野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

初めての日本画

2019-03-16 18:51:47 | 日記


昨年末、デッサンからちゃんと絵を描いてみたいと思って、美大予備校に潜りこんだ。

そこは美大予備校というか、アトリエというか、創作の熱と真剣さが息づいていて、とても居心地がいい。

しかし、今月は、年度末。ウィークディの遺跡発掘調査事務所のお仕事は締め切りが何物件も重なり、残業ばかりしている近頃。
のんびりしたい休日。絵を描きに行こうかどうしようか、迷った。

昨晩、迷いながら自分を観察すると、力が湧いてきた感じがした。

よし!行こう。

今日行ってみると、月に一回の日本画の先生の日だった。

初めて日本画を描いた。
色々教わりながら、恐る恐る、だ。

「日本画は段取りが全てです。最初に墨をすりながら、30分くらい集中して、どんな絵にするか心を落ち着けます。」

先生が最初におっしゃって、ガチャガチャ生きてきた自分が、近頃ヨーガや瞑想で向かっている方向とリンクして、心の底から面白い!となにかがムクッとした。

印影で形を描く西洋の絵画とは違って、まず線で骨描きという輪郭を描く。これは、漫画や遺跡の仕事で描く土器の図面と同じ。一本の線を描きながら、全体のバランスにも気を配る。ワオ!
それを筆で墨で描くのだから集中。

日頃の仕事で、土器に出土地点の記号を筆で書く注記という作業があるのだけれど、こちらは平らな紙に書ける分いい。

それから顔料にニカワを指で練って色つけ。
金色紙の上に描くらしい。
「はみ出して描いてもいいですよ」
先生が言ってくれたので、安心して描いて出来上がったら、だいぶはみ出してる。
はみ出してるというより、金色の部分に納める気がない。

最高に面白い。
最高に面白い!!!

人生って不思議だなあ。
わたしにもちゃんと面白いって夢中になれるものがあった!

18歳とか、22歳とか、あの頃やりたい事がさっぱりわからなかった。

大丈夫。ちゃんと用意されていました。出会う時に出会う。大切に育てよう。