておけば、わたしに寄ってこないので、あまり、真剣に話した事がなかった。

肝試しをやりたい

と、彼らが彼らなりのプランを真剣に訴えてくる。
どの子も、成長期が始まる前の、しかし、幼児期を抜け出して、しっかりしてきた身体に、瞳の爛々とした輝きが、純粋で美しい。
自分の考えをみんなに伝わるように、どの子も必死に言葉を選んで発する。

この内側の意志が外側へと、身体を青年のカタチへと押し広げる事が、育つ、という事なのだと思う。

オレたちが点々と、一人づつ隠れているから。

わたしも、危なくないように提案する。

じゃあ、行方不明者が出たらこまるから、(こういう時に、行方不明者、なんてちょっと大袈裟でビビらせる言葉を挟むと、子供たちの気持ちは、シャンとする。世界に対峙する態度でマジメに遊ぼう。と、思わせる作戦。)下の広場までの道ね。
わたしが女子の1番後ろからいくから、そしたらオバケ役を一人づつ拾って、みんなで一緒にゴールの広場まであるいていこう。
なんて言って女子を誘い出したらいいかな?

夜の散歩は?

いいねぇ。
じゃあ、夜の散歩に行きたい人は、10分後に、玄関に集合って声かけるから。

じゃあ、オレたちは、先頭チーム、で、普通に歩くフリをする!
ぜったい女子に肝試しって気づかれないでね!

了解!

もう、そもそも、興奮してきてだいぶ声の大きいわたしたち、、、。

さて、女子は参加してくれるかな?


夏の学童の話。その6。

2017-10-01 14:37:09 | 子育ての事
キャンプ1日目。

午前中は、施設から3キロほど山を上がったところにある沢。

涼しい。

沢の途中のちょっとした深みでも充分楽しそうな子供たち。
反対に前日からの疲れで座りっぱなしのわたし。

お昼を食べ終わったら全員で「ダルマさんが転んだ」に誘ってくれた当番お母さんがいて、大変助かる。

わたしは、身体が疲れていても、頭の中では、こどもレストランの計画を目まぐるしく考えていた。

四年生のハンバーグは、煮込みハンバーグを提案して、食中毒対策。
六年生の餃子も餡を手早く包んで冷蔵庫保管か、先に焼いちゃうかしないといけない。

寿司を作りたいと言った三年生にも。
生モノはヤバい、といっったら反感買いそう。予算上イクラやウニは買えませんので、巻き寿司にしたら?って、言ってみようかな。

実のところ前日まで、子供のやりたいを本気で叶えたい!
ばかりにわたしは気がいっていた。
前日当番だった仲間のお母さんに、あのメニューで食中毒は大丈夫かと言われた。

確かにそうだ!!本当だよ!!

子供たちと同じ目線は得意なのだが、社会的な規範で物事を運営となると、途端にザルみたいなわたし。
アドバイスしてくれる仲間の存在は大きい。感謝!!

団体行動だし、借りている施設だし、もちろん、予算の問題もある。

正面にたって、ダメ!!と言うのではなく、視点を子供側の並んだところにおいて、提案をする。君の夢を叶える為に、わたしも全力尽くします。
と、常にそんな態度を取れれば、理想だなあ。



その日は、3時に施設にチェックイン。

昼間の保育当番だったお母さんは帰る。(みんな下の子を保育園に預けているのだ。)

六年リーダーのもと、部屋割り、荷物整理。
そのままやりたい子を募って、ご飯を作り。

合間に、風呂。

夕食後のマッタリタイム。
部屋で自由に遊ぶ子もいれば、もってきた宿題にラストスパートかけている子もいる。

すると、かのイケメン三年生が、
ちょっと、ちょっと、
と、わたしをコッソリ呼ぶ。

エー!とか、ヤダ!とか、ムリ。
とかとにかく第一声、言う彼が!!
(彼だけじゃない、ギャングエイジ近辺の子は大抵そう)

わたしを呼んでいる!!

なに??

