第13編 真の神様の祖国光復
一 真の神様が願う祖国
イエス様も真の神様の祖国を創建する為に来られたし、先知先烈(注:先駆けて道を悟った先人、義の為に命を捧げた烈士)達も祖国建設の役軍(注:担い手)達でした。天国を創建する為に完成した男性が来なければなりません。天地が公認する男性が家庭を成して、子女を繁殖し、氏族、民族、国家を成さなければなりません。カインとアベルを基準として蕩減し、接ぎ木して、この世界を神様が主管する祖国として創建しなければなりません。先知先烈達がこれを願ってきましたが、願う個人、家庭、氏族、民族、国家、世界へとつながる地上天国を建設出来なかったので、私達は歩んでいた道を捨てて、行かなければなりません。
*
本来、人間始祖のアダム・エバが堕落していなかったならば、どうなっていたでしょうか。アダム家庭でのアダムは族長になるのです。族長になると同時に民族長になるのです。また国家の代表者になり、アダム王となるのです。ですからこの世界は、アダム主義一つに統一されるのです。
*
くだらない主義はみな片づけなければなりません。くだらない主義が沢山出てきて、世界を惑わしたので、私達はこのような主義を根こそぎ引き抜いてしまわなければなりません。主義もアダム主義、言語もアダム言語、文化もアダム文化、伝統もアダム伝統、生活様式もアダムの生活様式、制度もアダム制度、全てのものがアダム国家の理念制度にならなければならなかったのです。このような主義が神主義です。神様の心情によって神様と一体とならなければならないので、神主義なのです。
*
私達が住みたい所は天の国、天国で暮らしたいというのが正しいのです。天の国に境界線がありますか。ありません。天の国で使う言語は二つですか。違います。人種の違いがありますか。ありません。では天の国とは何ですか。人はみな神様の懐から生まれたので、人類はみな兄弟です。神様を中心として見れば、神様の息子、娘ですから、みな兄弟であり、地上天国を中心として見れば、国民です。地上天国の国民なのです。国民だというのです。
*
私達の目標は統一世界、神様を中心とした一つの国を築く所にあります。その国は、一つの主権、一つの国民、一つの国土、一つの文化です。真の父母を中心に一つの血統で連結されています。その国では、全てが心情圏を成して、理想的な後継者になろうとするのです。聖書で「怨讐を愛せ」と言う全てのものを成就する事が出来ます。
1P
神様が創造した世界は、国境があり得ません。白黒の人種問題は問題になりません。善悪の闘争もそこには必要ないはずです。このような観点から見る時、私達が住む世界には各国ごとに国境があります。白黒の人種問題だけでなく、家庭において夫と妻、父母と子女の間にみな分裂が起こっています。善なる人と悪なる人が闘っています。このような現情勢を見る時、来られる主は国境のない国をつくり、人種問題を超越して、世界を一つにしなければなりません。分裂した家庭をみな統一しなければならず、善悪が闘うこの世界に、平和の王国をつくらなければなりません。
*
それでは本郷の地と本郷の祖国はどこか、祖国は何を意味するのか。祖国はもちろんある特定の一つの国家的基準になるでしょうが、神様が求めて来られた人類の祖国はどこかと言えば、地球星です。この地球星です。この地球が人類が願う祖国だというのです。神様が願う人類の祖国なのです。過去に数多くの歴代の私達の先祖達が犠牲の道を歩みましたが、彼らが希望をもって天の前に訴えながら歩んだ事とは何だったのか。「希望の祖国の一時が早く来るように」というものでした。天の一つの国家を立てる事によって、今まで天の前に怨讐である大サタンを審判してしまい、悪を取り除き、善のみを中心とした平和の天国をこの地上に築かなければならないというものです。それが神様の願いであり、イエス様の願いであり、今まで摂理路程において、至大な貢献をした私達の先祖達の願いであったという事を皆さんは、はっきりと知らなければなりません。
*
