クラブボクシング@ゴールドジム湘南神奈川

普通、湘南辻堂といえばサーフィンなのにボクシングでひたすら汗を流すオッさん達のうだうだ話!

湘南亭朴竜の拳闘寄席 60 高田君の恋3

2020年07月02日 | ちっちゃいおっさん
えー
湘南亭朴竜でございます
高田君の恋の行方は果たして⁈
いよいよクライマックス!


そして放課後

伊藤さんとふたりきりの教室

自分ごとでないからラクっちゃあ楽です


「伊藤さん、呼び出してゴメンねー」


「うん、大丈夫だよ。そうそう、この前の学園祭、朴くん、ジョンレノン上手かったよー。」


「あ、ありがとう。ジョンレノン好きなんだ?」


「うん、ポールも好きだけどね。今度、レコード貸してよ。」


などと話をなかなか本題に持ち込めないハイスクール朴竜


まあ、別にどうだっていいけど

高田君のことだし


教室の外ではクラスメートが息を殺してそば耳を傾けている気配が手に取るように分かります


「で、話ってなに?」

「えーっとさあ〜」

「なに?なに?」

「えーっと、う〜ん」


廊下から、言っちゃえ、言っちゃえ気配がビンビン伝わってきます


「えーっと、た、高田のことどう思う?」

「え?」

「高田がさあ、伊藤さんのことが好きなんだと。で、付き合って欲しいんだと。」

「え?」


と言ったきり伊藤さん固まっちゃいましたよ


伊藤さん、勘違いしていたことを表情に出さない気丈さで


「高田君ね〜 全くタイプじゃないし、全然興味もないし。話したこともないし。だから付き合うなんてあり得ない!そんなこと頼む方もおかしいし、引き受けるのもおかしいよ!」


と私に怒ったようにキッパリ!はい、その通りでございます。反省してます


あ〜


哀れ高田君よ。教室外でもがっかり。


「分かった、じゃあ、高田にはそう伝えておくね。ゴメン!」と頭を下げるハイスクール朴竜


何故、オレが〜?


まあ、自分ごとじゃないんで、落ち込まないわけですが、高田君にはなんて伝えようかなあと校舎を出たとこで、小太り赤ら顔の高田君が待ち構えていました


「ねぇねぇ、朴ちゃん、どうだった?オーケーって行ってくれたかな? まあ、大丈夫だと思うけどさあ〜」


この根拠のない自信はどこから湧いてくるのか不思議


「高田さあ、伊藤さん、高田君はタイプじゃないし、だいたい大事なことを他人に任せる人は好きじゃないとオレまで怒られたよ。まあ、伊藤さんが正しいよ。ってことだから諦めた方がいいんじゃない?」


と、話を聞いていた途中から赤ら顔が憤怒からか黒く変化していくのが分かりました


「朴ちゃん、ちゃんと伝えてくれたんだよね?ちゃんと伝えてくれたんだよね?ちゃんと伝えてくれたんだよね?ちゃんと伝えてくれたんだよね?ちゃんと伝えてくれたんだよね?ちゃんと伝えてくれたんだよね?ちゃんと伝えてくれたんだよね?ちゃんと伝えてくれたんだよね?ちゃんと伝えてくれたんだよね?俺の悪口言ってないよね?俺の悪口言ってないよね?俺の悪口言ってないよね?俺の悪口」


段々と怖くなってきました。


「任せなきゃよかった任せなきゃよかった任せなきゃよかった任せなきゃよかった任せなきゃよかった任せなきゃよかった任せなきゃよかった任せなきゃよかった任せなきゃよかった任せなきゃよかった任せなきゃよかった任せなきゃよかった任せなきゃよかった任せなきゃよかった」


「朴に変に言われた朴に変に言われた朴に変に言われた朴に変に言われた朴に変に言われた朴に変に言われた朴に変に言われた朴に変に言われた朴に変に言われた朴に変に言われた朴に変に言われた朴に変に言われた」


と高田君、完全にイッテしまいました


高田君はその後、3年のクラス替えまで一度も口を利いてくれませんでした


伊藤さん、本当にゴメンねー





写真は本編とは全く関係ないのですが、ラーメン食べたくなりましたので




湘南亭朴竜の拳闘寄席 59 高田君の恋2

2020年07月02日 | ちっちゃいおっさん
えー
湘南亭朴竜でございます
高田君の恋の続きでございます


「え?えぇ~ッ⁈ 高田君、そういうの普通、本人から言うもんでしょ!? 本人から好きと言わないでどうすんのよ!」


「だって~恥ずかしいし、フラれたら落ち込むでしょ!?傷つくしさあ~」


「えぇ~?なんじゃそりゃ?」


と予期せぬ変速高速で且つ身勝手なコンビネーションに呆気にとられるハイスクール朴竜


「オレ、やだからな、そういうの。自分で何とかせーよ!」


「朴ちゃ〜ん、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ!」


とさすがに怖くなったハイスクール朴竜

しょうがないので


「えーい、分かりました分かりました。

引き受けます!でもさ、なんて伝えればいいのさ?」


「えぇ、そこは朴ちゃんに任せるよ!」


「任せる?おまえ、いい加減にしろよ!やっぱやーめた!」


「そんなこと言わないでよ、 朴ちゃ〜ん、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ、頼むよお願いだよ!」


