噂に聞いていたこととは言え、シンガポールのマーライオンの小ちゃさに改めてがっかりした朴竜です。
仕事柄様々な場所への出張がある私は日本の観光名所でもガッカリした思い出があります。
確かあれは2000年のことです。
某投資顧問会社で勤務していた時に高知県に本社を置く四国銀行と高知銀行に行きました。
高知県は土佐。土佐と言えば漫画「ドカベン」で土佐丸高校犬飼投手が先頭になり「はりまや橋」を土佐丸高ナインが凱旋パレードを夢見るシーンにそうはさせるものかと憤慨していた当時小学生の私。
そして「はりまや橋」ってさぞ荘厳な橋かと思い続けていたのですが、2000年の出張時、「よし!犬飼が渡ろうとしていたはりまや橋を渡ろう!」と地元商工会議所作成のマップを持ってウロウロしていました。が、しかし「はりまや橋」らしきものは一向に見つからないのです。通りを行きつ戻りつ探すも「はりまや橋」は見つかりません。
私の中での「はりまや橋」は京都加茂川にかかるような橋橋。または鶴岡八幡の橋なのです。
時間もない私はとうとう地元の方に聞いてみたのでした。そしてその答えは「あんたが今立ってる場所がそう!」
え~
橋っちゅうから川があるかと思えばねぇし、土佐丸高ナインが1列に並んで渡っているから長い橋かと思えばでんぐり返しでも渡れるような「通り」っていうか「地下鉄の改札」みたいじゃん!
まあ、見掛け倒し?
いやいや美しき誤解?
北海道出身の私が「札幌時計台」のセコさにガッカリする観光客を慰めるが如くに土佐藩の皆様に慰められたのでした。
マーライオンはこれをグローバルに置き換えた壮大なる誤解と言えるのでした。