祖国は、アメリカでも韓国でもありません。いかなる所であっても、家庭の編成、氏族の編成、民族の編成が成された祖国の地がなければなりません。神様は六千年の間、数多くの国家を経ながら、この地に築かれる天国を願いつつ、求めてこられたのです。天の忠臣、烈女がどこにいるかと求めてこられたので、今こそ私達は天を中心とした国家と民族、家庭を再編成しなければなりません。祖国光復の解放の日の為に、召されたという事を忘れてはなりません。祖国創建が宗教人の使命であるのに、自分一人が救われようという間違った欲をもっています。
*
統一教会のメンバーは、個人から民族、国家基準まで築いてきました。これからは全世界の人類と全ての国家を動員しなければなりません。私達は祖国光復、自由、平等、幸福の日を求めて行かなければなりません。その道が難しくとも行かなければなりません。それは先生が見つめる観点であり、神様が御覧になる基準です。イエス様はこの基準を目指して歩み、亡くなられました。私達は祖国光復の過程において、苦労し、前進しなければなりません。この地の人類は、統一教会のメンバーを前に立てて行かなければなりません。統一教会のメンバーでなければ駄目だという時が来ても、三年は苦労しなければなりません。彼らが私達のものを相続する時まで、伝統を立てて、血と汗と涙を流さなければなりません。まだ私達には蕩減条件が残っているという事を知らなければなりません。
2P
神様は悲惨な神様、神様は孤独な神様、神様は言い表す事の出来ないほど悲しい神様ですが、この神様を解放する為の旗手になり、第一線の将兵となり、「血を流しても正統に打たれ、血を流して倒れるとしても一度に倒れよう」と言う事のできる信念をもって、祖国光復の為に、その世界を一つに収拾する為に歩む勇士の隊列がだんだん大きく成れば、ここから神様の喜びが始まる事でしょう。
*
今は摂理の時が、どのような環境になったかという事が、分かりますか。天の国の祖国光復が成され、神様の地上天国が解放される事、それが第一の目標です。その為には自分の家庭だとか自分の一族を犠牲にしてでも、やらなければならないのです。難民になったとしても、それをやらなければなりません。
*
一つの神様の主権のもとに一つの国を建てなければなりません。皆さんがこれから神様を中心として、真の父母を代行する実権者であるだけに、地上に祖国光復、世界統一的な国家に税金を払う時が来ました。先生の財布から出たお金をもって、皆さん個人を助けてはなりません。天のみ意に従わなければなりません。ですから韓国は韓国なりに責任を果たさなければならないし、日本は日本なりに責任を果たさなければならないし、アメリカはアメリカなりに責任を果たさなければなりませんが、この三カ国が一つの国です。父母の国と兄の国です。
*
今後、言語の統一をしなければなりません。父母様が成就した全ての事に対する記録を読むのに、翻訳されたものを読むという事は恥です。天上世界の前に恥となるでしょう。天上世界に行けば、神様の命令によって千年、万年を蕩減しなければならないかもしれません。そのように大変な問題が起こるのです。その峠を越えられない人は、祖国光復をしたと言っても、故郷に帰る道がありません。祖国に住む事のできる居住証がありません。国民として入籍できていないというのです。深刻な問題です。
*
二 我々の祖国を求めていかなければ
私達は、神様の国を仰ぎ慕います。そこは、愛がある所だからです。一時的な愛ではなく、時間を超越し、永遠な愛の存続する所です。また、自分自身が高められる所であり、自分の価値が一〇〇パーセント認められる所なのです。すなわち、永遠に幸福な所です。それ故、人は天国を慕い、憧憬するのです。
3P
もしも、地上で国家を復帰するという事を自分の生涯で果たせない場合、皆さんは霊界に行っても天国に属する人としての価値を持つ事は出来ません。地上で神様の主管圏内で統治されたという実績をもって、霊界に行かなければなりません。それが本来の創造基準なのです。
*