ともっと怖くなってしぶしぶ引き受けたのでした


そして、昼休みに伊藤さんの机まで行って、


「伊藤さん、悪いけどさ、放課後に話したいことがあるんだけどちょっといいかなあ?」


伊藤さん、眼が細い一重瞼の瞳が心なしか潤んでいるようで


「うん、いいよ!」


周りのクラスメート、ヒューヒューと騒ぎ出すのでした?


え?

アレ?

あの、もしかして間違えられてるし。

(後編に続く)





写真は本編とは全く関係ないのですが、恋の一席ですので湘南のビーナスをご紹介



湘南亭朴竜の拳闘寄席 58 高田君の恋1

2020年07月02日 | ちっちゃいおっさん
えー
湘南亭朴竜でございます
本日も拳闘寄席にお越し頂き誠に有難うございます


朴竜が高校2年の時のお話を3回に分けてお届けいたしますので、お付き合いのほどどうかよろしくお願いします



隣に机を並べるのは高田君

高田君は小太りで赤ら顔、多少理屈っぽくて、子供のようにちょっとしたことで激しやすいタイプ


所謂、イケテナイ高校生


そんな高田君、同じクラスの伊藤さんに恋をしてしまった



高田君は僕の横でいつも切ないため息をついています


そして


「朴ちゃん、伊藤さんって可愛いよね~。ねえ、可愛くない?」


と誰に向かって喋っているのか分からないボソボソとした声で話かけてくるのです


「う~ん、そうだねぇ。可愛いねぇ~。」

と適当に相槌を打つハイスクール朴竜


「ホント!やっぱりそう!? 競争率高いかなあ?」


などど、それはそれはしつこいことしつこいこと。知らんちゅーの


でも伊藤さん、本当は全然可愛くないんです


彼女もまた小太りのおかっぱ頭、色白は素敵だけど地味って感じ


そう、平安時代の女性って感じで、競争率は低くいってば!


でも、Love is Blind、小太り同士、この際付き合っちゃえばいいのだ!


とハイスクール朴竜は思っていました


「高田君さぁ、そんなに好きなら告白してみたら?」


と、相談に乗ったフリして茶化してみると


「うん、俺もさあそう考えていたんだ!いつまでもこのままじゃいけないから、そうするよ、決めたよ!」


と意を決した男らしい顔つきで私を見据えるのです


そうして、


「じゃあ、朴ちゃん、俺の代わりに告白してきてよ!」


「え?えぇ~!?、なんで俺よ?」 


(中編に続く)




写真は本編とは全く関係ないのですが、長野県高田市に出張時に撮影しました。高田繋がりってことで



ボクシングの話をしよう第5回 体調管理編

2020年07月02日 | 哀しき酔客

ボクシングの試合前で1番大事なのは、なんと言っても禁煙。


管理という面で多くの人が気にしているのは減量と思われるが、私の場合苦戦したのは過去において1度だけ。

2ヶ月で大体4キロ。

プロボクサーなら楽な数字だろう。

私の身長だと、プロの場合はもっと下の階級だから、プロと比較してはならない。

プロボクサーは仕事しながらボクシングも練習して地獄の減量だから大変だろうなぁ。



2ヶ月で4キロだと練習だけで落ちることもある。たまに夕食だけ米をぬく。甘い物は極力食べない。そうこうしていると2週間前にはリミット到達している。酒は普段から飲まないからね。

