数日前、蝉が・・・・鳴いていました・・・。
今年はなんて早いのでしょう?例年でしたら、7月下旬?か8月です・・・。
七夕の雨で、気温が下がると、鳴かなくなりました。
蝉には、悲しい神話があります。。。
月の女神セレネは恋するエンデュミオンの『永遠の若さ』を大神
ゼウスに願いました。(月の女神のこぼれ話)
★月の女神セレネと(眠ったまま年をとらない)エンデュミオン★
さびしげに恋人の元を訪れているセレネをみていたエオス(曙)は恋多き女神。
「私は、あんな迂闊な失敗はしないわ」と思っていました。
【エーオース(古代ギリシア語イオニア方言:Ἠώς, Ēōs)日本語はエオス】
兄弟には、自然現象や天体の神格化と言えるヘリオス(太陽)とセレネ(月)
また三柱のアネモイ(風)すなわちゼピュロス(西風・春風)ボレアース(北風)
ノトス(南風)、そしてすべての星々を生んだとされています。
ある日、やはり人間のティトノスに恋をします。
そして大神ゼウスに『永遠の命』を願いました。
願いが叶えられ、喜々ととしてエオスの宮殿で蜜月を過ごします。
ティトノスとの間には、メムノンという息子もできました。
しかしティトノスの不死を願う際、『不老』を願うのを忘れていたエオス。
白髪が増え、皺もでき足腰が立たないほど年老いていくティトノス。
やがて体はひからびていったのに・・・それでも『死』は永遠にこない。。。
神の約束は、かえることはできません。
ティトノスを宮殿の一室に閉じ込めて、エオスは仕事(曙)に出掛けていきます。
エオスが働かないと、世界に朝はきません。
宮殿の奥深く、置き去りにされたティトノス・・・時々かぼそい声だけが聞こえる?とも
とうとう蝉(またはコオロギ)に姿を変えてしまった・・・とも言われています。
二人の間に出来たメムノンは後にエチオピアの王になりましたが、戦争でアキレス
に倒されてしまいます。
夫のみならず、我が子をも先に亡くしたエオスの悲しみは深く、朝早くに草の上に溜
まる露はエオスの涙だとも言われています・・・。
夏真っ盛りの、蝉の声はかなりうるさく感じますが・・・先日、鳴いていた蝉・・・
切れ切れに・・・思い出したようにジィ~ジィ~・・・ティオノスを思わせます。
『永遠の命』と『永遠の若さ』・・・どちらがお好みですか?
ThankYou