私達の信仰の目標は、神様の国の民になる事です。その国の民にならなければ、その子女として万民あるいは万物世界に、自由自在に誇り愛される道は現れません。国のない者は、いつも攻撃を受ける事になります。可愛そうな立場に立つ事になります。物も言えず攻撃される場合が行くらでもあります。それ故、神様の願う国がどこにあり、神様が足場とする国がどこにありますか。それが問題です。
*
私達がこの国、この民族の為に血の汗を流すのは、結局の所永遠な天国をつくる為、千秋万代の子孫が永遠に讃える事のできる福地を築く為です。
*
その国とは、神様を中心として直系の子女が天命を受け、神様を身代わりした命令をもってその王権によって治める、そのような国である事に違いありません。そこに民主主義や、共産主義はあり得ないのです。一度形成されれば、永遠な国家体制として残るのです。そのような事を考える時、私自身がそのような国の民と成れなかったという事実が恨めしい事ではないかというのです。自分自身がそのような国で暮らせないという事を嘆かなければなりません。そのような一つの国をもてなかったという事を嘆かなければなりません。そのような一つの不変の主権をもてなかったという事を、私達は嘆かなければなりません。
*
主権と国と国土を復帰する為に、人類は主権国家を立ててきました。その中で多くの人が死に、多くの民が犠牲となり、多くの国が滅び、多くの主権が入れ替わってきたという事実を知らなければなりません。そのように犠牲になった多くの人、天側にいる人、あるいはそのようなみ旨の為に犠牲になった全ての哀魂は、いつの日かそのような国、そのような世界を築いてくれる事を願っているのではないでしょうか。
*
神様は愛する息子、娘を地上に送り、絶対的な一つの国家を建てる為のみ旨を進行させてきましたが、現時点では一つの国家を復帰し得る土台は築かれていません。いつも失敗してきたので、この地上に天の人を遣わし、それを治めさせ、推進させ、成就させる為に苦労してきたのが、今までの天の歴史なのです。
4P
主権のない国の国民は可愛そうなものです。ですからイエス様が心配して「何を食べようか、何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言って思いわずらうな。これらのものはみな、異邦人が切に求めているものである。あなたがたの天の父は、これらのものが、事ごとくあなたがたに必要である事をご存じである。まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、全て添えて与えられるであろう」(マタイ六・三一~三三)とおっしゃいました。まず息子を求めなさいとおっしゃいましたか、国を求めなさいとおっしゃいましたか。神様の求めている国を求めよとおっしゃったのです。
*
イエス様も楽園に行って待っているのです。天の宝座の前には行けなかったという事を知らなければなりません。イエス様は神様の前に国の主権を立て、国を治めて、地上から天国まで直通する事のできる権限のある国をつくる事が出来なかったので、神様の前に立つ事が出来ないのです。ですから楽園は天国へ行く為の待合室です。また、天国は一人では行く事が出来ません。本来堕落しなかったならば、天国はアダムとエバ、家庭単位で行くべきなのです。息子、娘と一緒に行かなければならないのです。そうでなければ行けないのです。
*
今まで宗教人達は、なぜ生き残れないような事をしてきたのでしょうか。宗教を協助する事のできる家庭もなく、社会もなく、国もなかったからです。国のない民なのです。国があったならば、氏族が反対する立場に立ったとしても、その国の圏内に残る道があったはずなのに、今まで宗教を信じる人達が、どこへ行っても迫害を受け、どこへ行っても血を流す祭物の道を歩んできたのはなぜでしょうか。国がなかったからです。主権者がいて、国さえあったならば、「おい、これは正しいのだ」と言えば、「ちぇっ」という事になったであろうに、国がなかったので……。国のない民なのです。
*