内心ウキウキして行ってみると。。。

続く









夏の学童の話。その5。キャンプ前日。

2017-09-28 18:41:23 | 子育ての事
キャンプの前日。

都合が悪くなったお当番さんの代わりに、急遽一日、わたしが保育に入る事になった。

前の日、仕事先の黒板に、休みます、と、4日分、ダーッと線を引く。
えいやっ!むしろ爽快じゃ!

さて。
前日のお当番さんから、子供たちが元気すぎるので、プールに行くべき、と引き継ぎがある。

本来は、一日、公民館の和室とホールですごす予定を、車を出してくれるお母さんを募り、市営プールへ。

元気いっぱいのお子たちを、室内で静かにしていなさいと閉じこめて、トラブルになるより、

ハイ!外!外!

その代わりこちらも一緒に水に浸からなきゃならない。

子供たちは、四人の子を産みおとし、時には過酷な肉体労働に勤しんできた、40越えのおばさんの体力をおもんぱかる余地などない。

水中で、鬼ごっこ、引っ張り子、潜りっこの判定、などなど、やりきりましたわ。

プールサイドで早弁しようとする低学年男子に、

時間のないいま、弁当かっこんで、プールの中で嘔吐したら、大変だから、
ちゃんと昼の休憩時間にいただきましょうや、と、説明する。

指示命令禁止はしないけど、人生の先輩としての知恵を授けた!つもり。

意外と話せばわかる奴らである。

さて、プールから上がって、公民館へ。

こどもレストランやるから、学年別につくりたいメニューと材料を提出してください!

と、紙を配る。

キャッキャッと集まる子供たち。
乗り気だぞ、やった。

小さな図書室のある公民館なので、一年生は、料理の本を参考に見に行った。賢い。

オレ、やーらない。

いつでもなんでもノーノー言う三年男子(イケメンなのである)
他の学年の盛り上がりを見て、なんと、

寿司を作りたい。
イクラを用意して、ダメなら、ウニでいいから。と、

紙を提出しに来た。

本気ですか!?
いや、こちらが試されてるな。

彼は、ともあれ、
他の学年も家庭で作った事のある料理一つくらいでくると思っていたのに、どの学年も3品は書いてくる。

和、洋、中あり、デザートも豪華!

すごいなあ。
感心しちゃうよ。

コレ、実現できたらホントにすごいよ!



夏の学童の話。その4。こどもレストランをやりたいのは、わたしだけど、みんなも、やりたいよねぇ。に、持っていくには。

2017-09-22 20:04:06 | 子育ての事

で。

最後の二泊三日のキャンプ。
この夏休み最後の。
末っ子六年生の最後の。
わたしがこの保育園に関わって、17年目の最後の。

宿泊先は、自然を体験するという受け身じゃなくて、
事を起こせる施設。

うーむ。
こどもレストランは、どうかな。

わたし自身が小学生の頃の事。五年生くらいだったかなあ。
友達がバナナとリンゴのフリッターを作って通行人に売ろうと言い出した事がある。

友達の家は床屋さんで、おじさんとおばさんは店にでているのが常だから、わたしたちは、この台所でホットケーキだなんだとちょっとしたおやつ作りをよくしていた。
その日もバナナとリンゴでフリッターを作って割り箸に刺して、逆さにした段ボールに付き刺した。
イザ!と、通りに出たとたんに、急に恥ずかしくなって、家に戻って、自分たちでムシャムシャ食べた。

あれ、やっときゃ良かった。って、今でも思う。


これは、長男が小学四年生の頃。
彼が本当にお店屋さんをやった話。
親友がイギリスに越してしまい、自分も行くんだと旅費を稼ぐ計画を立てた事があった。

下の子が保育園に通っていたので、夕方保育園に迎えにいくよ、と言うと、長男がガタガタ何かを用意していた。
保育園に着くとビニール袋に小分けにした白菜の漬け物を他の保護者の方々に売り出した。

あ!
と、思った。
何日か前、遊びに来たわたしの母と台所でなにか仕込んでいたのは、コレだったのか!

