いつかあの青空の心に

少年のころ見上げた、あの青い空。澄み切ったあの空のような心になりたいと願った。その心に近づいているのだろうか・・・

死を考える

2004年03月29日 | 考える
「明日死んでもいいように生きています」
ということを言うと、たいていの人は
怪訝そうな顔をする。

そう思うのは理由があって、
大学のころとある先輩がいた。

その人は運がよかった人で、
くじなんかでは必ず当たるような人で
面白くて、頼りになって、いつもみんなを笑わせていた。

卒業して、実家に戻り働いていたのだが
ある日、その先輩が事故で死んだと聞かされた。

涙はでなかった。何がどういうことなのか理解不能だった。
信じられなかった。

それを受け入れたのは白黒写真の中で笑う先輩を
見たときだった。

あの笑顔をもう見ることはできない。

人は誰でも死ぬ。
普段は意識していないだけだ。

人生は逆説でできている。
「自分の死」を見つめた者だけが、「生きる」
ということを本当に知るような気がするのだ。

「後悔はしたくない」と思う。
その瞬間、瞬間を自分らしく悔いのないように
生きていたい。

たとえこの瞬間に命がなくなっても、
悔いはなかったと笑顔で行きたいと思う。

「明日死んでも悔いがないように生きています」
と、今日も笑顔で語り怪訝な顔をされる。
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