国がなかったとすれば、行くら幸福で良い家庭だとしても黄馬賊団(注:馬に乗った盗賊)が出てきて首をはねられるかもしれないのです。それ故国を求めなければなりません。宗教人は、これが分からずにいます。宗教人は確実に知りません。善なる国を求めなければなりません。これが宗教の目的です。
5P
国がなければ国籍がないという事になります。国がなければ入籍する為の土台がないという事です。私達は民族を編成して、新しく入籍しなければなりません。この地上に天国を編成し、その国籍をもって、愛国、愛族の真実で善なる父母の血統を受け継いだ勝利的息子、娘として、自分の一族、あるいは家族を率いて生きたのちに、天上世界の天国に入る事ができるのです。それが原理です。
*
国があって初めて私達の千秋万代の子孫の前に、大切に残してあげる事のできる伝統も残るのです。私達が血の汗を流した全ての努力も残るのです。天の労苦を讃える記念塔がこの地上に生じるのであり、全ての栄光の形跡がこの地上に残るのであって、国がなければ全て無駄なものになるのです。今日、世界のキリスト教にとって残された十字架や全ての涙も、天の求める国がないとするならば、全て川に流さなければならないのであり、燃やしてしまわなければなりません。サタンの籠絡に倒れて行くという事を知らなければなりません。それ故国が問題だという事を皆さんは知らなければなりません。
*
私達が求めるべき祖国というのは、今日この地上にあるような歴史と伝統をもった国ではありません。そのような国とは本質的に次元が違うのです。私達が次元の異なるその国を受け継ぐには、その為の思想的な主体性をもった国民にならなければなりません。しかしその主体的な思想は、絶対的な創造主の思想と一致する思想でなければならないのです。絶対者の願う国が存在するには、その国の主権を中心として、その国の国民が一致し得る国となる事を願わなければならないのです。そのような国民性をもち、国家形態をもたなければならないのです。
*
国が形成される為には、国土がなければならないし、国民がいなければならないし、主権がなければなりません。主権とは何でしょうか。根源的な神様と因縁を結ぶ事です。国を治める人は、国民が深い眠りについたあとで、神様と因縁を結んで政治をしなければなりません。そうして主権者は国民と一つにならなければなりません。国民と一つになって自分にある全てのものは自分の為のものではなく、天の為のものであると考えなければなりません。そう成れば、その国は繁栄するのです。
*
一つの国が形成される為には、主権がなければならないし、国民がいなければならないし、国土がなければなりません。天国もやはり同じです。主権に代わるものが父母であり、国民に代わるものが息子、娘であり、国土に代わるものが国なのです。この中の、どれ一つとして欠かす事は出来ないのです。これは鉄則です。
6P
一つの国を見ると、国が形成される為には、その国の主権がなければならないのです。そのような観点から地上に天国を実現するという問題を考えてみると、天国の主人は誰でしょうか。主権者は誰でしょうか。間違いなく神様が主権者です。では国民は誰でしょうか。国民は万民です。それでは国土はどこでしょうか。地球星です。
*
自分が行き来するのも、その国を求める為の、祖国光復の為の建国の功臣になる為に、そのような使命を負って、あるいは天の密使としての指令を受けて、今日の悪なる世に来てこのような事をしているのだという事実を考えながら生きて行くべきです。そうでなければ、皆さんは今後来たるべき国の国民として、その威信と体面を立てる事が出来ないという事を知らなければなりません。
*
さあ、六千年間神様に打撃を与え、苦しめてきたサタンが、そのままおとなしく「ああ、我は降りる」と言って目を伏せて引き下がるでしょうか。皆さんはぼろの雑巾でも、捨てようとすればもったいないと思いますね。ぼろでも裏返して臭いをかいでみてから捨てるでしょう。サタンがそのまま引き下がるわけがありません。それでしぶとく闘いを挑んでくるのです。ですから中心に合わせなければなりません。統一教会の文先生も、中心から外れれば折れて出て行くのです。方向が合わなければ発展しないのです。