子供の企てに、一緒に真剣にノル、母である。

こういう大人って、いるよなあ。
と、思った。

そしたら、
長男から白菜の漬け物を勧められた元園長が、

ねぇ。
毎日でもいい。もっと、持ってきて。
買うから。

と、長男の目をぐっと見て、言っていた。

ああ。そうなんだ。
と、思った。

子供は、小さくて、バカげた事をやるけれど、バカじゃない。真剣なんだ。

そこを、ぐっと、掬いあげたんだ。母も、元園長も。

(長男のその回の売り上げは、8袋売って800円。
何回かやったが、イギリスにはいけなかった。)

とにかく、子供たちが、質量のある労働を遊びに変える事に、夢中になる事はわかっている。

でも、やらされ感が出てしまったら、とたんにつまらなくなる。

わたし自身子供の頃、家で夕飯前にテーブルをセッティングして、メニューを描いて、ウェイレスさんに扮して父や弟に食事を運ぶような遊びは面白かったし、

わたしの子供たちも、小学生、保育園生でも、冷蔵庫の中身で一人一品作る、という事をちょくちょくやった。
それが毎回素晴らしいメニューが繰り出される。

今回のキャンプでも、みんなやれる実力はある。

でも、やらされ感なく持っていくには、ノリ気な子供がいるかにかかっている。

事前に、キャンプでなにやりたい?と、アンケートをとってもらうと、

六年女子が、料理対決、と書いてくれた。

何日か前、彼女のうちの夕飯に、我が末っ子と二人で乗り込んで、彼女の小さい妹や弟も巻き込んで、餃子製作そして食べるパーティをしたのだ。

よし、よし。事前に貼っておいた伏線が効いている。

末っ子は、もうずっと、わたしがどうだろうと考えているのを察知して、

オレはハンバーグを作る!いい?チーズハンバーグいい?

と、聞いてくる。

25人のうち、やる気満々の子が二人。

よし!こどもレストラン!!
なんとかなるだろう!!


夏の学童の話。その3。

2017-09-19 20:09:22 | 子育ての事
お世話になったサーフ屋さんは、サーフボードをくくりつけた自転車を自分で漕いで海までいくお店だった。

やるゾーッと、楽しみが先にあるから、ブリブリ言う暇なくみんな自転車を漕いだ。

で、わたしたちは波に乗った。

もう六年生は瞬く間に乗った。

わたしともう1人、40代ママは、波に揉まれつつ、楽しんだ。

この完全に、大人がついていけない感じが最高だ!と思った。

夏の学童も、大人なんかをアテにしてもらっちゃ困る。

と、いう一日が夏の学童の前にあった。

自転車を力強く操って、人通りのある道もうまく抜けていく子供たちの姿に、サーフコーチのかよちゃんが、しきりに感心してくれた。

そう。かよちゃんが気づいてくれてヤッタ!と、思った。

実は、
自然派保育園を出た子供たちの集う学童だから、親は自然体験をのぞんで預けてくれるのかもしれないんだけど、、、。

でも、本来、あの保育園は、斎藤公子の保育理論を実践する保育園であり、
発達の為に、自然環境に手を入れ、作り変える、までやる保育園である。

その子たちの学童期ともなれば、自然の中で身を置くだけ、体験体験でいいのかな。

わたしは、ときに街をフィールドに冒険させたい!と思っちゃう。

わたしのアルゼンチンに行っている長男も、一年メキシコに行ってきた長女も、
そこが遠く大きなフィールドになっただけ。

大きくなっても、同じ事をしている。

(余談
昨年の学童で、キャンプ場の近隣散策で、一つの班、5人に四百円渡して、オヤツにして、と言った。
お金を使う所なんて、牧場の売店くらいしかないから、飴かクッキーか、ヨーグルトになるかな?というわたしの予想を裏切り。
子供たちは考えに考えて、山を下り、コンビニで箱入りアイスを買ってわけ、最後のお釣りギリギリでうまか棒を買ってわけた。
その、レシートが、後で問題になっちゃった。

すみません。

でも、手を伸ばして掴んだうまか棒、すごいなあって感心しちゃいませんか。)