加計問題で思うところ。

産経読んでると「獣医師が足りない」ということを前面に出す記事書いてて。
口蹄疫や鳥インフルのとき、獣医師が居なくてどれだけ困ったか、その獣医師を増やすために空白地帯の四国に特区を作って獣医学部を新設することの何が悪いのか。

そんな感じの記事で。

で、先日。
農業関係の新聞の記事を読んだら「獣医学部を作るだけでは足りない」という記事があり。
曰く、農業関係の獣医師と、ペット業界の獣医師を比較したら、ペット系の方が収入が高い、とのこと。
だから農業関係の獣医師を増やすためには、農業関係の獣医師の待遇を良くしろ、そんな感じのことを書いてて。

両方読んだ感想として、いや、さらにもっと要るだろと。
思いました。

獣医学部を卒業した後の就職先って、活動拠点の近場の方が有利だから、空白地帯に大学を作ることは有用。
それはそうでしょう。

でも待遇が良くないのであれば、よほど意義を感じていない限り、儲かる方に行ってしまうのは人情だから、待遇改善は不可欠。
それもそうです。

けど。

もうひとつ、要りますよねぇ。

地方ってさ、とんでもない場所普通にありますから。

電車の数が極端に少なかったり。
その電車の乗り心地が最悪だったり。
店がほとんど無かったり。

吉幾三の歌じゃ無いけど「オラこんな村いやだー」と言ってしまうような環境だと、よほど使命感に燃えてる人でもない限り、そこに住んで農業の未来のために働こうと思うのって難しいと思うんですわ。
待遇良くしてお金沢山稼げるようにしたって、周りがそんなんじゃお金の使い道も無いし、生活とんでもなく不便ですからの。街と比較して。
そっちもなんとかしないとダメだろと。

人が生活するんだからさ、数の確保、拠点の確保、報酬の調整も重要ですけど、生活環境の方も整えなきゃダメでしょう。
本来だったら野党にそういうことを指摘して欲しいところなんですがねぇ。