*
統一教会のメンバーは、裸足で立ち上がり、祖国を創建しなければなりません。食べて残ったものでこの国を生かす事ができるでしょうか。食べて、着て、乗り歩く事に気を遣っている暇があるでしょうか。裸足で、素手で開拓していこう、このようにして行くのが統一教会です。
*
三 祖国光復の旗手
皆さんが責任を遂行する為に誓い、三千里半島で新たな旗手になろうと誓って立ち上がる時、大韓民国は私達の懐に帰ってくる事でしょう。それ故、輝く瞳を持っているならば、その瞳は栄光の祖国を直視する瞳と化さなければなりません。才能と力があるならば、それを祖国光復の為に用いる事のできる勇士となって、皆さん自身が堂々とした姿で、祖国光復の為の聖別された責任者に代わる者となろうという信念を感じながら前進する事が出来なければなりません。
*
祖国を立て、祖国を輝かせ、祖国と共に生き、祖国の中で死ぬ事のできる自分とならなければなりません。今まで天の前に、誰も果たす事が出来なかった責任、この一時に一度しか出来ないこの厳粛な責任をおろそかにしてはなりません。一度聞けば十の事を考え、一度聞いた事を十以上のものと比較していかなければなりません。
7P
天の運勢をここに顕す為には、自分が千回恥辱を受けてもそれをものともせず、また、百の死の道があったとしてもそれをものともせずに行こうという信念をもって進む時、神様は皆さんの行く道を守って下さる事でしょう。なぜならば先生が今まで歩んできた生活の中で、そのような事があるたびに神様はお捨てにならなかった事を体験したからです。皆さんも神様が保護して下さる事は間違いないのです。
*
祖国光復の為の一つの主体的な使命者として、自分が任された一つの道ならば道、一つの部落ならば部落で、この責任を遂行する者は自分しかいないという信念をもって、絶対引き下がってはなりません。ここで背信者となってはなりません。天命に一致する責任を果たせなくてはなりません。責任の裏道(責任を避ける所)にいたのでは、この道を越える事は出来ないのです。
*
寝る事が出来なくてもやらなければならず、食べられなくてもやらなければならず、追われながらもやらなければならず、死ぬとしても決定を下してから死ななければなりません。決定的な使命を遂行しようと新たに決心して立ち上がる時、皆さんの行く道は開かれるに違いありません。しかしそう出来なければ、先生が皆さんを立てて信じ、願ってきた希望の世界、光明の世界は、逆に闇の世界となる事でしょう。先生はこのような問題を心配しているのです。
*
因縁を結んできた歴史と共に、因縁を結んできた事情と共に、感じ難い涙ににじんだ心情を感じるたびに、神様の心情をかき抱いて身もだえしなければなりません。そして祖国光復と世界解放の土台を私達の手で、私達の精誠によって築く為に、闘いの場に向かって力強く闘っていかなければなりません。そのような皆さんになってほしいと思います。私達が求めるべき希望の祖国を見いだす皆さんとならなければなりません。
*
皆さんが死地に赴かなければ、自分が救われないのはもちろん、大韓民国が滅びる事になるのです。大韓民国の国民が全て滅びたとしたならどうしますか。そこに入ろうとしなければならないのです。もしそこで犠牲になったとすれば、民族を団結させ得る新たな世界史的な爆発的力の源泉がそこからわき出るのです。「行こう!」と決意する事のできる男らしい足並みとならなければなりません。
8P
そのような道でなければ成し遂げる方法がないとするならば、その道を通ってでもみ旨を成していこうと、そこに志操の碑を立てていこうという天の息子がいるとするならば、それは神様の胸と骨と肉を一度に溶かす事のできる息子ではないでしょうか。祖国光復の伝統的思想は、そこから芽生えるのではないかという事です。
*
