雨の日の訪問者≪珍客？≫～☆

朝から、何度も何度もなるインターホン～♪



･･･子供？･･･

ドアを開けるとそこには、小学生？と思われる男の子が立っていました。

「すみません！家出してきたのですが、一晩！泊めてくれませんか？」

は？い！

一瞬、どう答えていいものやら？すると、モジモジしだして

「すみません。お手洗いをお借りていいですか？」

あっ？あぁ～いいわよ。どうぞ。

って≪家に≫あげてしまった。。。

用が済むと、当然のように？部屋に入ってきて

「ボクは、××≪ここから歩いて小一時間？≫に住んでいる

○○シュート≪←仮に≫といいます。★中の一年生です。

おトイレ、貸していただいて、どうもありがとうございます。」

はいはい。≪おいおい、でも？しっかりしているのね。。。≫

ちょこんと、椅子に坐ったかと思うとペラペラと話し始めた。

「実は、７時４０分に一度学校に向かったのですが～

途中で気分が悪くなったので家に帰りました。」

うん。

「母は、毎朝８時に家を出ます。職場は▽▽です。

戻ったのは、８時１０分ころだったので母がいないことわかっていました。」

・・・

私は、何か試されているのか？

心のどこかで、面白がっていた自分もいた？

「しばらく『崖っぷちホテル』の録画を１５分くらい観ていたのですが

学校や母から電話がかかってくるのでは？と落ち着かなくなり

電話！嫌いなんです。」

まてまて

彼が部屋に入ってきた時、わが家のテレビは

昨夜の録画ドラマ『ブラック・ペアン』がはいっていた。

「『ブラック・ペアン』好きなんですか？ボクも好きなんですが

リアルタイムでは観れないんです。早く寝ろといわれるので･･･」

と、すかさず云った。

次に、録画リストのトップが『崖っぷちホテル！』だった？

シュート君は、時々私を見るけど、視線の先は、ほとんどはテレビ？

ぱっと見ただけの録画リストの画面を記憶したってことですか？



彼の言っていることは、どこまで本当なのだろう？

嘘をついているようには、見えないのだけど。

で？

「ああ～落ち着かなくなってきたので、パソコンで

不登校児を保護してくれる施設を検索しました。４軒ありました。

でも、面倒になって･･･とりあえず家を飛び出した次第で･･･」

≪なに？保護施設？まさか？ぎ、虐待？？？≫

「でもおかしくないですか？

こんな子供が、こんな時間にフラフラしているのに

誰も『どうした？』って声をかけてこないんですよ！

誰も！」

≪SOSってことか？本当は親に連絡してほしいのか？≫

それは、今の世の中、

ヘタに声を掛けると、こちらが不審者扱いされることがあるからね。

学校でもいわれない？「知らない人とは、話してはいけない。」って

「ああ～そうですね。確かに。」

ましてや、知らない人の家に入っていいのか？？？

「相手が承諾してくれればいいと思って。

それで、新築の家で、車が停まっている家を、片っ端からピンポンしました。

この辺の新築の家は、車が停まってなかったので　ここへ」

≪ここは新築ではないけど≫なぜ新築？

「どうせ泊まるなら、新築の家に泊まりたかったから」

・・・

いつから、不登校なの？

「小学５年生≪ぼそっ≫で！兄がいるのですが、障害者です。

この春、高校を卒業して働き始めました。

父は◇◇自動車で、祖母は☆田に住んでいます。」

と、次々にこちらから聞かなくても個人情報を教えてくれる。

他にも、サッカーが好きなこと。土日もサッカーの練習があった。

お父さんは、サッカーはヘタだけと応援してくれる。

≪虐待ではない。障害者の兄がいるという？寂しいのか？≫

話す話す

ただ不登校だといいながら、一日しか休んでいないといったり

ところどころ　ほころびも出てきた。

そしてお昼と、６時に母が家に帰ってくるという。

≪不登校の息子の様子をみに？≫

では、お昼にお母さんが帰ってくる前に、車で送ってあげましょうか？

と提案した途端、あくび連発で「眠い」という。

お母さんに連絡して、迎えにきてもらう？

「それは絶対に嫌です。」

顔つきが変わった。

心を閉じた瞬間かもしれない。

どうして？

「近所の人に知られたくないし、カッコ悪い。

知らない人＝他人だからいいんだ。」

≪近所？≫おばあちゃんは？

「おばあちゃんは、父に怒られるから、ボクは追い返される！

前にも２時間かけて、歩いて行ったことがある。」

逃げ込む場所がないのか？でもなあ～と思案していたら

「帰ります！お邪魔しました。」

え？

「雨も止んだみたいです。ありがとうございました。」

え？え？送るよ！

「いえ、いいです。大丈夫です。」

いやいやいやいや～

脱いでいたジャケットを着こむと、トントンと階段を下りて

玄関を出た途端！ダッシュ！！

速い速い！さすがサッカー少年！

車で後を追ってみたが、路地小路と逃げ込み、すぐに姿が見えなくなった。


どうすればよかったのか？


帰宅した旦那に、ことの次第を話したところ

「また来たりして。。。前にもあったね～」

そうそう～昔々「ここにいていい？」と

家出してきたMMちゃん（５歳）とダブったのは確かだけど

MMちゃんの場合は、彼女の母もことの事情もよく知っていたからね。

新潟の女児殺害、近所の２３歳の男を逮捕！のニュースが流れる今朝。

シュート君、あれからどうしたのか？

無事家に帰っただろうか？

気になるところです。

Thankyou

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