つまり、どのくらい練習できるかが勝負。



しかし、ここで思わぬ敵が

それくらいの時期から禁煙をスタートする。

最低でも1週間前からは吸わない。

そうすると腹が減る。

だから一瞬だけ体調を崩す。



試合後の一服。

クラクラするんだ。

もう吸わなきゃいいのに、結局それの繰り返しですな。



でも勝った後の一服はたまらんね。

甘い物も食べていなかったから、アイスを食べるよね。それもたまらんね。



明るいうちに退社。

何年ぶりだろうか。

7月入ったら混み出しましたな。

また感染者増えているけど、検査した人の数も一緒に発表してほしいな。

調べればわかるのかな。







湘南亭朴竜の拳闘寄席 57 サイトウさんの唄

2020年07月02日 | ちっちゃいおっさん
えー
湘南亭朴竜でございます
本日も拳闘寄席にお越し頂き誠に有難うございます


以前勤務していた会社にですね

齋藤さんって方がいらっしゃて、嫌いな方ではなかったのですが、

これが結構面倒な人だったんですよ


屁理屈屋の負けず嫌いでね

せっかくのイケメンなのに面倒な方でして、これじゃ女性にモテないですよ


そんな彼をモチーフにして昔創った曲がありましてね


こんな感じです


さいとうさんの唄



オレの名前はサイトウだ

難しいほうの 齋藤

一斉退避のセイじゃなく

青山斎場のサイじゃない

難しいほうの 齋藤

だからキミのは間違えだ


全くもって けしからん

なべぶたにローマ字Y

左に刀で右不明

縦二本に示すだろ


はいはい それがどうしたの

なべぶたってなんですか

左に刀も意味不明

縦に二本ってなんですか


オレの名前はサイトウだ

キミじゃ話にならんのだ


失礼ですがサイトウさん

それでも違反は違反です


オレの名前はワタナベだ

難しいほうの 渡邊だ

渡辺謙のヘンじゃなく

渡部篤郎のブでもない

難しいほうの 渡邊だ

だからキミのは間違えだ


全くもって けしからん

右をバラせば   

ただの しんにょう じゃなく

もひとつ 点があるだろう


はいはい それがどうしたの

右をバラして   

ただの しんにょうじゃない

もひとつ 点があるんだね


オレの名前はワタナベだ

キミじゃ話にならんのだ


失礼ですがワタナベさん

それでも違反は違反です


という、曲でして藍色のパートが警察です


結局、サイトウやワタナベと歌うだけでは聞いて頂いてもさっぱりわかりませんので、捨て曲となりました








湘南亭朴竜の拳闘寄席 56 母と文鳥の譜

2020年07月02日 | ちっちゃいおっさん
えー
湘南亭朴竜でございます
本日も拳闘寄席にお越し頂き誠に有難うございます


一昨年に逝った母のお話にお付き合いくださいませ


それは朴竜中学生の頃、5月のとある晴れた日、開けた窓から1羽の文鳥が家に飛び込んできました


桜桃色の嘴、雪のように真っ白で儚い躰、小豆色のつぶらな瞳


小首を傾げて挨拶をしてるようです


近所では文鳥を飼っている家はありませんから、遠い場所から飛んで来たのでしょう


返す先の検討もつきませんし、放せばカラスや猫に殺られることは必至


懐っこく肩に乗ってくる文鳥に満更でもない母は「飼ったらいいいじゃない。」と意外に寛容な態度です


そうしてよく慣れた迷い文鳥は朴竜家の一員となりました


数ヶ月後の或る日

文鳥の姿が見えません

11月の北海道ですから窓は開けていないため外へ飛んで行くことはありません


では、何処にいるのでしょう?


母は自ら家の中を必死に探し回ります

私と弟に積極的に指示を出します

見つからないこと一時間


突然、母が叫びました!

「お兄ちゃん!文鳥死んでるよ。ホント、どうしたんだろう? お〜 可哀想にねぇ、よしよし。どうしたんだろう?」


と眼を閉じて硬くなっている文鳥を掌に載せています


熱し易く冷めやすい弟は直ぐに泣き出します


ん〜?

なにやら、芝居がかった節回しと嘘泣きの涙のようです


「お母さん、ちょっといい?あっちでふたりで話そうよ。」


一瞬、たじろぐ母


「いいから、いいから、ちょっと来てよ。」と別室で母と向き合います。


「お母さん。文鳥、お尻で踏んだでしょ?ワザとじゃないのはわかってるけどさ。」


「いやいや、そんなことするわけないっしょ!探していたら、死んでるの見つけただけだべさ!」


「い〜や、そうじゃないよね。確かにお母さんはクッションの処に死んでた文鳥を見つけた。でも、死んだのはその前にソファにいた文鳥をお母さんが気がつかないで踏んだんだよね。」


「だから文鳥がいなくなったと思ったんだ。で、みんなで探し回ったんだ。まさか、自分が踏み殺したとは言えないから、嘘の芝居をしてるんでしょ?」


「な〜んも、そったらことないっしょ。アンタ、母親を疑ってるのかい?」


「うん。疑ってる。嘘ついてるでしょ?」


「母さんがそんなことするわけないっしょー。」


「いや、ワザとだとは思ってないけど、間違って踏んだんだよ。」


結局は肥後女の母は決して自分の過ちを認めませんでした。


それから幾星霜。母が逝く一年前に何かの話の流れから


「いや〜、昔、文鳥踏み殺したんだよね〜。」


と穿つにも自白してしまった母


「やっぱりね。やっぱりお袋だったわけだな。」


「あれ?言ってなかったかい?いやいや、あれは見つけた時はもう死んでたんだあ。」


お袋、もういいんだってば


そんなことを思い出しては笑います





写真は実家の窓から見えるイタンキ浜とクジラ半島