そこへ共に行き、その涙の谷間を共に行き来するならば、皆さんは滅びる事はないでしょう。神様はそのような人を捨てはしないでしょう。来たる希望の祖国は、そのような人を迎えるようになっているのです。皆さんが世界史上になかった祖国を迎える最初の旗手となり、祖国光復の建国の勇士として登場する時には、千年、万年たたえられる群れになるのではないでしょうか。これは深刻な問題です。
*
今日、統一教会の群れは、金日成を中心とした北韓共産党の骨髄分子が一つとなったもの以上に、それを凌駕出来なければ、神様のみ旨を成し遂げる事は出来ないのです。そうでなければ神様の願う新しい祖国光復はあり得ないのです。
*
女性が先頭に立たなければなりません。ですから今、韓国でも祝福を受けた家庭の女性を全て一線に追い出しました。先に動員したのです。韓国が本部国家なので、祝福を受けた皆さんの先輩家庭はみな一線に出ました。それを知らなければなりません。ですから世界に散らばっているムーニーの女性全ては、それに従って一線に向かって出て行くのです。アーメン。
*
四 私達は祖国光復の為の独立軍
皆さんが決心すべき事とは何でしょうか。祖国光復の一日を迎える事です。今日、私達韓国の民は、八月十五日を光復節として記念しています。解放の日として記念しているのです。第二次世界大戦以降、多くの弱小民族が、自分の一つの国を中心として光復と解放と独立を記念しています。所で神様を中心として、天地の光復の日と独立を讃える事のできる日はいつ来るのでしょうか。考えた事はありますか。その日が来なければならないのです。
*
日帝時代末期に祖国光復の為に、祖国の独立の為に地下運動をして日本と闘争しました。今もはっきりと覚えています。私が血を吐くような場で、息が詰まり倒れるその場で、「私は神様の名によって日本帝国を屈服させなければならない」といって闘争しました。そのような場において、神様は共にあるのです。北韓に行っても同じです。監獄に入れられ、追い込まれた場でも、神様の名によって監獄へ行けば、神様がついてくるのです。
9P
私達の生きている現世を、どんな事があっても否定しなければならない運命にあるのが、今日の人類であり、人類を導いている様々な国家だと結論づける事が出来ます。それ故、この地上に生き、地上に存在する人類と国は、どの道一つの峠を越えなければならないのです。歴史的伝統をそのままもっていては、真なる理想の祖国、神様の描く祖国の光復はあり得ないという事を知らなければなりません。
*
神様の祖国光復が私達の目前に来るという時点があるとすれば、そして、今日の韓国の地が神様の祖国光復の基地となるという驚くべき事実を知れば、韓国民族は寝ていられるでしょうか。食べて遊ぶでしょうか。勝手な事をするでしょうか。「するな」と言っても昼夜を問わず生命を投入する事でしょう。
*
財産が問題ではありません。子と妻はもちろん、自分の全てと南韓(韓国)全体を投入してでも、これを成就させなければならないという義務感をもった大韓民国になるに違いないのです。そう成れば南北が統一されるでしょうか、統一されないでしょうか。それを知らなければなりません。
*
その基地はどこでしょうか。班です。その班が、個人の前で「お前は祖国光復をしたのか」という時に、「したとも。私は神様が愛した本然の祖国、私達の先祖が愛した祖国の上に立ったのだ。歴代の先祖が愛し、見たいと思っていたその位置に立ったのだ。それ故、愛を中心とした神様の祖国の為の復活体、祖国光復を願う父母と歴代の先祖の希望の復活体、祖国光復を願う世界万民を縮小した復活体として、私は立ったのだ」という自負心をもたなければなりません。
*
今まで統一教会は、家一つ建てませんでした。私はビルを建てる事ができるのに、どうしてそれをしないのでしょうか。私達の教会本部をヨイドに建てようとした時、政府が許可してくれませんでした。本堂を建てられない統一教会が、地方教会を建てるというのですか。祖国光復の為、万民復帰を主張する為の一つの神様を迎える殿堂を立ててから出発しなければならないのに、私達統一家がひとつ所に落ち着いて良い暮らしをしてはならないのです。
10P <次ページ>