受領は現在では<じゅりょう>と発音し、“ 物や金を受け取る”意味で使われていますが、随分昔からある言葉で、かっては「ずりょう」と発音していたようです。
その由来は、WIKIPEDIAなどに拠ると、
租税収入を確保する地方官(国司)四等官<守(カミ)・介(スケ)・掾(ジョウ)・目(サカン)>のうち、現地に赴任して行政責任を負う筆頭者を平安時代以後に呼んだ呼称のようです。
その由来は、実際に現地に赴任する国司が前任者から文書や事務の引継を受けることを「受領(する)」と言い、それが職名になった(なお、後任者に文書や事務の引継を行うことを「分付(する)」と称した)
とあります。
即ち、元々は職名を指した言葉の様ですが、Goo辞書に拠れば、これから転じて江戸時代には「優秀と認められた職人・芸人などが栄誉として国名を付した一種の官位を名のることを許されること。またその人」を指すようになったようで、例えとして浄瑠璃の竹本筑後掾 (ちくごのじょう)の名が挙げられています。(まさ)